紫外線の多いシーズンに積極的に摂りたい食材―抗酸化作用を取り入れていつまでも美しく!
2016/7/131698
どれだけ気をつけていても、浴びてしまうのが紫外線。日焼け止めクリームや日傘、サングラスなどで「完璧」にカバーするのは、日常生活を送る上では至難の業です。
そこで紫外線が多いシーズンにこそ、積極的に摂取してもらいたい栄養素と食材についてご紹介します。
◆抗酸化物質をピックアップ!
紫外線をなぜ避けたいかといえば、「酸化」による細胞の老化を防ぎたいから。また、メラニン色素が増え、シミになることも避けたいものです。
そのため、酸化を抑制し、メラニン色素の増殖を軽減できる栄養素を体内に取り入れる必要があります。
①カロテノイド
動植物の赤や黄色、オレンジといった、暖色系の鮮やか色を作り出す油溶性の色素を「カロテノイド」と呼びます。
カロテノイドは約600種類あると言われていますが、全ては高い抗酸化作用が認められています。中でもトマトの赤み成分として有名な「リコピン」は、ずば抜けて抗酸化力が高く、たとえば「美容ビタミン」と呼ばれるビタミンEの100倍とも。
また、リコピン以外の代表的なカロテノイドには、「βカロテン(ビタミンA)」「アスタキサンチン」「カプサイシン」などがあり、これらも抗酸化力が(リコピンに比べると低いものの)高い物質として有名です。
【カロテノイドを含む食材例】
1.リコピン…トマト、スイカ、柿
2.βカロテン…ニンジン、ほうれん草、かぼちゃ
3.アスタキサンチン…サケ、マス、甘エビ
4.カプサイシン…唐辛子
※各食材は、カロテノイド以外にも多くの栄養素を含んでおり、総合的に身体に良いものばかりです。
②ポリフェノール
抗酸化作用の高い、特に女性にうれしい物質として名高い「ポリフェノール」。そのため「ポリフェノール」と聞くと、1つの特定の物質の名称のように思われている方も多くいらっしゃいます。
しかしポリフェノールには、自然界に5000種類以上存在し、たとえば「フラボノイド」(フラボノイドの中にも「カテキン」や「タンニン」、「イソフラボン」などがあります)や「クロロゲン酸」「アントシアニン」「クルクミン」なども、ポリフェノールの一種なのです。
【ポリフェノールを含む食材例】
1.アントシアニン…赤ワイン、ブルーベリー
2.カテキン…日本茶、赤ワイン、コーヒー、ココア
3.イソフラボン…大豆、大豆製品
4.クルクミン…ウコン(ターメリック)
5.タンニン…日本茶、中国茶、紅茶、ワイン
6.クロロゲン酸…コーヒー
◆その他の抗酸化作用のある食材
ブロッコリーには「スルフォラファン」というフィトケミカルの一種が含まれ、抗酸化作用などの効果があります。
また「ビタミンE」を豊富に含んだアーモンドやかぼちゃ(かぼちゃはβカロテンも豊富ですね)、アボカドなども、抗酸化作用が期待できる食材例としてよく挙げられます。
◆紫外線以外にも原因が
身体の酸化は「紫外線」だけでなく、ストレスや喫煙、過度の飲酒など、生活習慣によっても引き起こされます。
また、盲点なのが「食品添加物」――(飲酒と同じく)解毒作用のある「肝臓」の働きに大きな負荷をかけてしまうため、活性酸素が大量に発生してしまうことに。
外食はできる限り避けて、抗酸化作用のある食材を使って、美味しくヘルシーな毎日を送るように、心掛けてくださいね。