UV(紫外線)って?種類や肌への影響について解説
2023/5/22333
気温が上がると気になる方が増える「UV(紫外線)」。ですが、本当にUV対策は日差しの強い夏だけでいいのか、疑問に思うことはありませんか?
また、UVカットアイテムをよく見るものの、実際にUVがどのような影響を肌に与えるのかは知らない……、という声も少なくありません。
そこでここでは、はじめにUVとはどのようなもので、肌に対してどのような作用を及ぼすのかご説明します。その後で、UVケアを始める時期やUVケアアイテムの選び方のポイント、おすすめのUVケアアイテムなどをご紹介します!
Contents
UV(紫外線)とは
UVとは、太陽光線(日光)に含まれる紫外線のこと。紫外線の英語表記“Ultraviolet”の略称です。
太陽から発せられる太陽光線は、波長の長さによって「紫外線(Ultraviolet)」「可視光線(Visible)」「赤外線(Infrared)」の3つに分けることができます。
さらに紫外線は、波長の長さの範囲から「UVA(紫外線A波)」「UVB(紫外線B波)」「UVC (紫外線C波)」に分けられます。
これらのうち、地表に届くのは「UVA(紫外線A波)」と「UVB(紫外線B波)」。「UVC(紫外線C波)」はオゾン層によって吸収されるため、基本的には地表にまで届きません。
※オゾン層が破壊されると、UVCが地表にまで届くため問題となっています。
そのため、通常「UV(紫外線)対策」「UVケア」という場合は、UVAとUVBが与える肌へのダメージを予防したり、ダメージ後の肌を整えたりする対策・方法を意味するのです。
紫外線の種類について
では次に、UVAとUVBについてさらに詳しく見ていきます。
それぞれの特徴を踏まえて、どのような働きで肌に大きな影響を与えるのか、チェックしてみましょう。
UVA(紫外線A波)
UVAとは、紫外線の約95%を占める波長の長い紫外線のこと。
UVAは、肌の奥の真皮層にまで侵入し、肌のハリ・弾力を担うコラーゲンにダメージを与えて変性させます。さらに、線維芽細胞にもダメージを与えます。
線維芽細胞とは、ハリ・弾力を担うコラーゲンやエラスチン、保湿成分のヒアルロン酸を作り出す元になる細胞。そのため、UVAによって線維芽細胞がダメージを受けると、肌にシワやたるみが発生しやすくなってしまうのです。
また、UVAはシミの元となるメラニン色素の合成を促進するため、時間が経つとシミが肌表面に現れるようになります。
このようにUVAは、急激な肌の変化ではなく、じわじわとダメージを蓄積させる長期型と言えます。
なお、UVAは雲や窓ガラスなどの物質を通り抜けるため、曇りの日や室内でも油断できない紫外線の一種なのです。
UVB(紫外線B波)
UVBは、地表に届く紫外線の約5%を占める波長の短い紫外線のこと。UVAと比較して量が少ないため、肌への影響も少ないように感じるかもしれません。
しかし、UVBはUVAの「600~1000倍強いエネルギー」とされており、肌表面を強い力で焼いてヤケド状態にさせるほどの力があります。
そしてその強いエネルギーによって肌表面の表皮細胞やDNAにまでダメージを与えるため、肌の炎症を起こしやすく、シミ・そばかすの他、ひどい場合には皮膚がんを誘発することもあります。
なおUVBは、UVAのように雲や窓ガラスを通り抜けるのは難しいものの、「薄い雲では UVBの 80%以上が透過」(※)すると言われているため、UVAと併せてやはり油断はできません。
※出典・参照:環境省『紫外線環境保険マニュアル』
UVケアはいつから?
