マスクで肌荒れする原因とは?対策や予防方法などを紹介!
2023/4/14322
マスク着用の機会が増えた昨今、マスクに覆われた部分に起こる、ニキビや赤み・かゆみなどの肌荒れトラブルに悩む方が増えています。
マスクによる肌荒れ、いわゆる「マスク荒れ」は、これまで肌荒れにならなかった方でも起こることがあるため、敏感肌の方だけの問題ではありません。
そこでここでは、マスクで肌荒れになる原因をご説明した上で、予防対策方法をご紹介します。
Contents
マスクによる肌荒れの原因とは?
まずは、どうしてマスクをすると肌荒れが生じやすいのか、主な原因を見ていきましょう。
【原因1.高湿度によるムレ】
マスクを長時間着用していると、マスク内は呼気(吐く息)や汗、唾液などの影響によって高温多湿の状態になります。
すると、肌表面の角層(角質層)の細胞がふやけてしまい、バリア機能が損なわれてしまうことに。
バリア機能とは、肌内部の水分蒸発を防ぎ、同時に外部刺激(紫外線、花粉、ホコリ、摩擦など)から肌内部を防御するためのシャッターのような機能を指します。
そのため、角層の細胞がふやけて隙間ができると、肌内部の水分が蒸発しやすく、外部刺激は侵入しやすくなるのです。その結果、様々な肌トラブルが起こりやすくなります。
さらに、マスク内で汗が溜まったままになっていると、肌の表面はアルカリ性に傾きます。すると、細菌が繁殖しやすくなり、ニキビ・吹き出物、炎症などが生じやすくなるのです。
【原因2.乾燥】
場面や状況にあわせて、長時間着用していたマスクを外すと、マスク内の湿気が一気に蒸発します。すると、湿気と一緒に肌内部の水分まで蒸発してしまうのです。
このようにマスクの着脱を繰り返すことで、肌はどんどん乾燥し、バリア機能が低下して肌トラブルが生じやすくなります。
【原因3.摩擦】
こまめにマスクの着脱をおこなっていると、その度にマスクと肌が触れるため、少なからず摩擦が起きます。また、会話などでの口元の動きによっても、知らず知らずのうちに摩擦が起こっています。
この摩擦が繰り返されることで、肌が弱ってバリア機能が低下し、肌トラブルが生じやすくなります。
【原因4.刺激】
マスクの繊維と肌の相性が良くない場合、繊維が外的刺激になって肌トラブルが生じやすくなります。
なお、洗濯して繰り返し使用できる布マスクは、洗剤が落ちきれていないと洗剤成分が肌への刺激になることがあるため、注意が必要です。
マスクで起こりうるその他の肌トラブル
マスクで覆われている部分の肌荒れ以外にも、マスクによって起こりやすい肌トラブルがあります。心当たりがないかどうか、チェックしてみましょう。
【マスク焼け】
マスクをしているからと、顔の紫外線対策を怠ってはいませんか。
そのような場合、マスクで覆われた部分とマスクで覆われていない部分に日焼けの差が出て、マスク跡が残ってしまう「マスク焼け」のリスクがあります。
さらに、UVカット効果がほぼないマスク素材を使っていると、紫外線がマスクの繊維を通って肌に当たるため、思いの他マスクをしている部分も日焼けをしている(=「マスク越し日焼け」)、ということも。
紫外線は一年中地表に降り注いでおり、さらに紫外線のなかでもUVA(紫外線A波)は、雲を通り抜けるため、曇りの日であっても晴天時の約75%前後は地表に届いていると言われています。
※上図:気象庁公式サイトより『日最大UVインデックス(解析値)の年間推移グラフ』
また、窓ガラスも通り抜けるので、室内でも日焼けをする可能性は否めないのです。
なお、紫外線による日焼けは、肌の色に変化が起こるだけではありません。
たとえばUVAは肌の奥の真皮層や皮下組織にまで届き、維芽細胞(ハリ・弾力を担うコラーゲンやエラスチン、保湿成分のヒアルロン酸を作り出す元になる細胞)にダメージを与えたり、コラーゲン自体にダメージを与えたりして機能の低下を招きます。
そのため紫外線ダメージを受けると、肌にハリがなくなり、シワ・たるみや乾燥による肌トラブルが起きやすくなるのです。
また、UVB(紫外線B波)は、肌表面をヤケド状態にさせるほどの強いダメージを与える力があるため、当たりすぎるとシミ・そばかす、肌の炎症など肌トラブルが起こりやすくなります。
【ヒモの耳への食い込み】
マスクの着用で、耳の痛みや耳の肌トラブルを訴える声も少なくありません。
これは、マスクのヒモが細い・硬い場合、耳の裏側に負荷が大きくかかるため、ヒモが食い込んでしまうため。また、マスクのサイズが合っていない(マスクが小さい)場合も、ヒモが短いために耳の裏側にダメージが生じやすくなります。
マスク肌荒れの対策・予防法はある?
