無添加化粧品とは?ミネラルファンデーションで肌に優しいメイクを
2017/12/1418757
ここ数年ですっかり浸透した「無添加化粧品」という名称。無添加、という言葉のイメージから「お肌に負担のかかる成分が一切含まれていない優良な化粧品」を示していると思われる方は少なくありません。
特に敏感肌などお肌悩みのある方ほど、無添加と書かれている商品に心引かれるのではないでしょうか?
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◆何をもって「無添加」なのか
実はこの「無添加」、法律(薬機法など)として表記基準があるわけではありません。そのため各メーカーが各々の判断で、「ある成分を排除している」ことを強調する場合に記載しているのです。
たとえば、合成着色料を排除している商品は「無添加化粧品」を謳うことができます。しかしここで気をつけて欲しい事が!
たとえ合成着色料は添加されていなくても、パラベンやシリコン、さらには一般的に「この成分は肌に悪い」と思われている成分以上に、お肌に負担のかかる成分が配合されているかもしれないのです。
◆無添加表記に安心しないこと
肌に刺激を与える成分が無添加であることは、肌への安全性を考えるならもちろん選ぶ決め手となるでしょう。しかし特定の成分のみを排除していても、その他の添加されている成分に刺激があり、肌が過敏に反応してしまえば全く意味がありません。
また「無添加」の本当の意味を知らなければ、その語感に全幅の信頼を置き、多少肌に違和感を覚えてもそのまま使用し続ける危険性もあります。そのため、「無添加化粧品」とは「メーカーが指定している成分のみが添加されていない化粧品」なのだと考えて下さい。
そしてもしも無添加化粧品を使用して肌トラブルが起こった場合は、添加してある成分に反応した可能性を想定し、皮膚科医に相談しましょう。
◆注意してほしい主要成分
1:シリコン
表記名「ジメチコン」「ジメチコノール」「シクロペンタシロキサン」「シクロメチコン」など。
シリコンは肌ざわりを良くするために、化粧品やヘアケア商品に配合されています。ツルンとした質感が特徴で、ウォータープルーフ系のアイテムによく使われます。
肌表面に膜を張るため通気性が悪くなり、さらには強い洗浄剤(つまりは合成界面活性剤の配合量が多く、必要な皮脂までも落としがち)でなければ落としにくいため、肌にかなりの負担を強います。
2:石油系界面活性剤
表記名:「エデト塩酸」「スフト酸ナトリウム」「ラウリル硫酸ナトリウム」「ラウレス硫酸ナトリウム」など。
界面活性剤は大まかに、「(天然)界面活性剤」と「合成界面活性剤」に分けられます。そのなかで、安価で人体への危険性が指摘される「石油系合成界面活性剤」だけでも200種類以上あります。
石油系界面活性剤は水と油分をなじませるために、主にクレンジングなどの洗剤に配合されます。
しかしその強い洗浄力から「角層(肌表面の層。外部刺激からの保護や肌内部の水分蒸発を防ぐ働きをする)を破壊する」性質があり、その他「経皮毒」(皮膚から体内に入り、蓄積される毒)としてアレルギー症状やガンを誘発する可能性が高いモノもあります。
3:防腐剤
表記名:「パラベン(パラオキシ安息香酸エステル)」など。
化粧品は一般的に未開封で3年保存が出来るとされています。そのため、多くの化粧品には品質保存目的に防腐剤が配合されています。
天然素材の防腐剤も開発されているものの、やはり安価なパラベンなどが使用されている方が主流と言えます。しかしそれらは皮膚炎の原因や発がん性の疑いが持たれており、使用を続けることに注意が必要です。
◆迷ったらミネラルファンデーションを
「無添加」と謳っている商品でも実際に配合されている成分に気をつけないといけない、ということはお分かりいただけたと思います。
しかし、「成分の知識なんてないし、何を選んだらいいか分からない……」とお悩みの方も多いのではないでしょうか。
そんな方におすすめしたいが「ミネラルコスメ」。中でも特に「ミネラルファンデーション」がおすすめです。
化粧品の中でもファンデーションは毎日使うもの。だからこそ、肌への負担や刺激が少ないものを選ぶに越したことはありません。
一般的にミネラルファンデーションは天然の鉱物(ミネラル)で作られており、前述の「注意してほしい主要成分」で挙げた「シリコン」や「石油系界面活性剤」「防腐剤」などが無添加(不使用)となっています。
特に「ルースタイプ」のミネラルファンデーションは油分や水分なども無添加で、最小限の成分で作られているため、敏感肌の方でも安心して使用しやすいファンデーションであると言えます。
油分が配合されていないのでメイクを落とす際にもクレンジング不要、石けんのみで落とせる点も肌への負担が少ないおすすめポイントです。
無添加化粧品に興味はあるけれど何がいいのか分からない。そんな時には今使っているファンデーションを、ミネラルファンデーションへ替えてみることから始めてみてはいかがでしょうか。
※「ミネラルファンデーション」「ミネラルコスメ」と謳われていても、製品により、「防腐剤などが使用されている」「配合ミネラル成分はほんのわずか」といった場合も否めません。ご購入の際は、各製品の成分表をご確認されることをおすすめします。
■10個の無添加処方のミネラルファンデーション
ミネラルコスメブランドVINTORTE(ヴァントルテ)の「ミネラルシルクファンデーション」は、シリコン、石油系界面活性剤、防腐剤(パラベン)、紫外線吸収剤などを含む、肌に刺激となるような10種類の成分が無添加の、ルースタイプのミネラルファンデーションです。
自然素材100%のミネラルシルクファンデーションは、クレンジング不要、石けんのみで落とせるので、メイク中もメイクを落とす際にも肌へ負担がかかりません。
ミネラル成分に加えて保湿力の高いシルクを配合しているので、パウダーなのに乾燥しにくく、健やかな肌を守ります。
◆どの成分が添加・無添加なのかが重要
全ての成分を把握して商品を選ぶのは、非常に難しいですよね。しかし自身の肌や身体のことを想うならば、安易に「無添加」表記に飛びつくのではなく、できる限り成分を精査して使用してみてください。
またこれまでの経験から「自分の肌には合わない」成分に思い当たるなら、その成分こそが無添加なのかどうかを気にかけて、スキンケアアイテムやコスメを選ぶように心がけましょう。