正しい洗顔のやり方とは?肌タイプ別の洗顔料の選び方もチェック
2023/1/25593
美肌を保つ上で、毎日欠かせないスキンケアのひとつ「洗顔」。ですが、ついつい疲れて簡単に済ませたり、時間に追われて雑に洗ったりしていませんか。
実は、朝晩毎日行う洗顔をおろそかにしていると、少しずつ肌にダメージが溜まっていくことに。
そこでここでは、洗顔がなぜ美肌づくりに重要なのかご説明し、押さえておきたい正しい洗顔方法や洗顔料の選び方などをご紹介します。
Contents
正しい洗顔の重要性とは
まずは、どうして「正しい洗顔」をすることが美肌にとって重要なのか、見ていきましょう。
正しい洗顔は肌のターンオーバーを整えられる
ターンオーバーとは、古い角質(角質細胞)が剥がれ落ちて、新しい肌細胞に生まれ変わる「肌の生まれ変わりサイクル」のこと。
ターンオーバーは一定の周期でおこなわれますが、一般的に加齢とともにその周期は長くなっていきます。健康な20代ならおよそ28日、30~40代だとおよそ45日かかるようになると言われています。
ターンオーバーの周期が長くなると、通常はアカとなってはがれる古い角質が肌表面に長く留まることになり、肌の透明感が失われてキメの粗さやくすみなどの原因に。さらに、メラニン色素が蓄積されて色素沈着し、シミに変化することもあります。
そこで重要なのが正しい洗顔です。洗顔を正しくきちんと行えば、肌トラブルの原因になる余分な皮脂や汚れ、古い角質は落としながら肌の潤いは保てるため、肌の調子がよくなり、結果的にターンオーバーが整います。
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間違った洗顔は様々な肌トラブルを招く可能性が
正しく丁寧に洗顔をせず、毎日適当に洗顔をしていると、肌トラブルの原因になる汚れや古い角質が落ちきれず、毛穴詰まりやニキビ、そのほか炎症を起こすリスクが高まります。
反対に、汚れをしっかりと落とそうとゴシゴシと強い力で肌をこすったり、洗浄力の強い洗顔料で洗い続けたりしていると、肌が乾燥してバリア機能が低下し、ターンオーバーが乱れてさまざまな肌トラブルにつながると考えられます。
正しい洗顔のやり方
次に、正しい洗顔のやり方について、6工程に分けて見ていきましょう。
1.洗顔前に手を洗い、ぬるま湯で顔を濡らす
洗顔の前に、まず手を洗って清潔な状態にしましょう。手に油分や汚れなどがついていると洗顔料の泡立ちが悪くなり、手の雑菌や汚れを顔につけてしまうことにもなるためです。
また、あらかじめ顔の肌もぬるま湯で濡らしておきましょう。乾いた肌の上では洗顔料の泡がつぶれやすく、洗顔時の肌への摩擦につながる可能性があるためです。
なお、顔を濡らす際に冷水を使うと、毛穴が閉じてしまい、毛穴の汚れが落ちにくくなります。そのため必ず32~34度程度のぬるま湯を使うようにしましょう。
2.洗顔料をしっかりと泡立てる
濃密な泡で洗顔するために、洗顔料に水かぬるま湯を少量ずつ数回に分けて足しながら、しっかりと泡立てます。手のひらを上下反対にしても泡が落ちないようになったら、泡立て完了です。
なお、手で泡立てるのが難しいときは、泡立てネットを使いましょう。
3.洗顔のコツ「泡をクッションにして洗う」
洗顔は、手や指ではなく、「泡で洗う」ことを念頭に置きましょう。
洗顔というと、汚れを落とそうと手で直接ゴシゴシこすってしまいがちですが、それでは肌に摩擦ダメージを与えてしまうため厳禁。
「泡で洗う」とは、顔の肌を直接手や指でこするのではなく、手のひらと顔のあいだに泡をはさみ、「泡をクッションにして、(泡に汚れを吸着させて)洗う」という意味なのです。
なお、洗う部位の順番ですが、まず、皮脂分泌が多いTゾーン(額と鼻筋)に泡を多くのせて、泡でマッサージするように洗います。
その後、皮脂の分泌量が少ないUゾーン(頬からあごにかけて)、皮膚が薄く乾燥しやすい目もと・口もとの順番に泡をのせて軽く洗います。
