美容液を使う順番・効果的な使い方をマスターしよう!
2022/7/49800
年々気になる肌悩みにアプローチするために、化粧水、乳液・クリームのスキンケア工程にプラスしたい美容液。
肌に良さそうなイメージはあるものの、どのタイミングでどのような美容液を取り入れれば効果的なのか、いまいちよく分からない……。そのような声は少なくありません。
そこでここでは、初めて美容液を使用する方や、改めて美容液の塗る順番や使い方について知りたい方に向けて、美容液の基本的な情報をご紹介します。
Contents
美容液を使う順番は?
美容液を使う順番に迷う方は少なくありません。そこでまずは、美容液の効果をできるだけ活かすためのおすすめの順番についてご説明します。
基本的な順番
基本的にスキンケアアイテムを塗布する順番の目安は、「水分量が多いアイテムから油分量が多いアイテム」です。
というのも、スキンケアの目的として「肌に潤いを与えてバリア機能を整えることで、健やかな肌を作る」ことが挙げられるからです。
バリア機能とは、肌の一番上の「角層」と肌表面を覆う「皮脂膜」によって、シャッターのように外的刺激(紫外線、花粉、ホコリ、PM2.5など)の侵入を防ぎながら、同時に肌内部の水分蒸発を防ぐ機能のこと。
このバリア機能を正常に働かせるには、「(皮脂膜を作る)皮脂」「(角層内にある保水成分)NMF」「(角層内にある保水成分)セラミド」「(肌内部の)水分」の4点のバランスがポイントになります。
そのためスキンケアでは、まず「水分」や「水分を肌内部に留める保水力のある成分」を肌に与えて、潤いのある肌状態にします。これが化粧水にあたります。
ですが、このままではすぐに水分は蒸発してしまいます。そこで次に、一般的に「化粧水よりも油分を含むが、乳液やクリームと比較して水分量が多い」美容液を塗布して、保湿成分や美容成分を肌に与えながら、徐々に水分が蒸発しにくい状態にしていきます。
美容液を塗布した後は、さらに油分の多い乳液やクリームを上から塗布して、これまでに肌に与えた水分が蒸発しにくいように肌をカバーします。
油分が多いアイテムを先に使用すると、その油分によって後から塗布する美容成分が角層まで浸透しにくいリスクもあるため、必ず油分が多いアイテムは後ろに回すようにしましょう。
■スキンケアの基本的な順番まとめ■
クレンジング・洗顔 ⇒ 化粧水 ⇒ 美容液 ⇒ 乳液・クリーム
【水分が多い・サラサラと軽いテクスチャ】 ⇒【油分が多い・こってりと重いテクスチャ】と覚えておきましょう。
※製品によっては、化粧水前のブースターとして使用する美容液もあります。この場合はメーカー指定の順番でご使用ください。
オールインワン化粧品を使用する場合
オールインワン化粧品(オールインワンゲル、オールインワンジェル)とは、化粧水から乳液・クリームまでのスキンケア工程をひとつに集約したスキンケアアイテムのこと。
そのため、美容液をプラスしたい場合は、オールインワン化粧品の前なのか後なのか迷う声は珍しくありません。
基本的に、オールインワン化粧品はクリームまでの役割を果たすことから、化粧水単体よりも油分が多いと推測できます。
そのため、基本のスキンケアの順番に則って、クリームよりも油分が少ない美容液は、「オールインワン化粧品の前」に塗布するようにしましょう。
シートパック・マスクを使用する場合
スペシャルケアとしてシートパック(シートマスク)をプラスする時は、基本的に以下の順番がおすすめです。
化粧水 ⇒ 美容液 ⇒ シートパック ⇒乳液・クリーム(乳液・クリームが不要なパックも有)
化粧水と美容液まで塗布してからシートパックをすることで、パックをしている間に化粧水・美容液に配合されている保湿美容成分の浸透もよくなると期待できるため。
