顔の印象を大きく左右するベースメイク。「自己流で行っているものの、手順があっているか不安」「ファンデーションがすぐにヨレてきれいに仕上がらない……」などの悩みをお持ちではないでしょうか。
そこでここでは、意外とお悩みの多いベースメイクに注目し、ベースメイクの種類や正しい順番、ベースメイクをきれいに仕上げるコツなどをまとめてご紹介します。
基本的なベースメイクの順番は?
基本的なベースメイクの順番は
①洗顔
②スキンケア
③日焼け止め
④化粧下地(プライマー、コントロールカラーを含む)
⑤コンシーラー
⑥ファンデーション
⑦フェイスパウダー(ルースパウダー)
とされています。
また、コントロールカラーやコンシーラー、フェイスパウダーは、肌の状態や好みによって省略されることもあります。
ベースメイクの種類は?
一般的に「ベースメイク」とは、化粧下地、コントロールカラー、コンシーラー、ファンデ―ション、フェイスパウダーなど、肌の色や質感を整えるメイクアイテムを指した総称。
各々の好みや使用する製品の特徴によっては、コントロールカラー、コンシーラー、フェイスパウダーなどが含まれない場合もあり、全てのベースメイクアイテムを使用しなくてはいけない訳ではありません。
ですが、メイクでの肌づくりの基本となるベースメイクによって、後からのせるアイシャドウやチークなど、カラーメイクアイテムまで含むメイクアップ全体の仕上がりも左右されるため、ベースメイクを丁寧におこなうことがポイントになります。
ファンデーションの種類で順番が変わる
ベースメイクの基本的な順番を最初にお伝えしましたが、実はファンデーションのタイプによってベースメイクの順番を変えることで、よりきれいな仕上がりになることが期待できます。
順番を変える理由は、各ファンデーションのタイプによって、油分や水分量が異なるため。
ファンデーションのテクスチャによってメイクアイテムを塗布する順番を前後させることで、各アイテムの密着感を良くし、日中のメイク崩れをできるだけ抑えたりすることができるのです。
リキッドファンデーションを使ったベースメイクの順番
ではまずは、リキッドファンデーションを使う際のベースメイクの順番について見ていきましょう。
1.洗顔
ベースメイクに入る前には、まず洗顔で素肌についている余分な皮脂のべたつきや汚れを落とします。とはいえ、汚れを落とそうとして強い洗浄力の洗顔料を使ったり、ゴシゴシと強く肌をこすったりすると、肌が乾燥してダメージを受けやすくなるため、肌の健康をキープするためにも注意が必要です。
洗顔料は保湿力のあるものを選び、よく泡立てて、泡で汚れを吸着するようにやさしく洗顔するようにしましょう。
2.スキンケア
スキンケアもまた、保湿力を重視して、みずみずしい肌をキープすることがポイントに。
肌の乾燥を抑えるためには、洗顔後の乾燥している肌にすぐに化粧水での水分補給をおこないましょう。
化粧水で肌に潤いを与えたら、次に美容液、乳液・クリームという「水分が多いアイテムから油分が多いアイテム」の順番で肌に塗布し、水分蒸発を油分で抑えるようにしてください。
目もとや口もとなどの乾燥しやすい部分や凹凸のある細かな部分などには、指の腹を使った重ね塗りがおすすめです。
3.日焼け止め
紫外線(UV)対策になる日焼け止めアイテムは、季節や天候に関係なく、毎日きちんと塗りましょう。というのも紫外線は、肌にダメージを与えて乾燥やたるみなどのエイジングサインを引き起こす大きな要因のため。
なお日中のメイク直し時には、日焼け止め効果のあるパウダーファンデーションやフェイスパウダーを使用すると、汗やこすれで日焼け止め効果が落ちた部分をカバーできます。
4.化粧下地
