混合肌ってどんな肌質?乾燥やテカリの原因は?正しいスキンケアを学ぼう
2023/2/20530
額や鼻のTゾーンはべたつくのに、頬や口もとなど乾燥している部分もある……。このようなべたつきとかさつきの両方にお悩みの肌タイプは「混合肌」とされています。
部分的に肌質の差が激しい混合肌さんは、どのようにスキンケアをすればよいのか悩むことが多いのではないでしょうか?
そこでここでは、複雑な肌悩みを解決するために、混合肌の原因や正しいスキンケアの方法、健やかな肌を目指すための生活習慣などをご紹介します。
Contents
混合肌とは
混合肌とは、肌の部位によって皮脂の分泌量や水分量が違っている肌状態のこと。
たとえば、おでこから鼻の頭にかけて(Tゾーン)の皮脂分泌量が多くべたつきやすいと同時に、頬やあごにかけて(Uゾーン)の皮脂分泌量が少なく乾燥しやすい肌のことは、混合肌と判断できます。
また、日によっては肌全体が乾燥したり、皮脂の分泌量が増えたりすることも。このような肌状態の変化が多いことから、自身が混合肌だと気づいていない方も多くいるのです。
その他のタイプを知ろう
肌質は、皮脂と水分のバランスによって大きく4つのタイプに分けられます。混合肌は、この4タイプのひとつです。
混成肌は、他タイプの肌の特徴が異なる部位で同時に出たり、日によってどれかに傾いたりします。そのため他の肌タイプの特徴も、混合肌を知るために踏まえておきましょう。
普通肌
普通肌とは、水分と皮脂のバランスがとれた状態の肌のこと。
肌表面のバリア機能が正常に働いており、他の肌質と比べて大きな肌トラブルが少ないといわれています。
ただし、夏は皮脂量が多くなったり冬になると水分が不足して肌が乾燥したりと、季節の変化によって他の肌タイプに傾く可能性があるため、油断は禁物です。
脂性肌
脂性肌とは、皮脂が過剰に分泌された状態の肌のこと。
水分量は十分あるため乾燥は気にならず、皮脂によるテカリやべたつきを気にする方が多くなります。また、余分な皮脂が毛穴につまってニキビができやすかったり、毛穴が大きくなりやすかったりと、毛穴に関するトラブルが多い特徴もあります。
乾燥肌
乾燥肌とは、肌内部の水分や皮脂が不足し、乾燥している状態の肌のこと。
肌表面のバリア機能が低下している可能性があり、肌のツッパリやかゆみ、皮むけ、粉ふきなどの肌トラブルが現れやすい特徴があります。
また、乾燥によるシワができやすく、肌表面がかさつくため化粧のりも悪くなることがあります。
混合肌の見分け方
混合肌かどうかによってスキンケアの方法など、対策が変わってきます。そのため、まずはご自身の肌タイプをチェックしてみましょう。
チェック方法として、洗顔後にスキンケアを行わず、数分時間を置きます。その際の肌の変化を確認してください。
混合肌の場合、頬や目もとなどが乾燥し、つっぱる感じがあると同時に、おでこや鼻などのTゾーンには皮脂が浮いてきます。
普通肌の場合は、つっぱりやかさつきといった肌の違和感はほとんどありません。脂性肌の場合は、部分的な乾燥がなく、全体的にべたつきがあり皮脂で顔全体がてかり始めます。乾燥肌の場合は、全体的につっぱりを感じ、皮脂浮きは見られません。
現在どのような肌タイプになっているのか定期的に確認し、肌タイプに合った適切なケアをおこなうようにしましょう。
混合肌の人によくある悩みとは?
