末端冷え性の改善方法|手足が冷える「末端冷え性」の原因と弊害、簡単にできる冷え性対策!
2017/12/2721144
1年中冷え性を抱える方や、冬になると冷え性がひどくなり眠れなくなる方など、「冷え」に悩む女性は珍しくありません。
特に手足の先が痛いほどに冷たくなる「末端冷え性」を自覚している方は、深刻な体調不良を伴う場合もあり、軽視できない症状と言えます。
そこでここでは末端冷え性に注目し、その原因と改善方法についてご説明します。
Contents
◆末端冷え性とその弊害
「末端冷え性」とは、体の大部分は温かいものの、手足の先だけが冷たく冷えきっている症状を指します。
しかし末端冷え性は単に手足が冷えるだけではなく、就寝時の冷えによる不眠、血行不良による腰痛、肩こりや頭痛の併発、貧血によるめまいや生理不順、その他の婦人科疾患など、全身の体調不良とも関連していることが多いため、そのまま放置しておくのはよくありません。
◆末端冷え性の主な原因
1.筋肉量不足
末端冷え性で悩む方は圧倒的に女性が多いのが現状です。というのも、末端冷え性の主な原因は「筋肉量不足」のため。
筋肉量が少ない、もしくはあまり筋肉を使わない生活をしていると、筋肉によって血液を送る機能までも衰えるため、血行不良となってしまいます。
血行不良になると、生存機能を司る臓器などに血流が集中するようになり、手足の末端までは血流が十分に行かなくなってしまいます。そのため、体自体は冷えていないものの、手足の末端のみ異常に冷えている、という状態になってしまうのです。
さらに筋肉には発熱作用があります。そのため筋肉量が少ないと、体内で生み出す熱量自体が少なくなり、結果的に体が冷えてしまいます。末端だけでなく体全体が頻繁に冷えていると感じる場合、熱量自体が不足しているのかもしれません。
2.自律神経の乱れ
自律神経とは「交感神経」(活動する時に優位に働く)「副交感神経」(リラックス時に優位に働く)の2つに分けられ、体の機能(循環器、呼吸器、消化器など)を正常に機能させるために働いている神経を指します。
しかしこれら2つの自律神経の優位性のバランスが乱れると、冷え性をはじめ、頭痛、吐き気、動悸、ほてり、めまい、不眠、便秘、耳鳴りなどの体調不良や、情緒不安定などの精神的な不調が起こりやすくなります。このような状態を「自律神経失調症」と呼びます。
自律神経失調症が引き起こされる原因は様々ですが、たとえば
・精神的ストレスがかかった時
・冷暖房によって体温調整が乱れた時
・不規則な生活で活動時間と就寝時間が一定でない
といったことが挙げられます。
◆末端冷え性の改善方法
手足の末端にまで血流が十分にいっていない可能性が高いため、冷えた部位を温めて血行を良くしましょう。
さらに効果的に末端まで温めるには、手首、足首を温めることが重要です。そのため以下の体操をしてみましょう。
【末端冷え性改善方法1:手足首の運動】
手首、足首の力を抜いて、数回ブラブラさせます。冷えを感じた時はもちろん、起床時に仰向けに寝転んだ状態で両手足をブラブラさせると、活動スイッチが入ることで自律神経を整えることができます。
ブラブラと動かすのが難しい状況の場合、手足の指をグーパーさせるのもおすすめです。
【末端冷え性改善方法2:温冷足湯】
お湯と冷水に交互に足をつける足湯や、足先にお湯と冷水の交互にシャワーを当てて、血行を促進させて自律神経を整えましょう。
これは「温冷交代浴」と言われる方法。温めたり冷やしたりし、最後は「お湯」で足を温めて終わらせてください。
【末端冷え性改善方法3:腹部を温める】
先述したように、血行不良の状態や体の熱量が不足すると、体は臓器の働きを優先させるために体の中心に熱を集めようと血流を集中させます。そのため体の中心である腹部を事前に温めて、末端にまで血流が行き届くようにしましょう。
カイロや腹巻きを活用することをおすすめします。
※カイロ使用時は低温やけどをしないようにご注意ください。
【末端冷え性改善方法4:ツボ押し】
足の冷えと冷えによるむくみに効くツボを、以下に挙げます。
※アザにならないように、強すぎない程度の力でツボ押ししてくださいね。なお、妊娠中は行わないようにしましょう。
1.三陰交(さんいんこう)
内くるぶしから指幅4本分を上にいったところにあるツボ。骨と筋肉の境目にあります。
息を吐きながらゆっくりと約3秒押し、今度は息を吸いながら指を約3秒離します。これを3~5回程度続けておこないましょう。
2.湧泉(ゆうせん)
足の冷えだけでなく、足が重だるく疲れている時にも効く足裏のツボ。またお腹の冷えや生理痛などにも効果があります。
土踏まずよりも少し上の中央部分。凹んだ箇所です。
三陰交と同じく、息を吐きながらゆっくりと約3秒押し、今度は息を吸いながら指を約3秒離します。これを3~5回程度続けておこないましょう。
◆生活習慣を見直して冷え性改善を!
末端冷え性の原因が体の内側から来ているのなら、冷えた部位だけを温めても一時的な処置にしかなりません。
そのため生活面の改善にも目を向け、体の中から温かくなる食材(ショウガ、ニンジン、カボチャ、ゴボウ、タマネギ、ニンニクなど)を意識して摂るようにし、ツボ押しやマッサージ、軽い運動を行って筋肉を鍛え、自律神経を整えるように心がけましょう!