ターンオーバーが乱れる原因や整え方とは?肌荒れを防ぐためのポイントは?
2022/6/14558
季節の変わり目や睡眠不足といった生活リズムが乱れがちな時など、同じスキンケアアイテムを使っているはずなのに、以前と比べてなんとなく肌の調子が良くないと感じることはありませんか。
そのような肌の不調を感じる原因のひとつとして、「ターンオーバーの乱れ」が挙げられます。ですが、「肌のターンオーバーってどういう意味?」「ターンオーバーと肌の調子って関係あるの?」と、疑問に感じる声は少なくありません。
そこでここでは、「ターンオーバー」に注目し、ターンオーバーについての基本情報やターンオーバーと健やかな肌作りとの関係についてご説明します。
Contents
ターンオーバーとは?
まずは、ターンオーバーとはそもそもどのようなことを意味するのか、見ていきましょう。
ターンオーバーのサイクル
ターンオーバーとは、肌細胞の生まれ変わりサイクルや新陳代謝のことを指します。
肌は、表面から下に向かって、「表皮層」「真皮層」に分かれて重なっています。そして、表皮層はさらに上から「角質層(角層)」「顆粒層」「有棘層」「基底層」が、ミルフィーユ状に重なってできています。
肌の表面を構成する角質細胞は、もともと表皮の一番下にある基底層で「ケラチノサイト」として生まれます。そのケラチノサイトが徐々に上の層に移動し、角質層で「角質細胞」に変化します。そして最終的に、古くなった角質細胞は垢(アカ)になり、自然に剥がれ落ちます。
このような「角質細胞の元になるケラチノサイトが生まれ、最終的に古い角質細胞が剥がれ落ちる」一連のサイクルを、ターンオーバーと呼ぶのです。
ターンオーバーの周期
ターンオーバーの周期は、一般的には「およそ28日」とされています。ですが、これは20歳頃の肌を目安にした日数です。
実際にはターンオーバー周期は加齢によって伸びるとされており、おおよその目安として以下のように言われています(肌状態により個人差があります)。
・20歳・・・約28日
・30際・・・約58日
・40歳・・・約68日
・50歳・・・約78日
そのため、以前と同じスキンケアや生活習慣を送っていても、肌が乾燥してごわついたり、シミやくすみが気になったりしているのなら、加齢によってターンオーバー周期が伸びているのかもしれません。
ターンオーバーが乱れるデメリット
ターンオーバーの周期が遅くなったり、反対に早くなったりと乱れるのは、加齢だけが原因ではありません。
なんらかの原因によってターンオーバーが乱れても、同様に肌トラブルが気になるようになるのです。ターンオーバーの乱れから起こりやすい、肌への悪影響の例を見ていきましょう。
ハリの低下
紫外線などの外的刺激や乾燥によって肌がダメージを感じると、ターンオーバーが早まることがあります。すると、通常時よりも未熟で形が不揃いな角質細胞ができることに。
未熟な角質細胞は、アミノ酸を主とした保湿成分「天然保湿因子(NMF)」の含有量が少ないため、乾燥している状態です。
そのため、肌は潤いがなく、ハリ・弾力が低下したたるみ肌になりやすくなります。
たるみ毛穴・角栓づまり
乾燥によって肌のハリが低下してたるむと、肌表面にある毛穴の出入口もたるんでしまうため、毛穴の開きが目立つことになります。
また、ターンオーバーは早くても遅くても古い角質細胞が適切に剥がれにくくなるため、毛穴の中に溜まっていきやすくなります。すると、毛穴のなかで皮脂と混ざって「角栓」が作られて、角栓づまりを招くことになります。
シミ・ニキビ跡
ターンオーバーが通常よりも遅くなると、古い角質細胞が上手く剥がれ落ちなくなるため、紫外線や炎症などで発生したメラニン色素もまた、角質細胞と一緒に剥がれ落ちなくなります。
すると、色素沈着を起こして、シミやニキビ跡として残ってしまいます。
くすみ・ごわつき
ターンオーバーが通常よりも遅くなると、古い角質細胞が上手く剥がれ落ちなくなるため、角質層が厚く積もってしまいます。
本来は垢として自然に剥がれる古い角質が厚い壁のようになるため、見た目にもくすんで透明感がなく、肌自体の手触りも硬くごわつきがあるようになってしまいます。
ターンオーバーが乱れる原因
では、加齢以外にターンオーバーが乱れる原因にはどのようなことが考えられるのか、見ていきましょう。
紫外線
紫外線によって表皮・真皮ともに細胞にダメージを受け続けると、肌は外的刺激からの防御反応によって、新しい角質細胞を作ろうとターンオーバーを早めます。
乾燥
スキンケア不足や洗顔のし過ぎなどで乾燥すると、肌は肌内部を乾燥ダメージから守るために、新しい角質細胞を作ろうとターンオーバーを早めます。
血行不良
健やかな細胞が育つために必要な栄養素や酸素は、血流に乗って皮膚をはじめ全身に運ばれています。そのため、血行不良になると正常な角質細胞が育ちにくくなり、ターンオーバーが乱れてしまいます。
食生活の乱れ
偏った食事内容や過度な食事制限によるダイエットなどによって、摂取する栄養バランスが乱れていると、肌の細胞にまで必要な栄養素が届かずにターンオーバーが乱れてしまいます。
生活習慣の乱れ
ストレスや睡眠不足などによって疲労が溜まっていると、ホルモンバランスが乱れることでターンオーバーもまた乱れてしまいます。