マスクによる肌荒れの主な原因を踏まえて、次にマスク肌荒れの対策・予防方法について見ていきましょう。
1:マスクの中の汗はこまめに拭く
マスク内の湿度が高くなると、肌がふやけてバリア機能が低下し、さらに細菌が繁殖しやすくなります。そのため、マスク内の汗はこまめに拭くようにしましょう。
※汗を拭う際は、肌に摩擦を与えないように、清潔なタオルやティッシュで抑えるようにしましょう。
もしも汗を拭うだけでは湿気がなくならない場合は、事前にマスク内に(摩擦の少ない)ガーゼやティッシュを入れておき、ムレてきたら新しいものに取り替えるようにするのもおすすめです。
2:マスクのこすれが気になる部位にクリームを塗る
マスクがこすれて摩擦や刺激を感じる場合、マスクが触れやすい部位(頬、鼻、アゴ、耳の裏側など)に、事前に油分を含む保湿クリームを塗り、肌の乾燥やバリア機能の低下を防ぐようにしましょう。
また、日中もマスクのこすれが気になる時は、保湿クリームを肌表面に薄く広げて、油分の保護膜が張るようにしてください。
3:マスクの素材をお肌に合うものに替える
マスクの素材が肌に合っていないと感じる場合、マスクの素材選びから見直しましょう。
たとえば不織布マスクのなかでも、通気性や肌へ低刺激性に特徴があるものがあります。また、マスクフィルターなど、マスクの内側に挟むアイテムもあるため、肌に合うものを活用しましょう。
不織布マスク以外では、主に以下のような素材のマスクが、比較的低刺激とされます。
・コットン(綿)・・・柔らかい肌触りで低刺激性。吸水性・吸湿性が高い。
・シルク(絹)・・・なめらかな肌触りで低刺激性。吸湿性・放湿性が高い。
なお、素材だけではなく、縫い目がフラットでごわつかないものや、立体構造で肌に接触しにくいもの、ヒモが柔らかく幅広で痛くなりにくいものなど、装着感を重視して選びましょう。
4:マスクをつけていても紫外線対策を徹底的にする
マスクを一日中つけている日でも、紫外線対策は欠かさず行ないましょう。
顔全体に日焼けクリームを塗布して、マスク焼けを防いでください。
スキンケアで保湿をした後、日焼け止めを5点(両頬、額、鼻、顎)に置き、顔の内側から外側に向かってムラにならないように伸ばします。
目元や小鼻、フェイスライン、髪の生え際、耳などの凹凸のある部分も、しっかりと忘れずに塗ってください。
なお、日焼け止めクリームを塗った後やメイクの最後には、フェイスパウダーを塗布して、マスクのこすれによるメイク崩れや摩擦を軽減することをおすすめします。
5:マスクを外したら丁寧な洗顔・保湿をする
一日の終わりにマスクを外したら、洗顔・保湿ケアで疲れた肌を清潔にしていたわりましょう。
洗顔をする際は、洗顔料をよく泡立ててから、手のひらと顔のあいだに泡をクッションのように挟みます。決して摩擦を与えないように注意して、泡で汚れを吸着するイメージで丁寧にやさしく洗ってください。
また、洗顔時は32~34度程度のぬるま湯を使用して、毛穴を開きつつ肌を乾燥させないようにしましょう。フェイスラインや髪の生え際まできちんとすすいでから、柔らかいタオルで水分を吸わせるようにして拭ってください。
洗顔後は、肌が乾燥しやすくなっているため、保湿成分の入った低刺激性のスキンケアアイテム(化粧水、美容液、乳液・クリーム)を丁寧に塗布します。
■保湿成分例:セラミド、ヒアルロン酸、コラーゲン、スクワラン、グリセリン、アミノ酸など
肌に合った保湿系スキンケアで肌の水分・油分バランスを整えて、乱れやすいバリア機能が正常に働くように毎日きちんとケアしましょう。
6:生活習慣を整えて体の内側からバリア機能を高める
マスク荒れをはじめとした肌トラブルを防ぐには、外からのケアと同時に体の内側からのケアも欠かせません。
たとえば「良質な睡眠」は、肌のターンオーバーを整えてバリア機能を正常に働かせ、血流を良くする効果が期待できます。
そのため、日中は適度な運動を行ない、就寝1時間前には電子機器から発せられるブルーライトを浴びないように気をつけることがポイントに。
また、食事から摂取する栄養バランスも、ターンオーバーやバリア機能など肌のコンディションを左右する重要なポイントになります。
特にターンオーバーを整えるビタミンA、ビタミンB群、ビタミンE、保湿成分コラーゲンの生成をサポートするビタミンCなどのビタミン類は、不足すると肌の乾燥の要因になり、乾燥による肌トラブルを招くことに。
脂質や糖質の多い食事をしている方は、日々の食事内容から見直しましょう。
■肌荒れ対策におすすめの食材についてはこちら▶
『肌荒れを対策するには?肌荒れの原因や肌に良い食べ物について』
マスク肌荒れは日々のケアを大切に!
マスクによる肌荒れは、これまで肌トラブルがなかった方でも生じる可能性があります。
バリア機能が低下する前に、日々の紫外線対策と保湿ケアを徹底し、マスク内をできるだけ清潔にして健やかな肌をキープしましょう!
