インナードライとは?見分け方や原因は?スキンケアによる対策方法もご紹介

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2022/7/261386

額や鼻にかけてのTゾーンはべたつくのに、頬や目元・口元は乾燥しがち。日中のテカリが気になるから朝晩しっかり洗顔すると、肌がつっぱってキメが粗くなる……。

インナードライとは?見分け方や原因は?スキンケアによる対策 方法もご紹介

こんな皮脂と乾燥、両方のお悩みがあるのなら、それはインナードライかもしれません。

中には「皮脂が多いから、私は脂性肌」と思い込んでいる方もいますが、実は隠れインナードライ肌の方は少なくないのです。

そこでここでは、インナードライに注目! インナードライ肌と脂性肌の違いや、インナードライになる原因と対策方法についてご紹介します。

そもそもインナードライとは?

インナードライとは、肌の表面には過剰分泌された余分な皮脂が浮いてべたついているのに、「角層」内は水分不足で、「肌の内側(インナー)が乾燥(ドライ)」している肌を指します。

油分と水分のバランスが乱れて肌表面の皮脂浮きが目立つため、一見乾燥していることが分かりにくいのが特徴的。そのため「隠れ乾燥肌」とも呼びます。

健康な肌とインナードライ肌

インナードライをそのまま放置していると、肌内部の水分不足が進んで肌表面のバリア機能が低下しやすくなります。すると、紫外線や花粉・ホコリなどの外部刺激が肌に侵入しやすくなることに。

また同時に、肌内部の水分がさらに蒸発しやすくなるため、ますます肌内部の乾燥が進んでしまいます。

すると結果的に、シワやたるみ、シミやくすみなどのエイジングサイン、肌荒れやニキビなどの肌トラブルが起きやすくなるのです。

脂性肌とインナードライの違い

脂性肌もインナードライ肌も、どちらも肌表面の皮脂が多くべたつきやすいため、区別がつきにくいかもしれません。

ですが、脂性肌は肌内部の水分量は適度か多めのため、肌内部はうるおって弾力があります。一方のインナードライ肌は、肌内部の水分量が少なく乾燥しているため、肌自体にはごわつきやかさつきが感じられるのです。

また、脂性肌は皮脂分泌の多さによって皮脂が毛穴に詰まりやすく、インナードライ肌は毛穴の開きが目立ちやすい特徴もあります

乾燥肌とインナードライの違い

乾燥肌もインナードライ肌も、肌内部の水分が少ないのは同じですが、乾燥肌は分泌される皮脂も少なく、パッと見てかさつきが分かる違いがあります。

また乾燥肌の場合は、額や鼻にかけてのTゾーンにも皮脂が出にくくなっているため、顔が全体的につっぱり、少しの刺激でひりつきやすい状態です。

インナードライ肌は、肌内部が乾燥することでバリア機能が低下するのを防ごうと、毛穴奥の皮脂腺から過剰に皮脂を分泌しています。そのため、皮脂腺の多いTゾーンを中心に皮脂が多くなり、皮脂腺の少ない目元・口元は乾燥が目立つようになります。

TゾーンとUゾーン

インナードライの見分け方

ご自分の肌がインナードライなのか脂性肌もしくは乾燥肌なのか迷うなら、以下の方法でチェックしましょう。

【脂性肌との見分け方】

脂性肌の場合は洗顔後も、肌がつっぱることはありません。また、しばらくすると皮脂が分泌されてツヤが出ます。

インナードライの場合は、洗顔後スキンケアをすぐに行わないと、つっぱりやかさつきが気になるようになります。

【乾燥肌との見分け方】

乾燥肌の場合は、肌表面に手のひらをつけても皮脂がつかず、肌にごわつきがあります。また、かさつきが進むと皮むけ・粉ふきが起こることもあります。

インナードライの場合は、肌表面に手のひらをつけると、手のひらに皮脂がつきます。また、日中のTゾーンの皮脂浮きが目立ちます。

インナードライの原因は?