ただし、シートパックの長時間使用は、スキンケア効果を高めるどころか、シートに含まれる水分蒸発とともに肌の水分も蒸発しやすくなるため逆効果です。必ず製品に書かれている使用時間を守り、それ以上は肌に乗せたままにしないようにご注意ください。
複数の美容液を使用する場合
「たるみ(ハリ・弾力)」「毛穴」「シワ」「シミ」「目元」など、お悩みに合わせた美容液を複数使用することもあるかもしれません。
そのような場合でも、塗付する順番は基本的に以下の目安を守るようにしてください。
【水分が多い・サラサラと軽いテクスチャ】 ⇒【油分が多い・こってりと重いテクスチャ】
そのため、美容液の種類によっては、化粧水や乳液・クリームの前後に入ることも想定されます。
■複数の美容液を使う場合の例■
クレンジング・洗顔 ⇒ ブースター(導入美容液) ⇒ 化粧水 ⇒ 美容液1(一般的な美容液のテクスチャ) ⇒ 乳液・クリーム ⇒ 美容液2(クリームよりも重いテクスチャ)
迷った場合は、「みずみずしく水分が多く、肌表面に長く残らないアイテム」から塗布していくようにしましょう。
■注意点■
別ブランドの美容液を複数使いすると、中には相性が良くなく、せっかくの美容成分の効果を半減させてしまうことがあります。そのため、できる限り使用する美容液は同じブランドのライン使い、もしくは(ブースターを除く)1種類の美容液に絞って、肌の様子を見てみましょう。
【美容液は毎日使用してOK】
「美容液を毎日使用すると、肌が慣れて美容効果が薄くなるのでは?」という懸念から、美容液の使用を控えるケースがあります。
ですが、基本的に美容液は、毎日使うスキンケアアイテムのひとつです。数回使用するだけで一気に肌悩みが解消するのではなく、毎日継続して塗布することで、肌をケアして嬉しい変化を与えると期待できます。
他のスキンケアアイテムと同じ感覚で、毎日のスキンケア習慣に肌に合った美容液を活用しましょう。
やってはいけない美容液の使い方
では次に、美容液を使用する際に避けていただきたい使用法を見ていきましょう。
1回に少量のみ塗布する
1回のスキンケア時に使用する美容液の量として、メーカー指定の適量があります。
ですが中には、「もったいない」「長く使いたい」からと、適量よりも少ない量で1回のスキンケアを終わらせてしまうことも。
しかし少量の美容液を塗布しても、期待できる効果もまた減少してしまうため、結果的には美容液を塗布する意味があまりありません。
せっかくの美容成分の力が発揮できなくなるため、必ずメーカー指定の適量を、1回のスキンケア時に使用するようにしましょう。
美容液を塗布後、時間を置く
化粧水の次に美容液を塗った後、肌に潤いが感じられると、そのまますぐに乳液・クリームの工程に進まず時間を置いてしまうことはありませんか。
時間を置いたほうが美容液が浸透するようにも感じられますが、先述したように一般的に美容液は乳液・クリームと比べて油分が少なく作られています。
そのため、美容液の段階で肌を放置すると、化粧水や美容液で補給した水分が蒸発し、肌が乾燥しやすくなってしまうのです。
とろみのあるみずみずしい美容液であろうと、ハンドプレスをして肌になじませたら、必ず60秒以内に乳液・クリームを塗布して顔全体をカバーするようにしましょう。
複数の美容液やクリームを混ぜて使用する
「毎日のスキンケアは、手早く短時間で済ませたい」という気持ちから、複数の美容液を混ぜたり、後から塗布するはずの乳液・クリームと美容液を混ぜたりすることがあるかもしれません。
ですが、別の製品同士を自己判断で混ぜてしまうと、成分が分離して効果が発揮できなくなったり、浸透力に変化が起きたり、成分同士の相性がよくないために肌トラブルを招いたり、ということにもなりかねません。
そのため、必ずそれぞれのスキンケアアイテムは、「単体」で「適量」を「適切な順番」で塗布し、それぞれの効果が安全に発揮できるように注意しましょう。
そもそも美容液ってどんな意味があるの?