凹凸のある小鼻や唇の下など細かな部位は、指の腹を使って泡で優しく洗いましょう。
4.ぬるま湯でしっかりすすぐ
顔全体を洗い終わったら、32~34度程度のぬるま湯でしっかりすすぎます。肌に洗顔料が残っていると肌トラブルの原因になるため、こすらずにしっかりとすすいでください。
髪の生え際、小鼻周辺、フェイスラインなどは、すすぎ残しやすい部位のため、特に注意にしてすすぎましょう。
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5.柔らかく吸水性の高いタオルで優しく水分を拭き取る
すすぎ終わったら、柔らかくて吸水性の高いタオルで、肌の水分を拭きます。
タオルでゴシゴシとこすって拭くと肌に刺激を与えてしまうため、水分をタオルに吸い取らせるイメージで、必ずタオルで肌を軽く押さえるようにしましょう。
6.すぐに保湿する
洗顔後の肌は、乾燥しやすい無防備な状態です。タオルで水分を吸い取ったら、すぐにスキンケア(化粧水、美容液、乳液・クリーム)で水分・油分、保湿美容成分を肌に与えて保湿しましょう。
洗顔のときにやってはいけないこと
洗顔時に多くの方がやりがちなNG行動について見ていきましょう。
1.極端な冷水、お湯で洗顔する
洗顔に冷たい水を使うと、毛穴が閉じてしまい、毛穴汚れが落ちにくくなります。また、毛穴に詰まった古い角質や皮脂は32度程度から溶け始めるため、冷たい水ではうまく取り除くことができないデメリットもあります。
一方、熱すぎるお湯を使うと、肌に必要な皮脂まで流れてしまい、肌が乾燥しやすくなってしまいます。
以上から、洗顔のときには冷水や熱すぎるお湯は避け、32~34度くらいのぬるま湯を使うようにしましょう。
2.シャワーを使う
入浴の際に洗顔をしている方は、ついついシャワーで顔を流していませんか。
顔にシャワーを直接あてる行為は、シャワーの水圧で顔の皮膚を下垂させるため、毎日の積み重ねによって肌のたるみを引き起こす原因になることも。
さらに、入浴時に使うシャワーの温度では、ぬるま湯を推奨する洗顔としては熱すぎるリスクがあります。入浴時に洗顔する際も、「シャワーは使わず」「ぬるま湯で洗う」ように注意しましょう。
3.洗顔料を泡立てないで使用する
洗顔料は、必ずしっかりと泡立ててから使いましょう。
洗顔は基本的に、「泡に汚れを吸着させること」が重要です。そのため、泡立ちが良くなければ、せっかく洗顔をしても余分な皮脂や汚れなどを取り除くことができません。
また、洗顔料を泡立てずにそのまま直接肌の上にのせたり、顔の上で泡立てたりすると、肌に刺激を与えて肌トラブルをまねく可能性があります。
手ではうまく泡立てられない場合は、泡立てネットを使いましょう。
4.力を入れて指で洗う
毛穴の汚れをしっかり取りたいからと言って、手のひらや指に力を入れてゴシゴシ肌をこするのもNGです。
力を入れてこすると肌の負担となり、乾燥や肌荒れ、色素沈着といった肌トラブルの原因に。そのため、洗顔時は肌と指の間にたっぷりの泡をクッションのようにはさんで洗うようにしましょう。
また、タオルで水分を拭きとる際も、吸水性の高いタオルをやさしく顔にあてて、タオルに水分を吸わせてください。
5.すすぎが不十分
きちんとすすぎをしないと洗顔料が肌に残ってしまい、毛穴詰まりなどの肌トラブルを引き起こす原因になります。
特に、あごの下などのフェイスラインや額・髪の生え際は、洗顔のすすぎ残しによるニキビができやすいためご注意ください。
肌トラブル回避のために、最後に鏡でチェックするなど、ひと手間を惜しまないようにしましょう。
6.洗顔の回数が多すぎる
脂性肌の方は、ベタつきやテカリが気になるからと、一日に何度も洗顔をしてしまいがちです。ですが、洗顔の回数は、多くて1日2回までにしましょう。