多くの混合肌さんが抱える悩みとして、肌の部分で異なったトラブルが起きることがあげられます。
皮脂の分泌量が多い部分ではべたつきや毛穴の開き、ニキビなどがあらわれ、化粧崩れの原因にもつながります。
また、皮脂の分泌が少なく水分量が減っている部分では、乾燥して肌がカサカサになり、ひどい場合は赤みが出てくることも。
季節性の変化もあり、夏は気にならない乾燥が冬ではひどくなり、かさつきが出てきたり、逆に季節によって皮脂のべたつきが気になったり、といった場合もあります。
混合肌に最適なスキンケア方法とアイテムをご紹介
ではここからは、混合肌におすすめのスキンケア方法をご紹介します。
正しいクレンジングの選び方・方法・注意点
混合肌の場合、脂性肌向けクレンジングが良いのか、乾燥肌向けクレンジングが良いのか迷いがち。
ですが、基本はどの肌でも同じく、ファンデーションやメイク下地などのメイク汚れはしっかりと落としつつ、肌に必要なうるおいは残してバリア機能を守るものを選びましょう。
そこで、極端にクレンジング力(脱脂力)が高すぎるものは注意が必要です。なぜなら、皮脂量が少ない乾燥部分の皮脂まで過剰に取り去ってしまい、肌の乾燥がさらにひどくなるリスクがあるからです。
次に、クレンジングの方法を見ていきましょう。
目もと・口もとのポイントメイクで、ウォータープルーフタイプなど落ちにくい化粧品を使用している場合は、ポイントメイク専用のリムーバーで先にそちらのメイクを落としてから、以下の手順を行ってください。
1.手を清潔に洗ってから水分をよく拭い、乾いた手にクレンジング料を適量取ります。
2.クレンジング料を手のひらで人肌に温めてから、顔全体に広げてなじませます。
3.両頬から始め、額に向かって、指でらせんを描きながらメイクとなじませます。
4.目の周りは強くこすりすぎないように、特に優しくなじませることを注意しつつなじませます。
5.鼻、顎にもクレンジング料をなじませます。その際、汚れが溜まりやすい小鼻の脇は入念に。
6.クレンジング料とメイクが全体的になじんだら、ぬるま湯で丁寧に洗い流します。
クレンジングを行う際の注意点として、肌をこすりすぎないようにしてください。強くこすると肌にダメージを与える可能性があります。メイク汚れを浮かして、メイクとクレンジング料をなじませるようなイメージでおこないましょう。
また、すすぎの際はお湯が熱いと肌に必要な皮脂まで流れて乾燥しやすくなるため、32~34度程度のぬるま湯で、すすぎ残しがないように丁寧に流すようにしてください。
■クレンジングについて詳しくはこちら
『クレンジングの正しいやり方とは?基本から解説!』
正しい洗顔料の選び方・洗顔方法・注意点
クレンジング料と同じく、洗顔料も極端に皮脂を取り除きすぎるものは避け、肌の潤いを守れる保湿成分配合のものを選びましょう。
洗顔の方法は以下の手順です。
1.手を清潔に洗います。
※W洗顔が必要なクレンジング料を使用した後に洗顔を行う場合は、クレンジング料もしっかりと落としましょう。
2.顔をぬるま湯で軽くすすぎます。
3.洗顔料を適量手に取り、ぬるま湯でたっぷりと泡立てます。
※泡立ての際に泡立てネットを使うと簡単に泡立ちます。
4.クレンジングの際と同様に、こすらずに優しく肌を洗います。
※泡のクッションで汚れを吸着するイメージです。
5.額や小鼻など、汚れが溜まりやすい部位は、指の腹で優しく入念に洗います。
6. ぬるま湯で洗い流します。
※洗顔料が残ると肌トラブルにつながるため、髪の生え際やフェイスラインまでしっかりとすすぎましょう。
洗顔を行う際の注意点として、力を入れて洗顔をすると肌がこすれてダメージを受けてしまうため、しっかりと泡立てた洗顔料で包み込むように洗ってください。泡は、手のひらを下に向けた際、落ちない程度の泡立ちが理想です。
また、洗顔後にタオルで水分をふき取る際もゴシゴシとこすらず、タオルで水分を吸い取るように優しくぬぐい取りましょう。
■洗顔について詳しくはこちら
『正しい洗顔のやり方とは?肌タイプ別の洗顔料の選び方もチェック』
正しい化粧水・ローションの選び方・つけ方・注意点
皮脂過多の原因として、「水分不足による乾燥から肌を守るために、毛穴から皮脂が過剰分泌されている」可能性があります。
そのため、化粧水には様々な種類がありますが、皮脂のべたつきも乾燥も気になる混合肌には、保湿力を重視した化粧水をおすすめします。
