乾燥ぱさぱさヘアを改善させるヘアケア方法|髪が紫外線ダメージを受ける原因と対策!
2018/4/259877
夏はお肌の紫外線対策に余念がなく、キレイな肌を守っている方は多いハズ。ですが、気づけば夏の終わりには髪がパサパサ、赤茶けてツヤがなくなっている……、なんてことはないですか?
毎年繰り返す「夏のダメージヘア」から抜け出すためには、事前の紫外線予防はもちろんのこと、ケアも早め早めに行うことが重要です。
そこでここでは、すでに紫外線の影響で乾燥し傷んでしまった髪のケア方法についてご紹介します!
Contents
◆髪が紫外線ダメージを受ける仕組み
髪の毛の外側には「キューティクル(Cuticle)」という透明のケラチン(タンパク質の一種)が、うろこ状になっておよそ7層に重なりあり、髪の中心部分「コルテックス(Cortex)」を包んでいます。
※コルテックス(Cortex):線維状のタンパク質。さらに髪の芯となる「メデュラ(Medulla)」を包んでいます。
このコルテックスの部分にメラニン色素(「ユーメラニン」(褐色~黒色)と「フェオメラニン」(黄~赤色)の2種類)が存在し、遺伝的な髪の色を決めています。メラニン色素は紫外線を吸収するため、髪が黒い人ほど紫外線ダメージを受けにくいとされています。
しかし長時間、強い紫外線に当たり続けると、うろこ状のキューティクルは焼けて剥がれてしまいます。すると、いわゆるコーテングがなくなるため、コルテックスに含まれる油分・水分が外に出てしまい、カサカサの乾燥状態に。
全体的に髪がぱさぱさと劣化して、枝毛・切れ毛にもなりやすくなります。
またメラニン色素は、紫外線(UV-B)に当たるとそれを吸収し、分解されてしまいます。その結果、髪は褪色し、赤茶けてしまうのです。
◆トリートメントはパック感覚で
髪がすでに乾燥してしまっている場合は、できるだけ早く「補修効果」のあるトリートメントで水分・油分・栄養分を補い、さらに乾燥することを防ぐ必要があります。
髪にトリートメントをつけた後、蒸しタオルで頭をパックします。
蒸しタオルの上からシャワーキャップをかぶると、さらに効果的です。この状態で15分ほど置きましょう。
その後は「ぬるま湯」でしっかりと流してください。熱すぎるお湯では頭皮や髪の乾燥を促してしまうため、必ず「ぬるま湯」にしてくださいね。
【トリートメント使用時の注意点】
トリートメントは絶対に頭皮には付けず、毛先を中心とした髪の毛のみにしましょう。
頭皮の毛穴にトリートメント成分が詰まってしまうと、「頭皮の乾燥」「(乾燥による)皮脂の過剰分泌」「フケ」「抜け毛」「かゆみ」などの頭皮トラブルを起こしてしまいます!
◆ヘアオイルとドライヤーの使用法
ドライヤーをかける際は、アウトバス用(洗い流さないモノ)のヘアオイルを塗り、ドライヤーの熱によるさらなる乾燥を防ぎましょう。
※オススメのヘアオイルには、「椿オイル」「ホホバオイル」「ココナッツオイル」「オリーブオイル」「アルガンオイル」などがあります。
乾燥が進んでいる毛先を中心にオイルをつけます。ロングヘアーの場合は、オイルをつけた後でブラッシングをすると、全体的によく馴染みます。
ドライヤーを使って、先に髪の「根元」を乾かします。乾燥しやすい毛先は後回しに。
根元が乾けば、あとはざっと全体を乾かして、最後に「冷風」を「頭から毛先に向かって」流します。
※キューティクルは「上から下に向かって」重なっているため、この向きで風を当てて整えるため。また冷風で冷やすことで一度開いてしまったキューティクルを閉め、髪の水分が蒸発するのを防ぎます。
◆頭皮マッサージ
週に1~2度は、オイルを使って頭皮マッサージをし、根元から健康的できれいな髪を生やしましょう。
1.シャンプー前にオイルを頭皮になじませます。※数滴ずつに分けましょう。
2.「指の腹」を使って頭皮をマッサージします。※爪で頭皮を傷つけないようにご注意ください。
3.蒸しタオルを巻き、15分程度温めます。
4.通常通り、シャンプーを行います。
◆髪も肌も予防が重要!
肌細胞とは異なり、残念ながら一度傷んだ髪は、完全に元通りには戻りません。
なぜなら髪は頭皮の毛根で生まれたものであり、内側から新しい細胞が出てくるような「生きている細胞」ではないからです。
しかしケアをしなければ紫外線ダメージは蓄積されるばかり。
ですから紫外線に多く当たる日は帽子や日傘などで大切な髪をガードし、傷んでしまったらきちんと補修することを心掛けて――お肌も髪もいつまでもツヤがある、全方位美人を目指しましょう!