UV・紫外線と聞くと、日差しが強く気温の高い真夏が強いイメージがあるのではないでしょうか。
ですが、実はUVの強さは2月と10月で同程度、5月では8月とそこまで大きくは変わらないとされています。なお、一番少ない12月であっても当然ながら「ゼロ」ではなく、肌への影響は十分に想定されます。
※高地や赤道に近い地域では、紫外線量は増加します。
■上図:気象庁| 日最大UVインデックス(解析値)の年間推移グラフ(2022年、東京)
UVA波にくらべてUVB波は、時期によりその量に高低差があります。5月頃から増え始め、特に6~8月に量が多くなるとされます。ちなみに最も少ない12月では、ピーク時の2割程度です。
以上から、UVA、UVBにかかわらず、遅くても「5月」の時点でUVケアは重要であり、さらには年間を通して降り注ぐ紫外線について意識する必要はあると言えます。
また、繰り返しになりますが、悪天候の日や室内であろうともUVは肌へと届いています。
そのため、いつでも肌をUVダメージから守ることが、未来の肌状態につながることを押さえておきましょう。
日焼け止めのSPFとPAって?
季節や気温を問わず、一年中UVケアが重要であることを踏まえて、次に日焼け止めアイテムによく記載されている「SPF」「PA」について説明します。
これらの意味についてよく分からない……、という場合は、これからの日焼け止めアイテム選びの目安にぜひしてみてください。
※日焼けを起こす時間や程度は、個人の肌質や日焼け止めの塗布量にもよるため、SPF/PA値はあくまで目安として捉えましょう。
SPFについて
SPFとは、英語の“Sun Protection Factor”の頭文字を取った略語。UVBに対する防止効果を示す数値です。
一般的には、日焼け止めアイテムをなにも塗らない素肌の場合、「UVBを浴びて日焼けする時間を20分」とします。この20分を「SPF1」として、数値が上がるごとに日焼けする時間が伸びる、という考え方です。
たとえばSPF30の場合、【20分×30=600分】となり、「この製品はUVBによるヤケド状態(サンバーン)を起こすのに600分かかる」ことを意味します。
PAについて
PAは、“Protection Grade of UVA”の略語。肌の色が濃くなる(=サンタン)UVAに対する防止効果を示しています。
PAの場合は「+」の数で4段階あり、「PA+ (効果がある)」「PA++(効果がかなりある)」「PA+++(効果が非常にある)」「PA++++(効果が極めて高い)」目安となります。
【注意点】
日焼けアイテムを選ぶ際は、これらSPF/PA値をチェックすることは重要です。ですが、数値が高ければ高いほど良い、とは一概に言えません。
たとえば、これらの数値が高くても肌に合わない成分が含まれていると、UV以外の外部刺激によって肌トラブルが起こる可能性があります。また、ほとんど屋内にいる日には、そこまで高い数値が必要なわけではありません。
ほとんど屋内にいる日に数値が高いものをつけ続けたりしていると、肌の負担になることもあります。
そのため、日焼け止めアイテムを選ぶ際は、どのような成分を配合しているのか、どのようなシチュエーションで長時間使用するのか、といったことを踏まえて選ぶことをおすすめします。
おすすめのUVケア
では、日常的に行なっていただきたい、おすすめのUVケア方法について見ていきましょう。
【UVカットアイテムを活用する】
最近よく見かけるのが、UVカット効果のあるカーディガンやアームカバー、ストール、つばの広い帽子。これらの紫外線対策用に作られた衣類を活用することで、効果的にUVダメージから肌を守ることができます。
また、日傘やサングラスで外出時の強い日差しを遮るのもおすすめです。
さらに室内にまで入り込むUVA対策には、UVカット効果のあるカーテンやフィルムで窓ガラスをカバーすることで、室内での「うっかり日焼け」を予防しましょう。
■日傘の選び方のポイントについてはこちら
『日傘のおすすめの色は白or黒?最適な素材も合わせて紹介!』
【日焼け止めを適量、こまめに塗る】
日焼け止めクリームやジェルなどの日焼け止めアイテムを外出前に塗った後、一日中塗り直さない方は珍しくありません。
ですが、日焼け止めアイテムは水や汗、摩擦などで取れやすく、また、その効果自体も時間が経つごとに弱まってしまいます。そのため、できる限り2~3時間ごとに適量を塗り直すことをおすすめします。
顔の場合は、メイク直しの延長でUVカット効果のあるパウダーで押さえて仕上げるようにしましょう。
なお、一般的に日焼け止めクリーム・ジェルの使用量は、顔だけで「約パール粒2つ分」が基準であり、それよりも少ないと、記載されているSPF/PF値の効果を得られないとされます。
そのため、日焼け止めアイテムを塗布する際は、顔の場合で約パール粒2つ分(またはメーカー記載の量)をしっかりと塗布し、その後もこまめに塗り直すように心がけましょう。
■日焼け止めアイテムの塗り方のポイントについてはこちら
『紫外線ってどんなもの?基礎知識から対策方法まで徹底解説!』
毎日のUVケアが未来の肌を左右する!
