お肌のハリと弾力を保つには?ハリ不足の原因とお手入れ方法をご紹介

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2022/8/291050

年齢を重ねるとどうしても気になるのが、肌のハリ。

お肌のハリと弾力を保つには?ハリ不足の原因とお手入れ方法をご紹介

「昔のハリを取り戻すにも方法がわからない……」「気を付けているのにハリがなくなってきた!」など、悩みをもつ方は多いのではないでしょうか。

そこでここでは、肌のハリについて注目。ハリが失われる原因やハリを保つために必要なこと、効果的なスキンケア方法、ハリを保つための成分などをまとめてご紹介します。

そもそもお肌の「ハリ」って何?

そもそも「ハリ」とは何でしょうか。まずは、人間の肌の構造について見ていきましょう。

人間の肌は、肌表面から下に向かって「表皮(ひょうひ)」「真皮(しんぴ)」「皮下組織」でなりたっており、この中の特に「真皮」がハリを作り出すのに重要となっています。

表皮と真皮の構造

真皮には、コラーゲンやエラスチン、ヒアルロン酸、プロテオグリカンなどの成分が存在しています。

そして、まるでベッドのスプリングのようにコラーゲンが表皮を支え、エラスチンが肌に柔軟性をあたえ、保水成分のヒアルロン酸やプロテオグリンカンが水分を蓄えています。

真皮層のコラーゲンやエラスチン、ヒアルロン酸

そのため、これらの成分が健やかに生成・維持されている状態が「肌にハリがある」とされているのです。

ハリの低下はいつから起こる?

残念ながら、ハリの低下は20代から起こると言われています。

コラーゲンやエラスチンの生成力は18歳がピークとされており、その後加齢とともに減少していきます。また、若いころに生成されていたコラーゲンやエラスチンは柔軟性があるものだったのに比べて、年齢を重ねるとだんだんと硬いものに変化していきます。

加齢によるコラーゲンやエラスチンの生成力の低下

また、ここ数年での若年層においては、コロナ禍での長時間マスクをつけた生活や、スマホやパソコンを見続ける生活によって顔の筋肉を動かすことが減ってきているため、表情筋が衰え、ハリが失われるスピードが加速している、とも言われているのです。

ハリが失われる原因とは?

では、ハリが失われる主な原因について見ていきましょう。

加齢

先にもご紹介しましたが、加齢でのハリの低下は誰にでも起こり、残念ながら完全には避けられるものではありません。

加齢によってコラーゲンやエラスチンの生産量が低下し、あわせて加齢とともにそれぞれの質自体が硬くなってしまいます。硬くなったコラーゲンやエラスチンは、壊れやすくなるため、少しのダメージでも肌のハリが損なわれる可能性が高まるのです。

紫外線

紫外線も肌のハリをなくす原因となります。特に普段から、日焼け対策をしていない方は注意が必要です。

肌の老化の8割は紫外線によるものとも言われています。紫外線は、表皮を透過し真皮にまで届き、コラーゲンを傷つけたり、エラスチンを変性させる活性酵素の発生を促したりします。これらの結果、肌のハリがなくなりやすくなるのです。

紫外線の弊害図

また、紫外線のダメージは肌に蓄積され、肌の健康を長年にわたって阻害するとも言われています。

肌の脱水や乾燥

ハリのある肌を保つには、十分な水分が必要です。

肌に水分量が足りないと、肌を外的刺激から守るバリア機能が低下し、真皮がダメージを受けやすい状態になってしまいます。

肌の脱水は、体内の水分量が低下した場合におこるため、こまめに水を飲むなど気を付けましょう。

また、夏場の空調や冬場の大気の乾燥や暖房、マスクの頻繁なつけ外しなど、日常生活内でのちょっとした行動によって肌が乾燥してしまうこともあります。

周囲の状況に肌の乾燥状態は影響されやすいため、季節を問わず保湿ケアを意識することをおすすめします。

糖化の影響

意外かもしれませんが、ソーセージやハムなどの加工肉や揚げ物、甘いものの食べ過ぎや飲み過ぎは、肌のハリが失われる要因になります。これは、「糖化(とうか)」とよばれる現象が原因です。

糖化がおこりやすい食品

糖化とは、食事などから摂取した余分な糖分がタンパク質(=コラーゲンやエラスチン)や脂質と結合し、細胞にダメージを与えてしまう現象で、皮膚をはじめとした体全体の老化を引き起こす原因ともされています。