それ以上洗顔すると、肌に必要な皮脂や保水成分まで洗い流してしまい、肌が乾燥してバリア機能が低下してしまう可能性があります。すると、肌が乾燥トラブルを防ごうとして、余計に皮脂を過剰分泌するようになってしまうのです。
そのため、健やかな肌を育てるためには、洗いすぎに注意するようにしましょう。
7.使用方法を守らない
洗顔料を買った際は、各メーカー・ブランドが推奨する使用方法をきちんと読んで、正しく使用するようにしましょう。
各商品によって特徴は異なり、例えばピーリング効果のある洗顔料は、肌の古い角質をはがす作用があるため、頻繁に使うと刺激が強すぎて肌トラブルの要因になるリスクがあります。
そのため、メーカー指定の使用頻度を必ず守り、さらに肌に違和感を覚える場合は、使用方法を守っていたとしてもすぐに使用を中止するようにしましょう。
自分にあう洗顔料の選び方は?
次に、洗顔料の選び方の目安について見ていきましょう。
1.「気になる悩み」と「機能」で選ぶ
気になる悩みがある場合、肌悩みに合った機能を持つ洗顔料を選びましょう。
■乾燥肌・敏感肌タイプ
乾燥肌・敏感肌の方は、すでにバリア機能が低下している可能性があります。
そのため、石油系界面活性剤などの余分な成分は無添加で、セラミドやヒアルロン酸、コラーゲン、グリセリンなどの保湿成分が配合されている洗顔料を選びましょう。
■詰まり毛穴・大人ニキビタイプ
毛穴に詰まった角栓や大人ニキビができやすい方は、乾燥によって皮脂分泌が過剰になっている可能性があります。
そのため、基本的には乾燥肌の方と同じく、余分な成分は無添加で保湿成分配合、さらには角栓の元になる古い角質を吸着するクレイ配合の洗顔料を選びましょう。
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■くすみ・たるみタイプ
加齢や誤ったスキンケアなどによって肌が乾燥しやすく、くすみやたるみが気になる方は、保湿成分や美容成分によって肌の潤いとハリを守りながら洗える洗顔料を選びましょう。
2.泡立ちの良さや洗い上がりで選ぶ
さまざまなテスクチャのある洗顔料は、泡立ちの良さや洗い上がりの肌触りで選ぶのもおすすめです。
①固形石けん
固形石けんは、手のひらで転がしながら泡立てしやすいのが特徴。基本的に洗い上がりはさっぱりとしたタイプが多いですが、中には保湿成分が多く配合され、潤いを残しながら洗えるタイプもあります。
使用後は水分で石鹸がふやけないように、水気を切って専用ケースに入れるなどして、水のかからないところで保管しましょう。
②フォームタイプ / クリームタイプ
持ち運びに便利なチューブタイプのクリーム状洗顔料。水を少量ずつ加えて泡立てるとクリーミーな泡をつくることができます。
さっぱり系からしっとり系まで幅広く揃っており、角質ケアに特化したものや敏感肌用など、肌トラブルに合わせて選ぶこともできます。
③ミルクタイプ
固形やフォームタイプと比べて一般的ではないものの、乳液状で簡単に泡立てることができる洗顔料。クレンジング(メイク落とし)と洗顔料の両方使いができる場合は、泡立ちなしで使用できるタイプもあります。
泡立たない場合も伸びが良くて肌負担が少なく、肌に必要なうるおいは残して、すっきりなめらかな洗い上がりが期待できます。
④ムースタイプ
容器からクリーミーな泡状で出てくる洗顔料。泡立てが苦手な方には使い勝手がよいタイプです。
ただし、水を含ませずにそのままの泡を肌にのせるタイプのため、肌が敏感に傾いている時には刺激を感じるかもしれません。その場合は、出てきた泡に水を少量加えて再度泡立てるようにしましょう。
⑤ジェルタイプ
泡立てずに肌になじませ、汚れを浮かせて洗い流す透明ジェル状の洗顔料。中には、泡立てるタイプもあります。
キメ深くに入った汚れも洗いやすいものの、ミルクタイプよりも硬さが残ることもあるため、泡立てない場合は汚れを浮かそうと強く肌をこすらないように注意しましょう。
洗顔の見直しだけで肌が変わることも!
