クーラー病(冷房病)原因とオススメ対策|腹巻を夏に使う理由は?どうしてクーラーで体調不良になるの?

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2018/8/81534

猛暑続きで熱中症対策に気を配っている方は、たくさんいらっしゃるかと思います。ですが夏にはもうひとつ、忘れてはいけない体調不良の原因があります。それは「クーラー病」(別名「冷房病」)です。

クーラー病の女性イメージ

通勤通学の電車内、自宅や学校、オフィス、店舗などの屋内では、ガンガンと低い温度設定や強い冷風のクーラー(冷房)がかかり、中にはその冷えによって全身倦怠感やめまい、食欲不振などの体調不良になってしまうことがあります。これがいわゆる「クーラー病」なのです。

現代社会で毎年増え続けるクーラー病――ここではクーラー病について詳しくご説明し、オススメの対策方法を挙げます。

◆クーラー病(冷房病)ってなに?

「クーラー病(冷房病)」という言葉は聞いたことがあっても、実際にはどういう症状なのか分からない……、という方は珍しくありません。

クーラー病とは、簡単にいえば「自律神経のバランスが崩れた」状態を指します。

自律神経とは、体の機能を正常に働かすために、全身の部位の働きをコントロールしている重要なパーツであり、「交感神経」と「副交感神経」の2種類がバランスを取って機能しています。

ですがこの自律神経自体がクーラーによる冷えによってバランスを崩してしまうと、体温調節がうまくできなくなり、体は芯から冷えてしまいます。

体が冷えてしまうと、「冷え性」として現れる症状が起こります――全身倦怠感、食欲不振、腰痛、肩こり、頭痛、めまい、下痢、不眠など、全身に不調が現れやすくなるのです。

◆自律神経のバランスが乱れる原因

ではなぜクーラーに当たると、自律神経のバランスが乱れてしまうのでしょうか。それは屋外との温度差にあります。

屋外の高い気温のなかでは、人体はできるだけ体内の発熱を抑え、発生した熱は外に逃そうとします。そのために体内では主に副交感神経が活発となり、毛細血管を広げて放熱しようとします。さらには発汗を促して、体から熱を逃そうとします。

しかし暑い外から急にクーラーの効いた低温の部屋に入ると、今度は体が冷えてしまうのを防ごうと、交感神経が活発になって毛細血管を収縮させ、熱を体内に保とうとします。

このように高温の屋外と低温の屋内を行き来していると、自律神経はその急激な温度差についていけず、交感神経と副交感神経のどちらを優位にさせるべきか混乱してしまい、いつしかバランスを崩してしまうのです。

◆クーラーに長時間当たっていると

また長時間クーラーによって過剰に体を冷やすと、交感神経によって血管が収縮するために血流が悪くなり、体内に「冷え」が残ってしまいます。

健康な場合はすぐに体温は上昇して元に戻りますが、自律神経のバランスが崩れているうえに、冷えた状態が続くと、冷えた血液が体を循環するために、暖かい気温のなかでも体温はなかなか元には戻りません。

また汗も出にくくなってしまい、全身倦怠感、肩こり・腰痛、頭痛、食欲不振、めまいなど冷え性の症状が発生するのです。

血行不良によって肌荒れも発生しやすくなるため、美容面でもマイナスに!

◆クーラー病対策

ではクーラー病予防対策として、どのような点に気をつければよいでしょうか。

【設定温度に注意しよう】

まずはクーラー(冷房)の温度設定をご確認ください。一般的には「25~28度」が良いとされています。ただし個々人によって「暑い」「寒い」と感じるレベルは異なるため、最適温度の目安として

●外気温から3~4度低い室温

と覚えておきましょう!

※あくまで通常の夏日の目安設定のため、異常な猛暑日の際は体調不良・熱中症にならない温度に調整してくださいね。

また、クーラーに長時間あたり続けると体が冷え切ってしまい、冷え性になってしまいます。そのため定期的にクーラーから離れ(クーラーを切って)、暖かな外気を冷えた室内に入れるようにしましょう。

【お腹を温める】

男性・女性を問わず、オフィスなどのクーラーによってクーラー病や冷え性(本人は気づいていない「隠れ冷え性」も含む)の方が増えています。そのためカーディガンやひざ掛けなどを常備されている方は珍しくありません。

ですがさらにオススメしたいのが、「腹巻」の使用です。つまり、お腹を温めてクーラー病対策をしてみませんか!?

というのも先述したように、体が冷えている時は交感神経が血管を収縮させて血流が悪くなるため、体の末端部分は冷えてしまいます。

しかし体の中心部であり生命維持に重要な内臓部分(腹部)には、血液が集まります。そこで腹巻を使ってお腹を温めると、腹部に集まった血液もまた温められるために、その温かな血液が全身に運ばれて体中が早く温まるのです。

慢性的な冷え性や夏場のクーラー病にお悩みの方は、ぜひ腹巻を使用してお腹を温めるようにしましょう!

【体を温める食べ物】

暑い夏はどうしても冷たい飲食物を好んで選んでしまいます。

ですがクーラー病予防や改善のためには、体を温める食べ物こそ選んで食べるようにすることが重要です! 体を温める食材を摂ることで内臓冷えを解消し、消化吸収作用を高め、食欲不振や体調不良を改善しましょう。

■オススメの食材
・ショウガ
・ネギ
・ニンニク
・ヤマイモ
・カボチャ
・タマネギ
・ニラ
・アズキ
・海藻類
・トウガラシ

◆クーラー病予防で一年中元気に!

クーラー病予防のためには、軽い運動もオススメです(ただし熱中症にはご注意を!)。

オフィスワーク中なら、かかとの上げ下ろしだけでも滞った血流が足先まで行くようになるため、ぜひ積極的に行うようにしてください。

体を温める食材イメージ

また入浴中の手足のマッサージも、血行不良改善にオススメです。

暑い夏こそクーラー病や夏バテでダウンしないように、室温に注意しつつ腹巻や食材を活用し、適度に体の中心を温めて、元気に乗り越えましょう!

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