頭皮ケアもナチュラルを目指すなら-「石鹸シャンプー」の正しい使い方
2016/4/184450
ノンシリコン・シャンプーやオイルシャンプーなど、髪にも地肌に優しいイメージのシャンプーが、最近では良く見かけるようになりました。
さらに「もっとナチュラルなものでケアしたい」という女性の中には、「石鹸シャンプー」愛用者もいらっしゃいます。
しかし、興味があるにも関わらず「方法がよく分からないから……」とためらわれている方も少なくないようです。そこでここでは、石鹸シャンプーについて詳しくご紹介していきます。
Contents
◆石鹸シャンプーとは
「石鹸シャンプー」とは、その名の通り、石鹸をシャンプー代わりとして使う方法です。
石鹸といっても、固形タイプのものばかりではなく、石鹸シャンプー用の「液体石鹸」もあります。
液体タイプのものは、普通のシャンプーと同様、シャンプーとリンスがセットになっているものが多ため、初心者の方には使いやすくてオススメです!
◆石鹸シャンプーのメリット、デメリット
まず、石鹸シャンプーに替えるとどんなメリットがあるのでしょうか?
【メリット】
・合成シャンプーに比べて成分がシンプルなため、環境にやさしい。
・コンディショナーなどによる背中のニキビ、髪の生え際のニキビなどができにくい。
・洗浄成分が強いので、すっきりと洗い上がる。
やはり、石鹸シャンプーに移行しようと思う方の中には、「環境のことを考えて」という方が多いようです。
石鹸は生分解性が高いため、環境に優しく安心して使うことができるからですね。
さらに、意外と悩んでいる方が多い「背中ニキビ」や「髪の生え際ニキビ」の改善策としても、石鹸シャンプーは注目されています。
というのも、これらのニキビの原因のひとつに、コンディショナーのすすぎ残しが挙げられるからです。
市販のコンディショナーやトリートメントは、何度すすいでもヌルヌルしてなかなか落ちませんよね。さらには、何度もすすいでしまっては、あまり効果も感じられません。
しかし、肌が弱い方にとっては、コンディショナーやトリートメントの成分が肌につくと、炎症を起こしてしまうことがあります。
石鹸シャンプーは、シャンプーの後にお酢やクエン酸でリンスをするため、背中ニキビや髪の生え際のニキビが出来にくくなりますよ。
【デメリット】
・移行してしばらくは、ベタつきやパサつきが出る場合がある。
・フケが出ることがある。
・使い方が難しい。
まず、石鹸シャンプーに移行してすぐの時期は、髪の状態にもよりますが、どうしてもベタついたり、逆にぱさついたりすることがあります。
一般的には、石鹸シャンプーに慣れるまでは「3ヶ月程度」かかると言われています。気長にご自分の髪と向き合おうと思って、始められるといいでしょう。
また、洗浄力が強いため、メリットでもある「すっきり感」を通り越して乾燥してしまい、フケが出てしまうという方もいるようです。
正しい洗い方を覚え、石鹸シャンプーに慣れれば、改善されることもありますので、髪と頭皮の状態を見つつご使用ください。
※固形石鹸を使った石鹸シャンプーは使い方が難しく、すぐに挫折する方もいるようです。
その場合は液体の石鹸シャンプーを使えば、今までのシャンプーと同じく洗髪できます。初めての方は、まずは液体の石鹸シャンプーを使ってみてくださいね。
◆正しい石鹸シャンプーの使い方
石鹸でシャンプーすると髪がアルカリ性になるため、必ず酸性にするために「クエン酸」や「お酢」でのリンスをする必要があります。
固形石鹸を使った洗髪方法
1.最初にお湯のみでよく髪を洗い、ホコリや汚れをある程度流しておきます。
2.固形石鹸を、泡立てネットなどでしっかり泡立てます。
3.泡で「地肌を中心に」やさしく洗います。
4.はじめのうちは泡がすぐ消えてしまうため、2度洗い、3度洗いします。
5.お酢を「おちょこ1杯程度」洗面器に入れ、そこにお湯を入れて薄め、毛先から首元の生え際までを洗面器につけます。
6.1分ほど置いてから、しっかりと洗い流します。
※固形石鹸は泡立てに時間がかかったり、お酢の加減が難しいため、初心者さんには液体石鹸シャンプーをオススメします。
液体石鹸シャンプーの洗髪方法
※液体石鹸シャンプーには「泡で出てくるタイプ」があります。慣れていない方は泡タイプをお試しください。
1.普通のシャンプーと同様にシャンプーをします。ただし、できる限り頭皮や髪をゴシゴシせず、「摩擦を避けて」やさしくマッサージするように洗います。
2.あまり長く洗わず、すぐに良く流します。
3.リンスは原液を直接髪につけず、洗面器のお湯で薄めて使うタイプが主流です。説明書に従って薄めて使ってください。
液体石鹸シャンプーだと、簡単に移行することができます。使い方がすこし面倒に思われるかもしれませんが、慣れれば気にならなくなりますよ。
◆注意点
石鹸シャンプーは髪や環境にやさしい反面、髪質によっては向いていない場合もあります。
極端に髪が傷んでいる方、カラーやパーマ、縮毛矯正などを繰り返している方もまた、仕上がりがうまくいかないことがあります。
さらに、住んでいる地域にもよりますが、「硬水」の場合はきしみやすく、石鹸カスが残りやすく、髪がべたつくという場合があります。
そのため石鹸シャンプーを使う前に、お住まいの地域が「硬水」か「軟水」かを調べておくことも大切です。
髪や頭皮にトラブルがある方、シャンプーによるお肌トラブルの懸念がある方など、これまでのシャンプーになにかしらの不安感をお持ちの方は、一度石鹸シャンプーをお試しになってみてはいかがでしょうか。