化粧下地には、肌の色ムラ改善や、後から乗せるメイクアイテムの発色を良くして仕上がりの印象を変えたり、化粧もちを良くしてヨレにくくしたりと、さまざまな美肌見せ効果が期待できます。
※「プライマー」は、毛穴などの凹凸やくすみを部分的にカバーするアイテムであり、「コントロールカラー」は肌の色の気になる部分を補正するために使用します。基本的には全て化粧下地に分類されます。
また、ファンデーションは毛穴に入り込み、肌トラブルにつながることがあります。そのため肌にやさしい成分を配合した化粧下地を塗ることで、事前に防ぐ効果も期待できます。
5.リキッドファンデーション
リキッドファンデーションを使う際は、コンシーラーよりも前にファンデーションを塗りましょう。コンシーラーの後にリキッドファンデーションを塗ってしまうと、コンシーラーのほとんどが落ちてしまうためです。
リキッドファンデーションを使う際のコツは、メイク前の保湿をしっかりすること。
保湿が足りておらず肌が乾燥してしまうと、水分不足を補うために皮脂の分泌量が増え、結果的にリキッドファンデーションが崩れてしまう原因となるからです。
6.コンシーラー
リキッドファンデーションを塗布後、ニキビやニキビ跡、シミ、目の下のクマなどのピンポイントでカバーしたい部分がある際は、コンシーラーを使用します。
コンシーラーには、一般的にリキッドタイプや固形タイプなどがあるため、使いやすいテクスチャや色味のものを選びましょう。
7.フェイスパウダー
フェイスパウダーは肌をさらっとなめらかにしてきれいに見せるだけでなく、リキッドファンデーションやコンシーラーなどの密着感を高めてメイク崩れを防止する役割があります。
使用の際は、パウダーをパフやブラシで取った後、手の甲やティッシュペーパーの上で余分な粉を落とします。顔にいきなりたくさんつけ過ぎないようにして、目もとや小鼻の横など細かなヨレやすい部分は、パフを折って軽く押し当てるようにしてつけることをおすすめします。
また、粉っぽさが気になる乾燥肌の方は、パウダーがふんわり付く毛足の長いパフを選び、皮脂で崩れやすいTゾーン(額から鼻)にだけつける方法もあります。
これらの工程を丁寧におこなうことで、リキッドファンデーションが崩れにくくなり、一日きれいな状態が楽しめます。
パウダーファンデーションを使ったベースメイクの順番
次に、パウダーファンデーションを使う際のベースメイクの順番について見ていきましょう。
※実際のベースメイクの工程に入る前の洗顔、スキンケア、日焼け止め、化粧下地までは、基本的に「リキッドファンデーションを使ったベースメイクの順番」と同じです。
1.コンシーラー
基本的な工程や使用アイテムはリキッドファンデーションと同じですが、パウダーファンデーションを使う際は、「ファンデーションの前にコンシーラー」を塗ります。
パウダーファンデーションは粉状のアイテムのため、コンシーラーの後にパウダーファンデーションでコンシーラー部分を押さえることによって、(リキッドファンデーション塗布後にフェイスパウダーで押えるのと同様に)コンシーラーを塗った部分をヨレにくくするためです。
コンシーラーを塗る際は、肌の悩みが目立つ部分に直塗り、もしくは指に取って軽くのせ、コンシーラーと肌の境目を指で軽くたたいてなじませます。力を入れるとカバー部分が取れてしまい、肌に刺激も与えてしまうため、そっと触れる程度の力を意識しましょう。
2.パウダーファンデーション
リキッドファンデーションと比べて油分や水分が少ないパウダーファンデーションは、肌への密着度やカバー力はリキッドファンデーションより多少落ちますが、肌の負担が少なく、化粧直しがしやすいのがポイントです。