ターンオーバー周期を整えるポイント
通常より遅くても早くても、なんらかの肌トラブルを招くターンオーバー。では、この美肌づくりに重要なターンオーバー周期を整えるにはどうすればよいのでしょうか。
食生活・栄養バランスの見直し
食事によるバランスのよい栄養摂取を心がけましょう。基本として、健やかな身体に欠かせない3大栄養素(糖質、タンパク質、脂質)とビタミン・ミネラル類を、毎日バランスよく取ることが重要です。
特に、ターンオーバーを整えるためには、以下の栄養素と食材例を意識的に摂取するのがおすすめです。
■ビタミンB2・・・ウナギ、レバー、卵、納豆、乳製品、アーモンド、葉菜類など
■ビタミンB6・・・マグロ、カツオ、レバー、鶏ささみ、サケ、にんにく、バナナなど
■ビタミンC・・・赤ピーマン、黄ピーマン、ブロッコリー、ジャガイモ、サツマイモ、キウイフルーツ、イチゴなど
■カリウム・・・切り干し大根、ドライトマト、アボカド、ホウレンソウ、枝豆、モロヘイヤ、カボチャなど
■カルシウム・・・牛乳、乳製品、大豆製品、小魚、エビ、小松菜、モロヘイヤ、切り干し大根など
生活習慣の見直し
ストレスや睡眠不足の自覚がある場合、適度な運動によるリフレッシュや睡眠時間の確保など、心身の疲労がたまってホルモンバランスが乱れないように、生活習慣を見直してみましょう。
血行促進を心がける
血行不良で冷え体質になっている場合、入浴時はシャワーだけではなく浴槽に浸かって身体を温めましょう。
また、筋力の低下は血行不良の原因になるため、適度な運動やストレッチをしたり、身体の内側から冷やさないように、身体を温める食材を摂取したりするなど、身体の内側・外側の両面から血行促進を心がけましょう。
なお、過度の飲酒や喫煙は血行不良を招くため、ご注意ください。
紫外線対策をする
紫外線は一年中降り注いでいるため、紫外線対策(UVカット対策)はシーズンに関係なく怠らないようにしましょう。
また、紫外線のなかでもUVA(UV-A波)は、雲やガラスを通り抜けるため、日差しの弱い曇りの日や屋内で過ごす時でも、できるだけ紫外線をカットするようにご注意ください。
日焼け止めクリームやUVカット効果のあるファンデーション、日傘や帽子、サングラス、UVカット効果のある衣類などを上手に活用するのがおすすめです。
保湿ケアをする
肌の乾燥はターンオーバーを乱すだけではなく、肌表面のバリア機能を低下させて、紫外線や花粉・ホコリなどの外的刺激を侵入しやすくし、さらなる肌トラブルを招く要因になります。
また、肌内部の水分が蒸発しやすくなるため、乾燥の悪循環を招くことに!
そのため、乾燥を感じやすい冬場はもちろんのこと、肌表面は皮脂でベタつきやすい夏場であっても、肌内部を乾燥させないために、水分保持力のある保湿成分配合のスキンケアアイテムで保湿ケアを徹底しましょう。
ターンオーバーを整えて健やかな肌へ
肌のターンオーバーの乱れは、乾燥やシミ・くすみ・たるみなどのエイジングサインの原因になる他、バリア機能の低下によって思わぬ肌荒れやニキビなどの肌トラブルを招くことにもなります。
そのため、理想の肌づくりには「肌の生まれ変わりサイクルであるターンオーバーを整えることが重要」と意識して、日々の生活習慣やスキンケアの見直しを行ってくださいね。
スキンケアのおすすめの商品
ターンオーバーを整える保湿ケア対策におすすめのスキンケアアイテムをご紹介します。
ボタニカルモイストローション(保湿化粧水)
乾燥しやすい敏感肌を潤いで満たし、みずみずしく保つ化粧水「ボタニカルモイストローション」。
4種のヒト型セラミドや3種の植物幹細胞エキスなどの保湿美容成分が、乾燥肌・敏感肌に潤いとハリを与えて、乱れがちなバリア機能を整える化粧水。
グリチルリチン酸2Kやアラントインなどの整肌・保湿成分が肌荒れを防いで、乾燥によるエイジングサインにもアプローチ。
ミネラル豊富なボタニカルウォーターが角質にすっと浸透して、みずみずしい肌へと導きます。敏感肌パッチテスト済。
ボタニカルモイストセラム(保湿美容液)
乾燥ジワなどのエイジングサインが気になる乾燥肌・敏感肌に、ふっくらハリを与える美容液「ボタニカルモイストセラム」。
保湿美容成分ヒアルロン酸や4種のヒト型セラミド、5種の植物幹細胞エキスやカイコまゆエキスが、不足しがちな潤いとハリをプラスし、肌表面のバリア機能を整える美容液。
カミツレ花エキスやセイヨウオトギリソウ花エキスなどの植物エキスが、目元・口元の乾燥ジワなどのエイジングサインが気になる肌をひきしめて、キメの整った肌へと導きます。
ボタニカルモイストクリーム(保湿クリーム)
保湿成分が水分蒸発を防いで、刺激から守るフェイスクリーム「ボタニカルモイストクリーム」。
保湿成分スクワランが肌の水分蒸発を防いで、角質層に潤いを閉じ込める保湿クリーム。
保湿美容成分6種のヒト型セラミドや3種の植物幹細胞エキス、加水分解コラーゲンが、乾燥しがちで敏感な肌に潤いとハリを与えて、肌表面のバリア機能を整えます。
さらに、整肌成分の油溶性ビタミンC誘導体が潤い満ちる明るい肌へと導き、使うほどにみずみずしいハリツヤ肌へ。
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