摂り過ぎ注意!カフェインが肌へ与える3つの影響
2016/3/730480
コーヒーや紅茶を、みなさん1日にどれぐらい飲んでいらっしゃいますか? またその際には、カフェインの摂取量を計算されていますか?
普段何気なく飲んでいるお茶でさえ、カフェインが含まれていることは、多くの方がご存じです。しかし意外にも、カフェインがお肌に与える影響を気にする方は多くないのでは?
◆カフェインの働きとは
抽出方法にもよりますが、レギュラーコーヒー1杯100mlに含まれるカフェインはおよそ60mg。
※文部科学省「日本食品標準成分表2015年版(七訂)」より引用
欧州食品安全機関によれば、健康のためにカフェイン摂取量を1日400mg未満に抑える必要があると言われています。つまりは、1日3杯から5杯までなら安全ということでしょう。
カフェインは「覚醒作用」があるため、眠気を覚ましたり、運動機能を高めたりする効果があります。また、心筋に働きかけ、収縮力の強化や、血流を良くして利尿を促進させる作用もあります。
そんな医薬品にも使用されるほどの効果のあるカフェインですが、その効能のために、摂取量には気をつけなければいけません。というのも、覚醒作用による「不眠症」や「神経症」、心強作用による「心拍数の増加」や「不整脈」などを引き起こす可能性があるからです。
また、よく知られていることですが、カフェインには中毒性や依存症があるため、切れたときに強いストレスとなることがあります。そのせいで、頭痛などの身体的な症状や集中力の欠如など、精神的な症状をもたらすこともあるのです。
◆お肌へ悪い影響も
カフェインの過剰摂取は、間接的に肌へも悪影響を与えることがあります。
1.利尿作用による影響
カフェインの効能の一つである利尿作用。この利尿作用のせいで、必要なビタミンやミネラルまで排出していると考えられます。このビタミンやミネラルが不足することで、肌荒れを起こしてしまうのです。
2.覚醒作用による影響
コーヒーのおかげで覚醒しますが、逆に言えば、睡眠にとっては大変な悪影響ですね。睡眠不足や浅い睡眠のせいで、体内では成長ホルモンの分泌量が不足します。その結果、細胞の再生活動が妨げられ、ターンオーバーに乱れが生じ、シミやシワを作るのです。
3.胃液分泌による影響
ずっとコーヒーばかり飲んでいると、胃に不快感を感じることがあります。これは、カフェインが胃液を分泌させるからです。
胃液は食べ物を消化するほど、強いものです。空腹時にコーヒーを飲み、空っぽの胃に胃液が分泌されると、胃そのものを荒らしてしまいます。内臓の不調は、そのまま肌荒れとなって表れます。
まさにカフェインは「薬も過ぎれば毒となる」という、ことわざ通り。摂り過ぎると内臓部分のみならず、肌へも悪影響を与えます。
健康的で美しい肌づくりには、内側からのケアも必要です。そのためにも、どうしてもコーヒーや紅茶、お茶などを飲みたい場合は、1日のカフェイン摂取量を意識するように心がけてください。