そもそも美容液は、どうして基本の「化粧水」「乳液またはクリーム」にプラスする必要があるのでしょうか。
美容液とは、基本のアイテムに含まれる保湿美容成分に加えて、その時々の肌悩みにあった美容成分を肌に補給する役割があります。
美容液に配合される成分は、多くの方の肌悩みのニーズに合わせて多数あります。
たとえば、乾燥によるかさつきや小じわが気になるのなら、以下のような保湿成分が配合された美容液をいつものスキンケアに追加することで、さらに肌に潤いを与えてスキンケア効果が高まると期待できるのです。
■保湿成分例:セラミド、ヒアルロン酸、コラーゲン、スクワラン、アミノ酸類、グリセリンなど
なお、使用方法の順番で挙げたシートパックやマスクも、美容液と同じく、肌悩みに合った美容成分を補給できるアイテムです。
乳液・クリームとの違い
乳液・クリームと美容液との違いは、役割の違いにあります。
美容液は、複数ある肌悩みのなかで、特にアプローチしたい肌悩みに対するエイジングケア成分が配合されています。また、一般的に美容液は(油分の多い乳液・クリームと比べて)テクスチャが軽く、角層まで浸透されやすく作られています。
つまり美容液は、肌を健やかに整える基本のスキンケアのプラスワンとして、個々人によって異なる肌悩みに対応する役割があるのです。
一方の乳液・クリームは、第一に肌を乾燥から守るための保湿の役割があります。
油分を多く含む乳液・クリームは、肌内部の水分が蒸発しにくいように肌を覆うことで、肌のバリア機能を整える働きがあります。
その上で、エイジングケア成分などが配合されており、スキンケアを行いながら肌を乾燥から守って潤いをキープするのです。
以上から、「美容液だけで潤っている感じがするから」と、最後に保湿の要である乳液・クリームを塗布しなかったり、「年齢を重ねて肌質が変わってきたけれど、美容液は不要」と肌変化を適切にケアしかったりすることなく、予防発想でアイテムを駆使してスキンケアすることをおすすめします。
肌タイプ別!美容液の選び方
ではここからは、肌質による美容液の選び方を見ていきましょう。
【乾燥肌・敏感肌】
乾燥肌とは、肌の水分量・皮脂量の両方が不足している肌のこと。潤い不足によって、バリア機能も低下している可能性があります。
また、乾燥肌と同じように敏感肌も肌が乾燥していることが多く、すでにバリア機能が乱れた状態です。
そのため、化粧水や乳液・クリームの保湿成分だけでなく、美容液でも肌のモイスチャーバランスを整える、低刺激の保湿成分配合のものを選ぶようにしましょう。
■保湿成分例:セラミド、ヒアルロン酸、コラーゲン、スクワラン、アミノ酸類、グリセリンなど
特にセラミドは、セラミド同士で水分を「挟み込む」タイプの保湿成分。環境に左右されず、肌の潤いをキープし続ける潤い成分のため、乾燥肌対策におすすめです。
なお、一般的にセラミドには、「ヒト型セラミド」「天然セラミド」「植物性セラミド」「合成セラミド」の4種類があります。
「ヒト型セラミド」は、人間の肌に元々あるセラミドの構造に似た特徴を持っていることから、肌との親和性が高く、角層までの浸透力が高いと言われています。
【脂性肌】
脂性肌とは、肌の水分量・皮脂量の両方が多い肌のこと。皮脂分泌によるべたつきやニキビ悩みなどがよく見られます。
脂性肌の場合、あまり保湿ケアを重視されないことがあります。が、実は皮脂を取り除くことに集中することで、肌が乾燥しないように過剰に毛穴から皮脂が分泌されている可能性も。
そのため、保湿成分は含みつつも、皮脂バランスを整える成分(ビタミンC誘導体など)配合のものを選ぶようにしましょう。
【混合肌・インナードライ肌】
混合肌とは、Tゾーン(額から鼻)は脂っぽいのに頬や口元などはかさつく肌のこと。皮脂量は多く、水分量が不足しており、肌内部が乾燥しているインナードライ肌(隠れ乾燥肌)にも近い肌質です。
肌内部は乾燥しているため、部分的にべたつくとはいえ、乾燥肌と同じくセラミドやコラーゲン、ヒアルロン酸などの保湿成分を補給する保湿ケアを重視しましょう。
また、脂性肌と同じく皮脂バランスを整える成分(ビタミンC誘導体など)も要チェックです。
正しい順番で美容液を使って潤いツヤ肌へ
美容液をはじめとした、複数のスキンケアアイテムを使用する際には、必ず正しい順番で塗布しましょう。そうすることで、配合されている美容成分がさらに力を発揮してくれると期待できます。
美容液は、未来の肌を導く心強いサポーターです! もしもまだお使いでない場合は、毎日のスキンケアにぜひプラスして、その違いをあなたの肌で実感してみてくださいね。
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