パウダーファンデーションを使用する際は、あまり力強く押し塗すると部分的に粉がつきすぎたり、すぐにヨレが起こったりするため、顔全体に軽く押さえるように塗布しましょう。
目もとや口もと、小鼻の横などの凹凸がありヨレやすい部分は、パフを折って軽く押し当てるようにしてつけることをおすすめします。
また、粉っぽさが気になる乾燥肌の方は、パウダーがふんわり付く毛足の長いパフを選び、皮脂で崩れやすいTゾーン(額から鼻)を中心に軽くつけるようにしましょう。
日中の化粧直しでパウダーファンデーションを使う際は、ヨレたファンデーションや皮脂浮き部分をティッシュで軽く押さえてオフしてから、パウダーファンデーションをパフで押えるようにのせましょう。
また、日中の乾燥が気になる部分には、保湿系の下地などをプラスして整えてから、パウダーファンデーションをパフにとり、軽く押さえるようにして塗ります。
メイクが崩れたままファンデーションを重ねると、さらに崩れがひどくなり毛穴落ちなどが目立つこともあるため、ご注意ください。
CCクリームを使ったベースメイクの順番
ファンデーションと並んで、よく耳にするベースメイクアイテムに「CCクリーム」があります。
CCクリームは、メーカーによって “Color Control”クリームや “Care Control”クリームなどの略称とされていますが、共通の特徴は「肌の色補正」です。
CCクリームは、1本で日焼け止めや化粧下地、コントロールカラーなどの役割があり、1本あると幅広く役立ちます。
CCクリームを使ったメイクの順番は、基本的には各種ファンデーションの手順と同じですが、化粧下地やコントロールカラーをCCクリームに置き換えるイメージです。
そのため、洗顔・スキンケアまでは各種ファンデーションと同様におこないましょう。
1.CCクリーム
スキンケアをした後、CCクリームを顔全体に塗布します。
CCクリームを塗るコツとしては、塗布量に気を付けましょう。塗布する量が多すぎると、配合されている油分によってメイク崩れにつながり、少なすぎると顔全体がムラなくカバーされないリスクがあるためです。メーカー指定の適量、もしくはパール程度の量を使用するようにしましょう。
2.ファンデーション
CCクリームを使用後のファンデーションは、リキッドタイプ、パウダータイプのどちらでも構いません。通常の化粧下地としてCCクリームを位置付けて、次の工程に移りましょう。
なお、CCクリームのみでファンデーションが不要な場合は、CCクリームをリキッドファンデーションとして位置付けて、次の工程に移りましょう。
3.コンシーラー
CCクリームの後にリキッドファンデーションを使用する場合は「リキッドファンデーションの後」、CCクリームの後にパウダーファンデーションを使用する場合が「パウダーファンデーションの前」に、コンシーラーを塗布します。
4.フェイスパウダー
パウダーファンデーションを使用しない場合は、ベースメイクの仕上げにフェイスパウダーを塗布します。
【CCクリームとBBクリームの違い】
CCクリームと名前がよく似たBBクリームは “Blemish Balm”や“BEAUTY Balm”の略称で、化粧下地からファンデーション、コンシーラーまでの機能を持ち合わせています。
CCクリームとBBクリームの大きな違いは、色づきのナチュラル感にあります。
CCクリームのほうが素肌を整えて自然に肌色補正をすることを目的としているため、一般的に「肌のアラをカバーする」目的のBBクリームよりも、CCクリームのほうがナチュラルな色づきが多いと言えるのです。
※各メーカーの製品によってカラー展開などは異なります。
リキッドファンデーションとパウダーファンデーションどちらがおすすめ?