では、そもそもどうしてインナードライになってしまうのでしょうか。主な原因について見ていきましょう。

誤ったお手入れ

先述したように、インナードライ肌のなかには「私は脂性肌」と勘違いしている方は少なくありません。そのため余分な皮脂を落とそうと、一日に何度も洗顔したり、洗浄力の強いクレンジングや洗顔料でゴシゴシと洗ったりすることがあります。

ですが、これでは肌に必要な皮脂や水分まで洗い流してしまうため、肌の内部はさらに乾燥が進んで水分・油分バランスが乱れることに。その結果、バリア機能が低下するため、肌はバリア機能をキープしようと皮脂を過剰分泌してしまいます。

バリア機能が正常な肌と壊れた肌

また、脂性肌と思い込んでいると、乳液やクリームといった油分を含むスキンケアアイテムを避けることも。

ですが、最後に油分を補わないと、せっかく化粧水でプラスした水分や保湿成分がどんどんと蒸発し、肌内部は乾燥したままのインナードライ肌になってしまうのです。

肌の乾燥

誤ったスキンケアによる肌の乾燥以外にも、日常生活内の様々なシーンで乾燥リスクがあります。

たとえば、冷暖房や扇風機の風に直接当たっていたり、室内の湿度自体が低すぎたりすると、肌の水分は奪われることに。

適切な湿度

また、特に夏場は汗をぬぐうことで、汗と一緒に肌表面の皮脂膜や水分もふき取ってしまい、乾燥しやすい肌状態になるためご注意ください。

肌の日焼け

紫外線(UV)による日焼けもまた、肌を乾燥させてダメージを与える要因になります。

紫外線のなかでもUVA(UV-A波)は、雲や窓ガラスを通り抜けるため、日差しの弱い曇りの日や屋内で過ごす場合でも紫外線対策は欠かせません。

敏感肌になる外的要因の紫外線の弊害

一年を通して、日焼け止めクリームやUVカット効果のあるファンデーション、日傘や帽子、サングラスなどを活用するのがおすすめです。

また、バリア機能を整える保湿ケアをすることで、紫外線ダメージを和らげるように心がけましょう。

睡眠時間の不足

睡眠中は成長ホルモンが分泌されることで、その日の肌ダメージが修復されます。

そのため睡眠不足が続くと、肌ダメージが蓄積されます。すると、肌の生まれ変わりサイクル「ターンオーバー」が乱れてしまい、健やかな肌細胞が育たないために肌が乾燥して、バリア機能も衰えてしまいます。

適切な睡眠時間と良質な睡眠の確保が、肌の水分・油分の整った肌づくりには重要なのです。

偏った食事

揚げ物やファストフードなどの脂質の多い食べ物や、清涼飲料水や甘いスイーツ類などの糖質の多い飲食物ばかりを摂取していると、皮脂が過剰に分泌されやすくなり、肌の水分・油分バランスが乱れてしまいます。

また、偏った食事によってタンパク質やビタミン・ミネラル類などの栄養素をバランスよく摂取できなくなるため、健やかな肌を育むことも難しくなるのです。

ストレスの溜めすぎ

ストレスが溜まると、自律神経が乱れてしまいます。すると、交感神経が常に優位な状態が続き、血行不良になります。

血行不良になると、肌細胞にまで酸素や栄養素が届かず、老廃物の回収が滞って健やかな肌が育ちにくくなるのです。また、血行不良から冷え性になり、ターンオーバーが乱れやすくなることに。

また、ストレスによってホルモンバランスも乱れやすくなります。男性ホルモンが過剰分泌されると、皮脂分泌が促進されて油分・水分バランスが崩れ、結果的にバリア機能の低下リスクが高まります。

これらの内的なダメージから、インナードライになりやすくなるのです。

インナードライの対策方法はある?

では、スキンケアでインナードライ対策をするには、どのようなことに気をつければよいのでしょうか。スキンケア時のポイントについて見ていきましょう。

保湿力の高いクレンジングを使う

Tゾーンなどの皮脂汚れが気になりやすいインナードライ肌ですが、洗浄力の強すぎるクレンジングを使用すると、肌に必要な皮脂や水分を落としすぎて肌の乾燥をまねいてしまいます。

そのため、クレンジングはスキンケアの第一歩と考えて、保湿力のあるクレンジング剤を選ぶようにしましょう。

なお、ウォータープルーフタイプのアイメイクやリップなど、落ちにくいポイントメイクをしている場合は、最初にポイントメイク専用リムーバーでポイントメイクだけを優しくしっかりと落としてください。

