背中ニキビの原因はカビ!?│背中美人になるための5つのケア方法

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2019/7/122727

ふと気がつくと、背中にできている赤いポツポツ。ただのニキビだと思っていませんか?

実はそのニキビ、カビが原因かもしれません!

女性の背中

ニキビの原因菌によっては、ケアの方法が異なります。本当の原因を知らずに間違ったケアをしていては、治らないばかりか、症状が悪化してしまったり、ニキビ跡が残ってしまったりすることも……。

そうならないためにも、背中ニキビの原因を知り、適切なケアを行って背中美人を目指しませんか?

◆背中ニキビの原因菌

「ニキビの原因菌といえば?」と聞かれると、多くの方が「アクネ菌」を思い浮かべるのではないでしょうか。

確かに、顔にできるニキビの多くは、アクネ菌が毛穴の中で皮脂を栄養として増殖し、炎症を起こすことにより生じます。

※医学的には「尋常性ざ瘡(じんじょうせいざそう)」と呼ばれています。

しかし、背中ニキビは、顔にできるニキビとは原因菌が異なっている場合があるのです。

ではその原因菌とは一体何なのでしょうか。それは、「マラセチア菌」という皮脂を好むカビ(真菌)の一種です。

「カビ!?」と驚かれるかもしれませんが、実はマラセチア菌はアクネ菌と同じく、私たちの皮膚に存在する常在菌の一つ。アクネ菌が顔に多く存在するのに対し、マラセチア菌は体に多く存在しています。

正常な皮膚環境下であれば、マラセチア菌は特に悪さをしません。むしろ、皮脂を分解して肌を弱酸性に保つことで、アルカリ性を好む細菌から肌を守る働きがあります。

しかし、マラセチア菌が過剰に増殖してしまうと、毛穴の中(毛包)にまで入り込み、そこで炎症を引き起こし、皮膚に赤いポツポツとした丘疹を生じさせてしまうことがあるのです。

【丘疹とは】
皮膚にできる発疹の一種で、2~10mmほどの皮膚の隆起のこと。

これがいわゆる「背中ニキビ」と呼ばれるものの正体です。

この背中ニキビは、症状が進むと丘疹の数が増え、先端に白い膿が見られるようになったり、軽いかゆみや痛みを伴うようになったりする場合があります。

※医学的には「毛包炎(もうほうえん)」もしくは「毛のう炎(もうのうえん)」と呼ばれており、背中だけではなく、デコルテや首、肩や腕、お尻などにできることもあります。

◆マラセチア菌が増殖する原因

では、なぜ皮膚の常在菌であるはずのマラセチア菌が、背中ニキビ(毛包炎)を起こすほど過剰に増殖してしまうのでしょうか。

その原因は、主に皮脂の過剰分泌にあります。

マラセチア菌は皮脂を好む真菌のため、皮脂の分泌量が増加すると、マラセチア菌も過剰に増殖してしまうのです。

特に、背中は体の部位の中でも皮脂腺が多いため、皮脂や汗の分泌量も多く、マラセチア菌が増殖しやすい環境にあるといえます。

◆背中ニキビのケア方法

マラセチア菌が原因の背中ニキビの場合、放置しておくと治らないばかりか、悪化して膿やかゆみ、痛みまで伴うことがあるため、早め早めのケアが大切です。

自宅でケアをする場合には、カビの増殖を抑える抗真菌作用の有効成分が入った市販の塗り薬を、入浴後の清潔な患部に塗ってケアを行いましょう。

ただし、背中にできたニキビはマラセチア菌が原因の毛包炎である場合が多いとはいえ、アクネ菌が原因のニキビ(尋常性ざ瘡)である可能性もゼロではありません(毛包炎と尋常性ざ瘡が混在している場合もあります)。

マラセチア菌とアクネ菌とでは、それぞれの原因菌に効果がある成分も異なるため、市販薬を選ぶ際には注意が必要です。

また、マラセチア菌が原因なのか、アクネ菌が原因なのかは、背中ニキビの状態を見ただけでは判断がつきにくいため、市販薬を塗っても治らない場合には、我慢をせずに専門医を受診して治療を行いましょう。

【背中ニキビの見分け方】

◆アクネ菌が原因の場合
大きさは大小まちまち。色も赤く腫れていたり、白や黄色の膿を持っていたりと様々です。
1つ2つと不規則にぽつぽつと生じることが多いのも特徴。

◆マラセチア菌が原因の場合
大きさは小さめで均一。赤みを帯びたポツポツとした炎症が広範囲に生じることが多いです。
悪化すると白い膿や、かゆみ、痛みを伴うことがあります。

◆背中ニキビの予防ケア

美しい背中を保つためには、背中ニキビができてしまう前に、日々正しい予防ケアを行うことが大切です。

背中ニキビの予防においては、マラセチア菌のエサとなる過剰な皮脂を防ぎ、皮膚を清潔に保つことが必要。

その他、汗ムレや衣服による摩擦、シャンプーやコンディショナーのすすぎ残しの汚れ、生活習慣の乱れなども、背中ニキビの原因になるので注意が必要です。

具体的には、以下の5つのポイントに気をつけて、日々の予防ケアを行いましょう!