では、リキッドファンデーションとパウダーファンデーション、どちらを選んだほうが良いのか、それぞれの製品特徴と肌質を合わせて見ていきましょう。
リキッドファンデーションが向いている人
リキッドファンデーションは、パウダーファンデーションよりも油分や水分が多いため伸びが良く、長時間肌がしっとりすると期待できるため、肌に粉を吹きやすい乾燥肌の方におすすめです。
また、リキッドファンデーションはツヤ感やカバー力が一般的に高いため、程よいツヤのある肌にしたい方や肌の気になる部分を広範囲にカバーしたい方にもおすすめです。
パウダーファンデーションが向いている人
パウダーファンデーションは、油分が少ない、もしくは全く含まないため、皮脂をパウダーに吸収しやすく、脂性肌やニキビ肌で悩んでいる方におすすめです。
また、リキッドに比べて洗浄力の高いクレンジングが必要なく、肌への負担が少ないため、肌が敏感になりやすい方やシンプル処方のメイクアイテムをお探しの方にもおすすめです。
自分に合ったベースメイクを選ぶポイント
次に、使用感や肌質などからベースメイクを選ぶポイントをご紹介します。
仕上がりで選ぶ
ベースメイクは種類が豊富にあり、使用感や仕上がりの質感も様々です。まずは、お好みの使用感や仕上がりの満足感に合わせたベースメイクを選ぶことが、長く愛用し続けるうえではおすすめです。
「使い慣れないベースメイクだとどうしても仕上がりの満足感が落ちてしまう」「なんとなく仕上がりイメージが納得できない」という場合は、ベースメイクにどのような使用感や仕上がりを求めているのか、今一度見直してみてはいかがでしょうか?
肌質に合わせて選ぶ
自身の肌質に合ったベースメイクを選ぶこともおすすめします。
肌質には「乾燥肌」「脂性肌」「敏感肌」など、それぞれに特徴があります。ベースメイクはほぼ毎日肌に塗布するもののため、ご自分の肌質にあったベースメイクを選ぶことで、長年の肌トラブルの予防につながることもあるのです。
また、季節によって肌を取り巻く環境や肌の状態が変わってきます。そこで、空気が乾燥する季節は保湿性の高いものを使い、汗ばむ季節は皮脂分泌量をコントロールする化粧下地を使うなど、季節によって使い分けるのもおすすめです。
肌の色で選ぶ
ベースメイクは、自身の顔色補正やくすみへの対策など、肌のカラーコントロールの役割も兼ねています。
自分の肌の悩みや状況にあった色味を選ぶことにより、クマやシミを目立たせなくしたり、赤みを抑えたり、透明感をアップさせることも期待できます。
自然に肌の色を調整するなら、色味を理想通りにコントロールできるベースメイクを選んでみてはいかがでしょうか。
肌悩みで選ぶ
自分の肌の悩みをもとにベースメイクを選ぶのもおすすめ。
ベースメイクには、テカリや皮脂崩れの防止作用や、にきびや乾燥、紫外線対策になるものがあります。肌トラブルに悩みのある方は、どうにかしたい肌悩みを基準に選んでみることもポイントです。
ベースメイクをきれいに仕上げるコツ
では、ベースメイクをきれいに仕上げる、ちょっとした工夫をご紹介します。
メイクスポンジを使う
メイクスポンジは、ファンデーションやコンシーラーなどの、ベースメイクの仕上げに欠かせないアイテムのひとつです。
しっかりと肌にベースメイクをなじませるためだけでなく、余分についたファンデーションを適度にオフしたり、ベースメイクの色ムラなども抑えたりするため、きれいな仕上がりを作り出す効果があります。
なお、メイクスポンジは長期間使い続けると、メイク汚れや肌の皮脂・汗を吸収して不衛生になりやすいと言えます。肌に直接使用するアイテムのため、できれば5日~1週間に1度程度は、中性洗剤やメイクツール専用の洗浄剤で洗うようにしましょう。
ベースメイク後のメイクの順番もご紹介
肌を演出するベースメイクが仕上がった後の、カラーメイクについても見ていきましょう。
①アイブロウ
アイブロウ(眉)は、顔全体のバランスを決めるパーツといわれています。
他のパーツよりも先に、ある程度の形や眉尻を描くことで、メイク全体の濃さや色合いなど方向性を定められます。メイクの最後に、なりたい印象に合わせて太さやバランスを微調整してみましょう。
■アイブロウの描き方について詳細はこちら
『美人眉の作り方基本編|小顔の秘密は眉にあり!』