糖化によって作られるAGEsとよばれる悪性物質は、コラーゲン繊維などの繊維同士を結合させることで伸縮性を奪い、肌のハリを失わせます。さらに、AGEsは細胞に色素沈着することから、肌のくすみやシミの原因にもなるのです。

表情筋の衰え

筋肉は加齢によって衰退していきますが、顔の筋肉「表情筋」も同様です。表情筋の筋力が弱くなると、皮膚の内側から押す力が低下し、皮膚にたるみが生じてしまいます。

また、加齢以外にも、顔の筋肉は使わないことで衰えていきます。近年では、SNSの普及や在宅ワークなどで人と話す機会が減少し、口を動かさない時間が増える傾向にあり、このことが顔の筋力の低下につながるとされています。

また、マスク生活も表情筋の衰えに拍車をかけています。マスクをしていると人から見られているという緊張感が薄くなり、口を動かすことが減るため、結果的に肌のハリの低下をまねくのです。

生活習慣の乱れ

偏った食生活や過度なダイエットによる栄養不足は、肌のハリを保つために必要な栄養素まで不足するため、ハリを失う原因となります。

また睡眠不足が続くと、肌が生まれ変わるサイクルを維持できず、健やかな細胞が育たないためにハリの低下をまねきます。

なお、喫煙は細胞の老化をまねく活性酸素を発生させたり、肌の弾力を保つ役割のあるコラーゲンの生成に必要なビタミンCを破壊したりします。血行不良も引き起こすことから、肌への栄養供給も妨げるため、ハリのある肌を保つにはリスクが高まります。

お肌のハリを保つために必要なこと

では、肌のハリをできるだけ長く保つためには、どのようなことに注意すればよいのでしょうか。

日焼けに注意する

紫外線による日焼けは、肌のハリを損なう大きな要因です。また、肌への紫外線ダメージは蓄積し、長く肌の健康を阻害することに。そのため日焼け対策を行うことは、たるみをはじめとした肌トラブルを避けるためにも重要なポイントになるのです。

主な紫外線対策としては、「日焼け止め効果のある化粧品を使う」「日傘や帽子を使う」「日差しの強い時間帯の外出は避ける」などがあげられます。

また、紫外線のなかでも紫外線A波(UVA)は雲や窓ガラスを透過する性質があるので、曇りの日や室内でも窓際で過ごす場合は紫外線に注意しましょう。

UVAとUVB

なお、日焼け止めを購入する際は、「SPF」「PA」に注目して選ぶことをおすすめします。

SPFとは、シミやそばかすの原因となる紫外線B波(UVB)をカットする効果が続く時間を示したものです。

一般的には、日焼け止めアイテムをなにも塗らない素肌の場合、「UVBを浴びて日焼けする時間を20分」とします。この20分を「SPF1」として、数値が上がるごとに日焼けする時間が伸びる、という考え方です。

たとえばSPF30の場合、【20分×30=600分】となり、この製品は日焼けを起こすのに600分かかる、という意味になります。

日焼け止めクリームのSPFとPA

PAとは、しわやたるみの原因になる紫外線A波(UVA)を防ぐ効果を表しており、数値化できないことから+で表記されています。

PAの段階はプラスがつくほど強くなり、「+」で効果がある、「++」でかなり効果がある、などの目安となっています。

こういった効果が期待できる日焼け止めアイテムですが、効果が高い数値のものは肌への負担が大きいリスクがあるといったデメリット面もあるため、日差しの強さや外出時間、活用シーン、配合成分などを基準に選ぶことをおすすめします。

マッサージを行う

こわばった表情筋をほぐしたり、表情を大きく動かして表情筋を鍛えたりするのも、ハリへのアプローチにおすすめ。

頭・顔から首にかけては、複数の筋肉が組み合わさっています。そのため顔だけをピンポイントでマッサージするだけではなく、凝り固まった頭皮や側頭部をもみほぐしたり、うなじから後頭部にかけてマッサージしたりしてみましょう。

頭皮マッサージ

また、マッサージを行うことで、滞った顔の血行やリンパの流れを促すことができ、たるんだハリを取り戻す効果が見込めます。

なおマッサージを行う際は、強く肌を刺激してしまうとかえって傷つけてしまうこともあるため、優しく行うように気をつけてください。

生活習慣を見直す

十分な睡眠や運動、バランスの取れた食事は、肌のハリを保つために必要な習慣です。

睡眠は、皮膚の再生を促す成長ホルモンの分泌を活発にして新陳代謝を促し、日中に浴びた紫外線や外気等のダメージから肌を回復させる働きをします。

適度な運動は、体が温まることで血行が改善されます。血流が良くなることで体のすみずみまで栄養や酸素を巡らせることができるため、肌のターンオーバーを整えることに。睡眠の質も上げてくれます。