化粧水のつけ方は以下の通りです。
1.化粧水を適量、手のひらに取ります。
2.手のひらで人肌に温めてから、顔の内側から外側にかけてなじませます。
3、全体になじませたら、顔全体を優しくハンドプレスして化粧水をさらになじませます。
注意点としては、肌を強くたたいたりこすったりせず、優しくなじませるようにしましょう。また、乾燥が気になる部分は重ね塗りなどをし、十分に保湿してください。
■化粧水について詳しくはこちら
『化粧水の効果的な使い方は?付けるタイミングや順番について解説!』
正しい乳液・クリームの選び方・つけ方・注意点
混合肌の場合、中には皮脂のべたつきを気にして、しっとりとした乳液・クリームはあまり使用しない方もいます。
ですが、先述したように、皮脂のべたつきは肌の乾燥が原因のこともあり、また部分的な乾燥もカバーするために、保湿力のある乳液やクリームを使用するようにしましょう。
乳液・クリームのつけ方は以下の通りです。
※乳液もしくはクリーム、どちらか一方のご使用で結構です。乾燥がひどい場合には、併用してもOKです。
1.乳液・クリームを適量、手のひらに取ります。
2.手のひらで人肌に温めてから、顔の内側から外側にかけてなじませます。
3.乾燥が気になる部分には重ね塗りを行いましょう。
注意点としては、べたつきやてかりが気になるからといって、乳液・クリームを少量しか塗布しないのはNGです。化粧水で補った水分蒸発を防ぐためにも、きちんと油分や保湿・美容成分で顔全体をおおうようにしましょう。
■乳液・クリームについて詳しくはこちら
『乳液とクリームってなにが違うの?乳液・クリームの基本機能と肌質による使い分け方法』
混合肌を避けるための生活習慣
適切なスキンケアに気をつけながら、身体の内側からも健やかな肌を目指すための生活習慣をご紹介します。
脂っこい食事を控えよう
食事は直接、肌の状態に影響を与えます。脂っこい食事をとると皮脂の分泌量が増え、肌のべたつきやてかりにつながるのでできる限り控えましょう。
脂質の主な構成成分である脂肪酸は、大きく「飽和脂肪酸」と「不飽和脂肪酸」に分類されますが、特にラードなどに含まれる飽和脂肪酸の取り過ぎは注意が必要です。
また、アルコール類も皮脂の分泌を促すため、取り過ぎには注意しましょう。
和食でバランスの取れた食事を意識しよう
炭水化物、たんぱく質、脂質、ミネラル、ビタミン、食物繊維、フィトケミカルの7大栄養素をバランスよく摂ることが、混合肌をはじめとする肌悩みの予防や改善につながるといわれています。
中でも和食は、脂質とのバランスもよいとされます。
過剰な皮脂分泌を抑えるビタミンB6が含まれるまぐろやかつお、肌のバリア機能を高めるビタミンB2が含まれる納豆やほうれん草のお浸し、コラーゲン生成など肌の健康に関わるビタミンCが含まれる小松菜などをバランスよく取り入れた一汁三菜の和食を、意識的に摂るようにしましょう。
睡眠をしっかりとり体内時計のリズムを整えよう
混合肌に限らず、睡眠不足や不規則な生活は肌に大敵です。
体内時計のリズムが崩れると、睡眠時の成長ホルモンの分泌に影響を与えて肌荒れが起きやすくなるだけでなく、皮脂分泌を活性化する男性ホルモンの分泌が優位になり、結果的にニキビの原因にもなります。
なお、質の高い睡眠が成長ホルモンを促進させることから、入眠前にコーヒーなどカフェインが含まれた飲み物を避けたり、休日も寝だめしたりせず、一定のリズムで睡眠をとることを心がけましょう。
部屋の湿度を保ち肌を乾燥させないようにしよう
夏の冷房や冬の暖房器具により室内の湿度が低下すると、肌が乾燥しがちに。すると外部刺激から肌を守ろうと、皮脂が過剰に分泌されることがあります。
このように、外気の乾燥が肌の油分と水分のバランスが崩れる要因になるため、部屋の湿度を適切に保ち、乾燥を防ぎましょう。また、エアコンの風や扇風機など直接当たりすぎると、より乾燥が進むことがあるため、風量や風向にはご注意しください。
紫外線からのダメージを避けよう
肌にダメージを与える紫外線は、混合肌にも悪影響があります。
紫外線によって肌表面のバリア機能が低下すると、肌内部の水分が蒸発し乾燥肌に。それを補おうと皮脂の分泌量が増える可能性があるのです。
なお、紫外線は日差しの強い夏場だけ注意すればよい思われがちですが、実際は当然ながら一年中地表に降り注いでいます。