②アイメイク
アイメイクの順番は、アイシャドウ、ビューラー、アイライン、マスカラとされています。
アイシャドウのカラー次第で簡単に季節感を取り入れることや、アイラインで顔の印象を変えることもできます。
目元は顔の印象を大きく左右する部分でもあるので、ぜひとも自分にぴったりのメイクを見つけられれば、ぐっとメイクが楽しくなるかもしれませんね。
③リップ
アイメイクの後はリップです。ただしこの手順は、目もとと口もと、どちらを主役にしたいのかで順番が変わることがあります。
ボリュームある口もとを出したい場合は、リップを優先してみてください。アイメイクとのバランスがとりやすくなり、両方が濃くなったなどの失敗が避けられます。
反対にアイメイクを目立たせたい場合は、アイメイクを先にし、リップの色を調整しましょう。
④チーク
チークは、顔全体の血色感やメリハリ感を与えます。全体のバランスを見ながら塗りましょう。
たとえば、全体的に薄い色合いのメイクの場合、チークをいつもよりも濃いめに塗ることで、華やかな印象になります。
⑤シェーディング&ハイライト
最後は、シェーディングとハイライトを塗っていきましょう。
シェーディングは肌に陰影を作り小顔に見せる効果が期待できます。また、ハイライトは、顔の立体的に見せたい場所や光を集めたい場所に入れることで、立体感やツヤ感が肌にでる効果が期待できます。
理想のベースメイクで毎日を楽しんで!
ベースメイクの順番やきれいに仕上げるポイント、ファンデーションを選ぶ考え方などをご紹介しました。
毎日行うメイクは、うまくいかないとそれだけで気分が下がってしまう時もあります。改めてベースメイクの正しい手順や方法を知ることで、肌トラブルの気にならない理想の肌を楽しんでくださいね。
崩れにくいベースメイクにおすすめの商品
ここからは、メイク崩れにお悩みの方におすすめのベースメイクアイテムをご紹介します。
ミネラルCCクリーム
カラーコントロール・日焼け止め・化粧下地・毛穴カバー・美容液の1本5役の多機能CCクリーム「ミネラルCCクリーム」。
ひと塗りで、うるおってツヤめく1本5役(カラーコントロール・日焼け止め・化粧下地・毛穴カバー・美容液)の多機能CCクリーム。
紫外線をカットする紫外線防止効果(SPF50+ PA++++)、美容成分による優れたスキンケア効果、気になる毛穴や凸凹をカバーするメイクアップ効果でナチュラルなツヤ肌を叶えます。
ミネラルとエーデルワイスエキスなどの希少なオーガニック成分である6種の植物エキス配合。一日中潤いが続き、酸化セリウムにより肌の色素沈着を引き起こすブルーライトからも肌を守ります。
敏感肌にやさしい低刺激処方で、シリコン、石油系界面活性剤・紫外線吸収剤など9つの無添加処方。石けんで落ちる処方。敏感肌パッチテスト済み。
ミネラルシルクマットベース
皮脂をブロックして毛穴をカバーするマット系化粧崩れ防止下地「ミネラルシルクマットベース」
皮脂吸着パウダーが余分な皮脂を吸着してテカリや崩れを防ぎ、さらりとした肌を保つ、皮脂テカリ防止マット系メイク下地。肌表面に膜を形成して皮脂を内側に抱え込み、皮脂を広げることなく一日中キープします。
紫外線カット効果(SPF40 PA++++)やブルーライトカット効果(97.5%)があり、色素沈着の原因になる外部刺激から肌を優しく守ります。保湿成分ヒト型セラミド配合で、肌に潤いを与えて乾燥を防ぎます。
敏感肌にやさしい低刺激処方で、シリコン、石油系界面活性剤・紫外線吸収剤など9つの無添加処方。石けんで落ちる処方。
ミネラルシルクファンデーション
パウダーなのにしっとりうるおう、毛穴やテカリをカバーする「ミネラルシルクファンデーション」。
敏感肌・乾燥肌にやさしくメイクしているのを忘れるくらい軽いつけ心地ながら、ソフトフォーカス効果で毛穴やくすみ・テカリをしっかりカバーするパウダーファンデーション。
皮脂吸着パウダー配合で時間が経つほどに皮脂ときれいに混ざり、皮脂を広げることなく一日中テカリを防ぎながら美しいツヤを与えます。また、肌触りの良いパフが簡単にふんわりきめ細かい仕上がりを実現。
SPF25 PA++で日常の紫外線をカットでき、ピュアシルクパウダーの保湿力で「パウダーなのにしっとりうるおう」新感覚に!