栄養バランスの取れた食事は、糖化を抑制し、きれいなハリのある肌作りを手伝ってくれます。皮膚の材料となるたんぱく質はもちろん、コラーゲンの生成を助けるビタミンCや皮膚の健康を維持するビタミンAなど、バランスの取れた食事をこころがけましょう。

ハリケア化粧品を取り入れる

ハリのある肌へ導くスキンケア化粧品を取り入れることもおすすめ。リフトアップを期待できる成分が入ったものや、保湿・整肌成分配合のスキンケア化粧品などがあります。

スキンケアアイテムイメージ

たとえば、ハリや弾力がある肌のサポートを期待できる主成分は、ビタミンC誘導体やレチノール、コラーゲンなどがあります。

スキンケア化粧品は毎日大切な肌に直接つけるアイテムのため、ご自身の肌質にあった、継続しやすいものを選ぶようにしましょう。

お肌のハリをキープするためのスキンケア方法

では、ハリをキープするためにはスキンケアにおいてどのような点に注意すればよいのか、見ていきましょう。

毎日のスキンケアの方法

残念ながら、失われたハリに対してスキンケアに即効性はありません。ですがその反面、肌のハリを保つためには毎日のスキンケアの積み重ねが重要になってきます。

朝晩に行う洗顔やクレンジングは、スキンケアの始まりです。肌トラブルの原因になる汚れはしっかりと落としつつも、肌を乾燥させずに保湿ケアも同時にできるアイテムを選ぶように意識しましょう。

また、化粧品で真皮のコラーゲンやエラスチンを増やすことはできませんが、潤いをしっかりと与えることでバリア機能が整います。さらに、角層が安定して潤っているとターンオーバーが整い、きれいな形の潤いある角質細胞が育ちやすくなるため、結果的にハリを保つことが期待できます。

スキンケアを行う際の注意点

毎日行うスキンケアだからこそ、健やかな肌をキープするために注意すべきこともあります。

まず大切なことは、こすりすぎないこと。スキンケアの際、肌を過度に刺激するとかえってダメージを与え、さまざまな肌トラブルの原因になります。

また、朝夜の洗顔では水の温度にも気をつけましょう。熱いお湯は肌に必要な皮脂やうるおい成分までも奪ってしまうため、必ず32~34度程度のぬるま湯を使用しましょう。

洗顔後は、すすぎ残しがないようによく洗い流します。タオルでごしごしとこすって顔を拭かずに、やさしく水分を吸い取る程度にとどめてください。

洗顔イメージ

洗顔後は肌が乾燥しやすいため、すぐに化粧水や美容液、乳液・クリームで保湿しましょう。

ハリ対策にプラスしたい成分

ハリ対策に取り入れたい、スキンケアアイテムに配合される代表的な美容成分をご紹介します。

セラミド

水分をはさみこむ性質がある保水成分。肌の角層のバリア機能をサポートしたり、乾燥や肌荒れを防いだりする効果が期待できます。

特に、人間の肌にもともとあるセラミドに近い「ヒト型セラミド」は、肌との親和性が高く低刺激のため、敏感肌の方でも使いやすいといった特徴があります。

植物幹細胞エキス

植物幹細胞エキスとは、砂漠地帯や山岳地帯などの過酷な環境下でも生命力あふれる植物から採られた幹細胞を培養して得られる美容成分。植物幹細胞自体は含まれていません。

代表的な植物幹細胞エキスには、アルガンノキから採られる「アルガニアスピノサカルス培養エキス」、腐らないリンゴとして有名なウトビラー・スパトラウバーから採られる「リンゴ果実培養細胞エキス」、高山植物のアルペンローゼから採られる「ロドデンドロンフェルギネウム葉培養細胞エキス」などがあります。