朝晩毎日の習慣である洗顔は、ちょっとしたひと手間で肌状態を大きく左右するとも言えます。
大切な肌をいつまでも美しく健康な状態に保つために、今一度洗顔方法を見直して、ご自身の肌タイプにあった洗顔料で丁寧に洗い続けてくださいね。
保湿成分配合のおすすめ洗顔料
ここからは、あらゆる肌タイプの方が使える、余分な成分は不使用で高保湿成分配合の洗顔料をご紹介します。
ミネラルシルクソープ(固形タイプ)
潤いながら、毛穴汚れや古い角質を巻き込んで落とす洗顔せっけん「ミネラルシルクソープ」。
肌の潤いを守りながら古い角質を優しく落とす、京都産カイコまゆエキス配合の丁寧に作られた「枠練りコールドプロセス」石けん。
海洋性ミネラル成分が豊富な沖縄産クチャ(海シルト、海泥)の微細な粒子が、毛穴奥の皮脂汚れやホコリを吸着します。
もっちりとした粘り泡が乾燥しやすい肌をやさしく包み込み、くすみのない透明美肌へ。肌を整えるムラサキ根エキスや保湿成分のオリーブ果実油やヤシ油配合で、しっとりとした潤いある石けんです。
※石油系界面活性剤、紫外線吸収剤、タルク、シリコン、鉱物油、パラベン、合成香料、合成着色料、エタノール不使用
ボタニカルモイストウォッシュ(フォームタイプ)
潤い守って毛穴汚れはすっきりな洗顔フォーム「ボタニカルモイストウォッシュ」。
もっちりとした濃密泡がモコモコのクッションになり、毛穴に詰まった皮脂や汚れを落としながら、潤いは守って肌に摩擦を与えずに洗い上げる洗顔料。
植物由来の洗浄成分と保湿効果が期待できる京都産カイコまゆエキス配合で、肌に必要な水分・油分は残します。
さらに、保湿成分の5種のヒト型セラミドと3種の植物幹細胞エキスが、乾燥しやすい肌に潤いを与えてバリア機能を整えます。
※石油系界面活性剤、紫外線吸収剤、タルク、シリコン、鉱物油、パラベン、合成香料、合成着色料、エタノール不使用
ボタニカルモイストクレンジングミルク(ミルクタイプ)
メイクや毛穴汚れを、やさしく落とすミルククレンジング「ボタニカルモイストクレンジングミルク」。
保湿成分4種のヒト型セラミドや3種の植物幹細胞エキス配合で、メイクや毛穴汚れはすっきり落としつつ、ゆらぎやすい肌に潤いとハリを与えるクレンジングミルク。
植物由来の洗浄成分と京都産カイコまゆエキスが、毛穴に詰まった皮脂やメイク汚れを優しくオフ。肌に必要な水分・油分は残して、美容成分が肌のバリア機能を整えます。パッチテスト、スティンギングテスト済。
※石油系界面活性剤、紫外線吸収剤、タルク、シリコン、鉱物油、パラベン、合成香料、合成着色料、エタノール不使用
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