※「接触性皮膚炎」でかぶれ・炎症がひどい場合は、皮膚科の受診をおすすめします。
保湿成分配合のおすすめスキンケアアイテム
ここからは、あらゆる肌タイプの方が使える、余分な成分は不使用で高保湿成分配合のスキンケア商品をご紹介します!
ボタニカルモイストウォッシュ(洗顔料)
潤い守って毛穴汚れはすっきり落とす洗顔フォーム「ボタニカルモイストウォッシュ」。
もっちりとした濃密泡がモコモコのクッションになり、毛穴に詰まった皮脂や汚れを落としながら、潤いは守って肌に摩擦を与えずに洗い上げる洗顔料。
植物由来の洗浄成分と保湿効果が期待できる京都産カイコまゆエキス配合で、肌に必要な水分・油分は残します。
さらに、保湿成分の5種のヒト型セラミドと3種の植物幹細胞エキスが、乾燥しやすい肌に潤いを与えてバリア機能を整えます。
※石油系界面活性剤、紫外線吸収剤、タルク、シリコン、鉱物油、パラベン、合成香料、合成着色料、エタノール不使用
ボタニカルモイストローション(化粧水)
乾燥しがちな敏感肌を潤いで満たし、みずみずしく保つ化粧水「ボタニカルモイストローション」。
4種のヒト型セラミドや3種の植物幹細胞エキスなどの保湿美容成分が、繊細な敏感肌に潤いとハリを与えて、乱れがちなバリア機能を整える化粧水。
グリチルリチン酸2Kやアラントインなどの整肌・保湿成分が肌荒れを防いで、乾燥によるエイジングサインにもアプローチ。
ミネラル豊富なボタニカルウォーターが角質にすっと浸透して、みずみずしい肌へと導きます。敏感肌パッチテスト済。
ボタニカルモイストクリーム(保湿クリーム)
敏感肌に潤いや美容成分を閉じ込め、刺激から守るクリーム「ボタニカルモイストクリーム」。
保湿成分スクワランが肌の水分蒸発を防いで、角質層に潤いを閉じ込める保湿クリーム。
保湿美容成分6種のヒト型セラミドや3種の植物幹細胞エキスが、敏感な肌に失われがちな潤いとハリを与えて、肌表面のバリア機能を整えます。
さらに、整肌成分の油溶性ビタミンC誘導体(※)が潤い満ちる明るい肌へと導き、使うほどにみずみずしいハリツヤ肌へ。
※テトラヘキシルデカン酸アスコルビル、整肌成分
紫外線対策におすすめのUVカットアイテム
ここからは、余分な成分は不使用で敏感肌でも使えるUVカット商品をご紹介します!
ミネラルUVクリーム(日焼け止めクリーム、化粧下地)
エーデルワイスを中心とした6種の植物エキスの働きで、乾燥ダメージを受けた肌をしっとりと包み込み、紫外線やPM2.5などの環境ストレスから肌を守る「ミネラルUVクリーム」(化粧下地)。
紫外線をカットする紫外線防止効果(SPF50+ PA++++)やブルーライトカット効果で敏感な肌をカバー。
波長の長いUVAもしっかりカットする事により、たるみやシワなど、さまざまな肌トラブルの原因から肌を守ります。
ローズヒップオイル、マカダミアナッツオイルやバオバブ種子油などの希少なオーガニック成分の植物オイルがキメを整え、肌にツヤとうるおいを与えます。
敏感肌にやさしい低刺激処方で、シリコン、石油系界面活性剤・紫外線吸収剤など9つの無添加処方。石けんで落ちる処方。
ミネラルUVパウダー(フェイスパウダー)
肌にやさしく紫外線カット!テカリ崩れを防止して透明美肌が続く日焼け止めフェイスパウダー「ミネラルUVパウダー」。
紫外線カット(SPF50+ PA++++)・保湿ケア・テカリ防止が叶うミネラルUVパウダー。
天然ミネラル成分とピュアシルクパウダー配合で、長時間くすまず透明感のあるツヤ肌へ。特殊コーティングで時間がたっても崩れず、美肌をキープします。また、肌触りの良いパフが簡単にふんわりきめ細かい仕上がりを実現。
ブルーライトも99.4%カットでき、外部刺激から肌を守ってしっとり感が続きます。
敏感肌にやさしい低刺激処方で、鉱物油、シリコン、石油系界面活性剤、紫外線吸収剤など9つの無添加処方。石けんで落ちる処方。
【あわせて読む】
『肌荒れの原因と対策を徹底解説!』
『ターンオーバーが乱れる原因や整え方とは?肌荒れを防ぐためのポイントは?』
『花粉症で肌荒れに!花粉皮膚炎の原因とスキンケアでの予防改善対策』
『お肌のハリと弾力を保つには?ハリ不足の原因とお手入れ方法をご紹介』
『ニキビ肌のケア方法は?おすすめのスキンケアや対策方法を解説』
『敏感肌の正しいスキンケアを徹底解説!原因とどんな化粧品を選ぶべきか』
『シワの原因とは?タイプ・種類別、部位別に対策方法などを解説!』