エイジングサインが気になる肌にハリとツヤを与えて、健やかな肌づくりをサポートします。

ビタミンC

ビタミンCは、肌のハリや弾力を生み出すコラーゲンの産生に関わる成分といわれており、ハリを取り戻すためのアプローチや皮脂バランスを整える効果が期待できます。

化粧品には、通常「ビタミンC誘導体」として配合されています。

ヒアルロン酸

高い保湿力のあるヒアルロン酸がふくまれた化粧水などを使用することで、肌の角層をみずみずしく保つ効果が期待できます。

ナイアシン

ナイアシンアミドとナイアシンの総名称。肌荒れや乾燥によるしわ予防の効果が期待でき、セラミドを増加させる働きもあるといわれています。

コラーゲン

化粧品に配合されるコラーゲンは、真皮で生成されるコラーゲンとは別のものですが、保湿成分として働き、うるおいに満ちた肌へ整える役割を担います。

エラスチン

エラスチンもコラーゲンと同様、年齢と共に減少し、再生されにくいため化粧品などで補われることが多い成分です。コラーゲン同士を結び付ける働きがあります。

化粧品成分としては、肌のハリや弾力を保つ効果が期待できます。

ハリ対策には生活習慣の見直しを!

加齢とともにハリは失われていくものですが、適切なケアを日々行うことで、ハリを維持したり取り戻せたりすることも!

少しでもハリ不足を気にされているのなら、今すぐお手入れ方法や生活習慣を見直してみてはいかがでしょうか。

弾むようなハリ・ツヤ肌に導くおすすめ商品

肌を潤してハリやツヤを与えるスキンケアアイテムと、スキンケアと紫外線対策が同時にできる日焼け止めクリームをご紹介します。

ボタニカルモイストローション(化粧水)

乾燥しがちな敏感肌を潤いで満たし、みずみずしく保つ化粧水「ボタニカルモイストローション」。
ボタニカルモイストローション

4種のヒト型セラミドや3種の植物幹細胞エキス(ロドデンドロンフェルギネウム葉培養細胞エキス、アルガニアスピノサ芽細胞エキス、リンゴ果実培養細胞エキス)などの保湿美容成分が、乾燥肌・インナードライ肌に潤いとハリを与えて、乱れがちなバリア機能を整える化粧水。

グリチルリチン酸2Kやアラントインなどの整肌・保湿成分が肌荒れを防いで、乾燥によるエイジングサインにもアプローチ。

ミネラル豊富なボタニカルウォーターが角質にすっと浸透して、ハリのあるみずみずしい肌へと導きます。敏感肌パッチテスト済。

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ボタニカルモイストセラム(美容液)

5種の植物幹細胞エキス(ロドデンドロンフェルギネウム葉培養細胞エキス、アルガニアスピノサ芽細胞エキス、リンゴ果実培養細胞エキスなど)やヒアルロン酸、4種のヒト型セラミドやカイコまゆエキスが、敏感な肌に潤いとハリをプラスし、肌表面のバリア機能を整える美容液「ボタニカルモイストセラム」。
ボタニカルモイストセラム

さらに、カミツレ花エキスやセイヨウオトギリソウ花エキスなどの植物エキスが、エイジングサインが気になる肌をひきしめて、キメの整った肌へと導きます。

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ボタニカルモイストクリーム(保湿クリーム)

たるみや乾燥が気になる年齢肌に潤いや美容成分を閉じ込め、バリア機能を整えるクリーム「ボタニカルモイストクリーム」。
ボタニカルモイストクリーム

加水分解コラーゲンやスクワラン配合。さらに保湿美容成分6種のヒト型セラミドや3種の植物幹細胞エキス(ロドデンドロンフェルギネウム葉培養細胞エキス、アルガニアスピノサ芽細胞エキス、リンゴ果実培養細胞エキス)が、乾燥肌・年齢肌に潤いとハリを与えて、肌表面のバリア機能を整えます。

また、整肌成分の油溶性ビタミンC誘導体が潤い満ちる明るい肌へと導き、使うほどにくすみのないハリ・ツヤ肌へ。

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ミネラルUVクリーム(日焼け止めクリーム、化粧下地)

エーデルワイスを中心とした6種の植物エキスの働きで、乾燥ダメージを受けた肌をしっとりと包み込み、紫外線やPM2.5などの環境ストレスから肌を守る「ミネラルUVクリーム」(化粧下地)。
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紫外線をカットする紫外線防止効果(SPF50+ PA++++)やブルーライトカット効果で敏感な肌をカバー。波長の長いUVAもしっかりカットする事により、たるみやシワなど、さまざまな肌トラブルの原因から肌を守ります。

ローズヒップオイル、マカダミアナッツオイルやバオバブ種子油などの希少なオーガニック成分の植物オイルがキメを整え、肌にツヤとうるおいを与えます。

敏感肌にやさしい低刺激処方で、シリコン、石油系界面活性剤・紫外線吸収剤など9つの無添加処方。石けんで落ちる処方。

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