特に肌深部に影響を与える紫外線A波(UVA)は雲やガラスを通り抜けるため、曇りの日や屋内に関わらず、毎日紫外線対策を行うようにしましょう。
皮脂と潤いのバランスはスキンケア習慣で整える
混合肌は、皮脂トラブルも乾燥トラブルもあるため、どのようにケアをすればよいか迷うことがあります。
ですが、これまでのスキンケア方法や生活習慣を見直すことで、皮脂と潤いのバランスの取れた理想の肌コンディションになれるはず。まずは今の肌の状態をチェックして、適切なケアを続けるようにしましょう。
混合肌の方におすすめのスキンケア商品
乾燥トラブルや乾燥による皮脂過多を抱える混合肌に使いやすい、高保湿成分ヒト型セラミドをはじめとした美容成分配合、潤いを与えてバリア機能を整えるスキンケアアイテムをご紹介します。
ボタニカルモイストクレンジングミルク(メイク落とし)
メイクや毛穴汚れを、やさしく落とすミルククレンジング「ボタニカルモイストクレンジングミルク」。
保湿成分4種のヒト型セラミドや3種の植物幹細胞エキス配合で、メイクや毛穴汚れはすっきり落としつつ、乾燥しやすい肌に潤いとハリを与えるクレンジングミルク。
植物由来の洗浄成分と京都産カイコまゆエキスが、毛穴に詰まった皮脂やメイク汚れを優しくオフ。肌に必要な水分・油分は残して、美容成分が乱れやすい肌のバリア機能を整えます。パッチテスト、スティンギングテスト済。
ボタニカルモイストウォッシュ(洗顔料)
毛穴汚れを潤い守って洗い上げる洗顔フォーム「ボタニカルモイストウォッシュ」。
もっちりとした濃密泡がモコモコのクッションになり、毛穴に詰まった皮脂や汚れを落としながら、敏感になりがちな肌に摩擦を与えずにやさしく洗い上げる洗顔料。
植物由来の洗浄成分と保湿効果が期待できる京都産カイコまゆエキス配合で、肌に必要な水分・油分は残して汚れをすっきりに!
さらに、保湿成分の5種のヒト型セラミドと3種の植物幹細胞エキスが、肌に潤いを与えてバリア機能を整えます。
ミネラルシルクソープミネラルシルクソープ
潤いながら、毛穴汚れや古い角質を巻き込んで落とす洗顔せっけん「ミネラルシルクソープ」。
肌の潤いを守りながら古い角質を優しく落とす、京都産カイコまゆエキス配合の丁寧に作られた「枠練りコールドプロセス」石けん。
海洋性ミネラル成分が豊富な沖縄産クチャ(海シルト、海泥)の微細な粒子が、毛穴奥の皮脂汚れやホコリを吸着します。
もっちりとした粘り泡が乾燥しやすい肌をやさしく包み込み、くすみのない透明美肌へ。肌を整えるムラサキ根エキスや保湿成分のオリーブ果実油やヤシ油配合で、しっとりとした潤いある石けんです。
ボタニカルモイストローションボタニカルモイストローション
混合肌・乾燥肌を潤いで満たし、みずみずしく保つ化粧水「ボタニカルモイストローション」。
4種のヒト型セラミドや3種の植物幹細胞エキスなどの保湿美容成分が、混合肌・乾燥肌に潤いとハリを与えて、乱れがちなバリア機能を整える化粧水。
グリチルリチン酸2Kやアラントインなどの整肌・保湿成分が肌荒れを防いで、乾燥によるエイジングサインにもアプローチ。
ミネラル豊富なボタニカルウォーターが角質にすっと浸透して、みずみずしい肌へと導きます。敏感肌パッチテスト済。
ボタニカルモイストセラム
乾燥ジワなどのエイジングサインが気になる混合肌・乾燥肌に、ふっくらハリを与える美容液「ボタニカルモイストセラム」。
保湿美容成分ヒアルロン酸や4種のヒト型セラミド、5種の植物幹細胞エキスやカイコまゆエキスが、不足しがちな潤いとハリをプラスし、肌表面のバリア機能を整える美容液。
カミツレ花エキスやセイヨウオトギリソウ花エキスなどの植物エキスが、目元・口元の乾燥ジワなどのエイジングサインが気になる肌をひきしめて、キメの整った肌へと導きます。
ボタニカルモイストクリーム
保湿成分が水分蒸発を防いで、刺激から守るフェイスクリーム「ボタニカルモイストクリーム」。
保湿成分スクワランが肌の水分蒸発を防いで、角質層に潤いを閉じ込める保湿クリーム。
保湿美容成分6種のヒト型セラミドや3種の植物幹細胞エキス、加水分解コラーゲンが、肌の内側が乾燥して敏感な肌に潤いとハリを与えて、肌表面のバリア機能を整えます。
さらに、整肌成分の油溶性ビタミンC誘導体が潤い満ちる明るい肌へと導き、使うほどにみずみずしいハリツヤ肌へ。
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