その際は、薄くて乾燥しやすいまぶたや口元に、余分な摩擦を与えないように注意しましょう。

その後で、クレンジング剤を手のひらで人肌に温めてから顔全体に広げて、優しくマッサージするようにメイク汚れとなじませてから、ぬるま湯で丁寧に洗い流しましょう。

※すすぎの際に熱いお湯を使用すると、肌に必要な皮脂まで溶け出してしまうため、必ず32~34度程度のぬるま湯を使用してください。

洗顔は短時間で十分に洗う

皮むけや粉ふきの元になる不要な古い角質や余分な皮脂、肌の負担になる汚れは、洗顔料ですっきりと洗い流しましょう。

ですがクレンジングと同じく、洗浄力の強い洗顔料を使ったり、強い力でゴシゴシとこすって洗ったりすると、肌のバリア機能が低下してインナードライになりやすくなります。

そのため、まずは保湿力のある洗顔料をよく泡立てます。その泡を、皮脂分泌量が多いTゾーンに置き、その後で頬やフェイスラインなどの乾燥しやすい部分に置きます。

そして、泡を顔の肌と手のひらのあいだにあるクッションのように使って、肌をこするのではなく汚れだけを吸着するように洗いましょう。

よく泡立てた正しい洗顔方法

ただし、皮脂などの汚れをしっかり取りたいからと長時間洗顔をすると、どれだけ保湿力のある洗顔料でも肌に負担がかかり、バリア機能に必要な皮脂や水分まで流れやすくなります。

そのため、洗顔は30~60秒を目安にすることをおすすめします。

化粧水はたっぷりまんべんなくつける

化粧水には、肌に水分を補って乾燥を防ぎ、さらに肌表面を柔らかくすることで、後から塗布するスキンケアアイテムの浸透を良くする働きがあります。

そのため、洗顔後の乾いた肌に化粧水をしっかりと塗布することは、水分不足のインナードライをケアして皮脂分泌のバランスを整える効果や、衰えたバリア機能を整える効果が期待できるのです。

このような化粧水の働きを活かすためには、化粧水は少量ではなくたっぷりと、ムラにならないように丁寧に塗布するようにしましょう。

※コットン使用の場合、コットンの繊維で肌に摩擦を与えないようにご注意ください。

クリームは適量を塗布

クリームは、その前に塗布した化粧水・美容液に含まれる水分や美容成分が蒸発しないように、油分でカバーする働きがあります。

そのため、べたつきが気になるからとクリームを全く使わなかったり、少量だけの使用で終わらせたりしていると、「スキンケアをしているはずなのに肌内部は乾燥している」状態が続いてしまうのです。

そこでインナードライ対策として、スキンケアの最後には必ず油分を含むクリームを適量、しっかりとムラなく塗布するようにしましょう。

敏感肌向けスキンケア方法

最後に顔全体をハンドプレスしてなじませれば、気になるべたつきも軽減されます。

保湿でインナードライ対策を!

油分・水分バランスが乱れて、皮脂のべたつきと乾燥が混在しているインナードライ肌。皮脂浮きを取り去ることに注目しがちですが、根本的なケアは肌内部の乾燥対策と覚えておきましょう。

クレンジングや洗顔から始まる毎日のスキンケアで、乾燥して敏感になりがちなインナードライ肌に優しく潤いを与えて、みずみずしくハリのある肌を目指してくださいね。

インナードライケアにおすすめの商品

保湿成分ヒト型セラミドをはじめとした美容成分配合、潤いを与えてバリア機能を整えるスキンケアアイテムをご紹介します。

ボタニカルモイストクレンジングミルク

メイクや毛穴汚れを、やさしく落とすミルククレンジング「ボタニカルモイストクレンジングミルク」。
ボタニカルモイストクレンジングミルク

保湿成分4種のヒト型セラミドや3種の植物幹細胞エキス配合で、メイクや毛穴汚れはすっきり落としつつ、インナードライ肌に潤いとハリを与えるクレンジングミルク。

植物由来の洗浄成分と京都産カイコまゆエキスが、毛穴に詰まった皮脂やメイク汚れを優しくオフ。肌に必要な水分・油分は残して、美容成分が乱れやすい肌のバリア機能を整えます。パッチテスト、スティンギングテスト済。