1.油分の多いボディケアアイテムの使用を避ける
2.脂質・糖質の多い食事を控える
3.通気性・吸湿性の良い素材の服を選ぶ
4.シャンプーなどのすすぎ残しに注意する
5.規則正しい生活を行う

1. 油分の多いボディケアアイテムの使用を避ける

背中ニキビの原因であるマラセチア菌は皮脂をエサとして増殖するため、日々のケアで使用するボディクリームや日焼け止めアイテムについては、油分の少ないものを選びましょう。

ボディクリーム

肌の乾燥が気になり油分を多く含むアイテムを使う場合には、体の部位によって塗る量を調整するなど少しの工夫をすると◎。

顔の部位においても、それぞれ皮脂の分泌量が異なりテカりやすい部分(Tゾーンなど)があるのと同様に、体においても部位によって皮脂の分泌量が異なります。

例えば、背中や胸の中央などは皮脂腺が多いため、ボディケアを行う際には油分の多いアイテムの塗り過ぎには注意が必要です。

2. 脂質・糖質の多い食事を控える

体内バランスの乱れによっても皮脂の分泌量は増加してしまうので、食生活にも気をつけましょう。

脂っこい食事や甘いものの取り過ぎは、皮脂の過剰分泌の原因になるため、食べ過ぎには注意が必要です。

また、日々の食事において、皮脂の分泌を抑える効果のあるビタミンB1やB2、ビタミンEなどを含む食材を、積極的に摂取するようにしましょう。

その他、体内バランスを保つためには便秘予防も大切ですので、食物繊維の摂取もお忘れなく!

3. 通気性・吸湿性の良い素材の服を選ぶ

背中は衣服による摩擦や汗ムレが生じやすいため、普段着用する服の素材についても少し気をつけたいところ。

特に春から夏にかけての時期は汗や皮脂の分泌量も増えるため、通気性がよく、吸湿性にも優れた素材を選び、背中ニキビの予防対策を行いましょう。

◆通気性・吸湿性の良い素材
シルク、綿(コットン)、麻、レーヨン など。

4. シャンプーなどのすすぎ残しに注意する

背中ニキビの予防で、意外に盲点なのがシャンプーやボディソープのすすぎ残し。

毎日お風呂に入り肌を清潔に保っているつもりでも、実はすすぎ残しが汚れとして皮膚環境を損ねてしまっている場合があるのです!

入浴の際には、シャンプーやボディソープのすすぎ残しがないように、注意して洗い流しましょう。

その他、入浴時に気をつけたいこととしては、ボディタオルの素材選びと洗い方。

泡立ちの良いナイロンタオルで、ついついゴシゴシと洗ってしまいがちですが、その洗い方は肌への負担が大きいため絶対NG!

体を洗う際には、肌当たりの柔らかな綿素材のボディタオルなどで、肌を傷つけないようにやさしく洗うようにしましょう。

5. 規則正しい生活を行う

背中ニキビの原因には、ホルモンバランスも深く関係してきます。

というのも、ホルモンバランスが乱れると、皮脂の分泌量が増えてしまうからです。

睡眠不足などの不規則な生活が続くと自律神経が乱れ、男性ホルモンの分泌を促す交感神経が優位な状態になります。

そしてこの男性ホルモンには、皮脂の分泌を促す作用があるため、不規則な生活が続くと結果として皮脂の分泌量が増えてしまうのです。

そのため、日頃からしっかりと睡眠を取り、規則正しい生活を心がけましょう。

その他、ストレスもホルモンバランスの乱れを招く要因となるため、日々の生活においてストレスを溜め込まないように過ごすことも大切です。

◆背中ニキビの正しいケアで、つるつる背中美人に!

背中は普段自分の目では見えない部分。

だからこそ、毎日鏡に全身を映して異常や変化がないかを確認するなど、ボディチェックを習慣づけて、背中ニキビの発見・予防に努めましょう。

笑顔の女性

今回ご紹介した5つの予防ケアでつるつるの背中美人になって、いつもとは違った肌見せファッションを楽しんでみてはいかがでしょうか!

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