ニキビが出来にくくなると話題の炭酸パック。シミになったニキビ跡にもいいってホント!?
2016/9/914298
最近、美容関係のトピックでよく取り扱われる「炭酸美容」。炭酸水で洗顔をしたり、スキンケア・頭皮ケアを行ったりと、専門のエステサロンだけでなくご自宅での炭酸アイテムの使用が増えています。
そのなかで、しつこいニキビに悩むニキビ肌の方が注目されているのが「炭酸パック」。この炭酸パックはニキビ予防だけでなく、出来てしまった「ニキビ跡」にも効果があると言われています。
ではなぜ炭酸パックがニキビ予防やニキビ跡に良いのか、その理由を見て行きましょう。
◆炭酸が美容に良い理由
炭酸(H2CO3)とは、水と二酸化炭素(=炭酸ガス)が化学反応を起こすことで発生する物質。ちなみに炭酸水とは「炭酸が溶けている水」のことを指します。
その炭酸を配合したパックを肌に塗布すると、分子構造の小さな炭酸が肌に浸透し、毛細血管にまで届きます。必然的に毛細血管内の二酸化炭素濃度が上昇するため、「酸素不足」を補うために血液から酸素をより取り込もうと、毛細血管が広がります。
毛細血管が広がることは「血行促進」につながります。すると血液とともに栄養分も肌細部にまで届くようになり、肌細胞の活動が活性化、ターンオーバー(新陳代謝、肌の生まれ変わり)が良好となるのです。
◆なぜニキビ跡に良いの?
さらに炭酸は、タンパク質に吸着する性質があります。タンパク質とは、古い角質や皮脂汚れなどが当てはまるため、それらが毛穴につまって炎症となる「ニキビ」を予防する効果もあるのです。
ではニキビ跡にはどのようにして効くのでしょうか。上述したように、炭酸の効果により肌の血行が促進され、結果的に新陳代謝がスムーズに行われるようになります。
すると炎症による色素沈着で出来てしまったニキビ跡ならば、肌奥からの新しい肌細胞がメラニン色素を押し出し、最終的にアカとなって剥がれ落ちるため、徐々にニキビ跡は薄くなっていくのです。
※ただし、炎症がきつく真皮層まで傷ついてしまい、クレーターやケロイド状になってしまったニキビ跡には、炭酸パックその他の炭酸ケアでは改善できません。
◆使用上の注意点
お肌の生まれ変わりに効果があり、使用すると「肌がモチモチ」になったり「毛穴レス」になれるとも謳われる炭酸パック。しかし購入する際は、溶解した炭酸の「濃度」を選ぶ基準のひとつにしてみてください。
またニキビの炎症がひどい場合は、炭酸の刺激により、炎症をひどくしてしまうケースがあります。既存ニキビがある場合は使用を避け、「ニキビ予防」と「色素沈着の改善」を目的に使用してくださいね。