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ボタニカルモイストウォッシュ

毛穴汚れを潤い守って洗い上げる洗顔フォーム「ボタニカルモイストウォッシュ」。
ボタニカルモイストウォッシュ

もっちりとした濃密泡がモコモコのクッションになり、毛穴に詰まった皮脂や汚れを落としながら、敏感になりがちな肌に摩擦を与えずにやさしく洗い上げる洗顔料。

植物由来の洗浄成分と保湿効果が期待できる京都産カイコまゆエキス配合で、肌に必要な水分・油分は残して汚れをすっきりに!

さらに、保湿成分の5種のヒト型セラミドと3種の植物幹細胞エキスが、インナードライ肌に潤いを与えてバリア機能を整えます。

■ボタニカルモイストウォッシュの商品詳細はこちら

ミネラルシルクソープ

潤いながら、毛穴汚れや古い角質を巻き込んで落とす洗顔せっけん「ミネラルシルクソープ」。
ミネラルシルクソープ

肌の潤いを守りながら古い角質を優しく落とす、京都産カイコまゆエキス配合の丁寧に作られた「枠練りコールドプロセス」石けん。

海洋性ミネラル成分が豊富な沖縄産クチャ(海シルト、海泥)の微細な粒子が、毛穴奥の皮脂汚れやホコリを吸着します。

もっちりとした粘り泡が乾燥しやすい肌をやさしく包み込み、くすみのない透明美肌へ。肌を整えるムラサキ根エキスや保湿成分のオリーブ果実油やヤシ油配合で、しっとりとした潤いある石けんです。

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ボタニカルモイストローション

インナードライ・乾燥肌を潤いで満たし、みずみずしく保つ化粧水「ボタニカルモイストローション」。
ボタニカルモイストローション

4種のヒト型セラミドや3種の植物幹細胞エキスなどの保湿美容成分が、インナードライ・乾燥肌に潤いとハリを与えて、乱れがちなバリア機能を整える化粧水。

グリチルリチン酸2Kやアラントインなどの整肌・保湿成分が肌荒れを防いで、乾燥によるエイジングサインにもアプローチ。

ミネラル豊富なボタニカルウォーターが角質にすっと浸透して、みずみずしい肌へと導きます。敏感肌パッチテスト済。

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ボタニカルモイストセラム

乾燥ジワなどのエイジングサインが気になる乾燥肌・敏感肌に、ふっくらハリを与える美容液「ボタニカルモイストセラム」。
ボタニカルモイストセラム

保湿美容成分ヒアルロン酸や4種のヒト型セラミド、5種の植物幹細胞エキスやカイコまゆエキスが、不足しがちな潤いとハリをプラスし、肌表面のバリア機能を整える美容液。

カミツレ花エキスやセイヨウオトギリソウ花エキスなどの植物エキスが、目元・口元の乾燥ジワなどのエイジングサインが気になる肌をひきしめて、キメの整った肌へと導きます。

■ボタニカルモイストセラムの商品詳細はこちら

ボタニカルモイストクリーム

保湿成分が水分蒸発を防いで、刺激から守るフェイスクリーム「ボタニカルモイストクリーム」。
ボタニカルモイストクリーム

保湿成分スクワランが肌の水分蒸発を防いで、角質層に潤いを閉じ込める保湿クリーム。

保湿美容成分6種のヒト型セラミドや3種の植物幹細胞エキス、加水分解コラーゲンが、インナードライで敏感な肌に潤いとハリを与えて、肌表面のバリア機能を整えます。

さらに、整肌成分の油溶性ビタミンC誘導体が潤い満ちる明るい肌へと導き、使うほどにみずみずしいハリツヤ肌へ。

■ボタニカルモイストクリームの商品詳細はこちら

【合わせて読みたい】
『保湿ケアを徹底して乾燥肌対策を!』
『皮脂による肌トラブルを防ぐには?皮脂と上手に付き合うための方法をご紹介』
『正しい洗顔のやり方を解説!洗顔料の選び方もチェック』
『肌のくすみの種類と原因を解説!タイプ別対策も』

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