自爪ケア方法|自爪美人になるためのセルフケア基礎知識
2019/4/102977
「お肌の手入れは毎日するけれど、自爪のケアまでは。方法もいまいち分からないし……」とお悩みの女性も多いのではないでしょうか。
ただ、爪は意外に人に見られています。ファッションやメイクが完璧でも、自爪のお手入れが疎かだと一気に残念な印象に。逆にシンプルな装いでも自爪が綺麗だと清潔感があり、美意識の高い魅力的な女性に感じます。
今回は、爪の構造から自爪のケア方法まで、爪の基礎知識をご案内させていただきます。
Contents
◆爪の構造について
爪は1枚に見えますが、実は3つの層から構成されています。
表面から「トッププレート(背爪)」「ミドルプレート(中爪)」「アンダープレート(腹爪)」の3層構造になっており、爪全体の厚さは0.3~0.65 mmです。この薄い3層の間に最低限の水分(健康な成人の場合12~16%)と、脂肪(0.15~0.75%)を含んでいます。
爪の主な成分は、髪の毛と同じ「ケラチン」という硬質なたんぱく質です。
爪は、爪の根元に隠れている爪母(そうぼ)と呼ばれる部分で作られ、押し出されるように先に向かって伸びていきます。
爪は1日約0.1mmの速度で伸びていきますが、爪自体は爪母で生まれてすぐに角質化する(細胞としては死んだ状態になる)ため、それ以上の細胞分裂や呼吸はしません。
◆爪の役割とは
では、角質化した爪にはどのような役割があるのでしょうか。
爪には、指先を保護し、指先の動き(物を掴む、つまむ機能)をサポートする役割があります。
人間の指の先端には骨が存在していないため、爪が骨の代わりとなり指の動きをサポートしてくれています。爪がなければ指先に力が入らず物を掴むことができなくなるのです!
また、足の爪がなくなると、歩くときに力が入らないためにバランスが取れず、転倒しやすくなるなどの弊害が生じます。
意外にも爪は人間が生きていく上で、とても大切な役割を担っているのです。だからこそ、自爪の状態をチェックして、日々健康な爪を育てる適切なケアをしていきましょう。
◆自爪のケアの基本
では、このような大切な爪をどうケアしていけば良いのでしょうか。
健康的な自爪を保つためには、何よりも「保湿」対策が重要です!
というのも爪が乾燥してしまうと、爪表面の縦筋や二枚爪、ひび割れ、ささくれなどのトラブルを招いてしまうからです。
だからこそ健やかな爪のためには、ケアにおいて「保湿」が何よりも大切になります。
現代人の生活スタイルには、爪の乾燥に拍車をかけてしまう原因がたくさん潜んでいます。例えば家事や水仕事、パソコンやスマートフォンの操作による指先への刺激、ネイルの除光液などが、爪の水分や油分を奪う原因になっているのです。
前述の通り、爪には最低限の水分と脂肪が含まれています。が、爪自体はすでに死んだ細胞であるため、自己再生ができません。
つまり、水分や脂肪(油分)が失われてしまった場合、外側から保湿成分を与えることでしか乾燥を予防・改善させることはできないのです。
◆基本的な自爪のお手入れ方法
では、日々のお手入れはどのように行えば良いのでしょうか。
自爪ケアの基本的なステップは次の3つです。
【ステップ1】爪の形を整える
【ステップ2】甘皮の処理
【ステップ3】保湿ケア
【ステップ1】爪の形を整える
爪の手入れはできれば入浴後、爪が柔らかくなっているときに行ってください。
※洗面器に38度前後のお湯を入れ、3分ほど手をつけて事前準備をしてもOKです。
爪の形を整える際は、ファイル(爪用のやすり)を使って行います。
爪切りを使用すると衝撃で爪にヒビが入ってしまったり、割れや二枚爪などの原因になったりする可能性があるため、あまりおすすめはできません。
ただし、長い爪の手入れの際などにどうしても爪切りを使いたい場合には、一気に切らずに少しずつ切るように心掛け、最後の仕上げは必ずファイルで行いましょう。
全体の爪の長さを整えていきますが、その時のポイントとして、10本の爪の形が均一になるようにバランスよく整えていきます。
清潔感のあるナチュラルな仕上がりがお好みの場合には、指の腹から見て、爪の先が2~3mmほど出ているくらいの長さが一番キレイに見えます。
【ステップ2】甘皮(キューティクル)の処理
甘皮(キューティクル)とは爪の根元の、爪と皮膚の間にある皮のことです。
甘皮には2種類あり、一つはできたばかりの爪を保護し、細菌やその他の異物の侵入を防ぐもの。もう一つは爪の成長を邪魔するもの(ルースキューティクル、またはルーズスキンと呼ばれる余分な角質)とがあります。
ここで処理をするのはあくまで2つ目の、本来爪に行くはずの水分や栄養分を取ってしまい「爪の成長を邪魔している」ルースキューティクルです。
このルースキューティクルは、これから伸びてくる爪の成長の妨げになるだけではなく、爪が伸びていく際にそのまま爪表面に張り付いて残ってしまうと、自爪本来の自然なピンク色が損なわれて白っぽく曇った爪になってしまいます。
また、ルースキューティクルが付いたままの爪は、マニキュアやジェルネイルを塗っても、すぐに剥がれてしまう原因になります。
甘皮処理の際には、不要なルースキューティクルのみを取り除き、必要なキューティクルまで取り除きすぎない、「やりすぎないこと」に注意してお手入れをすることが大切です。
<手順>
1.キューティクルリムーバーを爪に塗ります。
2.洗面器にお湯を入れ、指先を3分ほど浸して甘皮をふやかします。
3.タオルで指先を拭き、再度キューティクルリムーバーを塗ります。
4.やわらかくなっている甘皮を、綿棒で優しく押し上げます。
5.甘皮を押し上げると、爪の表面に白っぽい薄い膜のようなもの(ルースキューティクル)が現れますので、綿棒を優しくクルクルと動かして取り除きましょう。
【ステップ3】保湿ケア
お手入れの最後には、必ず甘皮周りにキューティクルオイルを塗り、しっかりと保湿をして乾燥対策を行ってください。
キューティクルオイルの多くは、ホホバ種子油やアーモンド油などの、植物性の天然オイルが使用されており、ミネラルやビタミンが配合されたものもあります。
栄養価の高い植物から作られるこれらのオイルは、保湿だけではなく爪への栄養補給もできるため、今生えている爪だけではなく、これから生えてくる爪のケアにも最適です。
◆自爪美人になるために!
前述の通り爪の成長速度は1日約0.1mmと、とてもゆっくりとしたペースです。そのため、ケアを始めてから変化を感じるまでには、早くとも3ヶ月~6ヶ月ほどの時間は必要です。
ネイルケアもお肌のスキンケアと同じで、日々継続しなければ綺麗な自爪は保てません。お手入れの基礎をおさえて、自爪美人を目指しましょう!