一年中空から降り注ぐUVは、日焼けの実感がない場合もじわじわと肌にダメージを与えます。
乾燥、肌荒れやニキビ、シミ・シワなどのエイジングサイン予防のためにも、一年中毎日UVケアに気をつけて、事前の紫外線対策に気を配りましょう!
UVケアにおすすめのアイテム
石けんで落とせる、ノンケミカル(紫外線吸収剤不使用)処方のUV対策アイテムをご紹介します。
ミネラルUVクリーム(日焼け止めクリーム、化粧下地)
エーデルワイスを中心とした6種の植物エキスの働きで、乾燥ダメージを受けた肌をしっとりと包み込み、紫外線やPM2.5などの環境ストレスから肌を守るUVクリーム(化粧下地)。
紫外線をカットする紫外線防止効果(SPF50+ PA++++)やブルーライトカット効果で敏感な肌をカバー。波長の長いUVAもしっかりカットする事により、たるみやシワなど、さまざまな肌トラブルの原因から肌を守ります。
ローズヒップオイル、マカダミアナッツオイルやバオバブ種子油などの希少なオーガニック成分の植物オイルがキメを整え、肌にツヤとうるおいを与えます。
敏感肌にやさしい低刺激処方で、シリコン、石油系界面活性剤・紫外線吸収剤など9つの無添加処方。石けんで落ちる処方。
ミネラルUVパウダー(フェイスパウダー)
肌にやさしく紫外線カット(SPF50+ PA++++)! テカリ崩れを防止して透明美肌が続く日焼け止めパウダー「ミネラルUVパウダー」。
天然ミネラル成分とピュアシルクパウダー配合で、長時間くすまず透明感のあるツヤ肌へ。特殊コーティングで時間がたっても崩れず、美肌をキープします。また、肌触りの良いパフが簡単にふんわりきめ細かい仕上がりを実現。
ブルーライトも99.4%カットでき、外部刺激から肌を守ってしっとり感が続きます。
敏感肌にやさしい低刺激処方で、鉱物油、シリコン、石油系界面活性剤、紫外線吸収剤など9つの無添加処方。石けんで落ちる処方。
ミネラルUVファンデーション(パウダーファンデーション)
紫外線カット(SPF50+ PA++++)・保湿ケア・毛穴やシミのカバーが叶う多機能UVパウダーファンデーション「ミネラルUVファンデーション」。
天然ミネラル成分とピュアシルクパウダー配合で、長時間くすまず毛穴やシミをカバー。一日中潤いが続いて崩れません。また、肌触りの良いパフが簡単にふんわりきめ細かい仕上がりを実現。
ブルーライトも99.9%カットでき、外部刺激から肌を守って長時間くすまず透明感が続きます。
敏感肌にやさしい低刺激処方で、鉱物油、シリコン、石油系界面活性剤、紫外線吸収剤など9つの無添加処方。石けんで落ちる処方。
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