敏感肌にやさしい低刺激処方で、シリコン、パラベン、石油系界面活性剤・紫外線吸収剤など9つの無添加処方。石けんで落ちる処方。
美容液ミネラルリキッドファンデーション
美容液成分91%以上!光のソフトフォーカス効果で肌の凹凸も飛ばし、なめらかな均一肌へと導く「美容液ミネラルリキッドファンデーション」。
コラーゲン、プラセンタエキス、ヒアルロン酸、スクワラン、セラミドなどの美容液成分91%以上配合、スキンケア処方のリキッドファンデーション。メイクしている間も美容液成分が角層に浸透し、みずみずしいハリツヤ肌へと導きます。
光のソフトフォーカス効果で肌の凹凸も飛ばし、軽いつけ心地なのに気になる毛穴やシミ・クマをしっかりカバーしてなめらかな均一肌へ。光老化のスイッチ因子をストップさせるイザヨイバラエキス配合で、光老化から肌を守ります。
敏感肌にやさしい低刺激処方で、シリコン、パラベン、エタノール、鉱物油、石油系界面活性剤・紫外線吸収剤など9つの無添加処方。石けんで落ちる処方。
ミネラルシルクコンシーラー
気になる毛穴、シミ、ニキビ跡、クマなどの肌悩みを厚塗り感なくカバーできるスティックコンシーラー「ミネラルシルクコンシーラー」。
カバー力に優れた、スティックタイプのミネラル配合コンシーラー。
毛穴、ニキビ・ニキビ跡、シミやくすみ、目の下のクマ、ほうれい線など、気になる肌悩みを厚塗り感なくしっかりとカバーします。 保湿美容成分のホホバ種子油やセラミド、シルク成分配合でしっとりと肌にフィットし、ヨレることなく繊細な肌を守ります。
敏感肌にやさしい低刺激処方で、シリコン、石油系界面活性剤・紫外線吸収剤など9つの無添加処方。石けんで落ちる処方。
ミネラルUVパウダー
肌にやさしく紫外線カット!テカリ崩れを防止して透明美肌が続く日焼け止めフェイスパウダー「ミネラルUVパウダー」。
紫外線カット(SPF50+ PA++++)・保湿ケア・テカリ防止が叶うミネラルUVパウダー。
天然ミネラル成分とピュアシルクパウダー配合で、長時間くすまず透明感のあるツヤ肌へ。特殊コーティングで時間がたっても崩れず、美肌をキープします。また、肌触りの良いパフが簡単にふんわりきめ細かい仕上がりを実現。
ブルーライトも99.4%カットでき、外部刺激から肌を守ってしっとり感が続きます。
敏感肌にやさしい低刺激処方で、鉱物油、シリコン、石油系界面活性剤、紫外線吸収剤など9つの無添加処方。石けんで落ちる処方。
【合わせて読みたい】
『メイク崩れ・ヨレ対策!リキッドファンデーション正しい塗り方・選び方ガイド』
『皮脂による肌トラブルを防ぐには?皮脂と上手に付き合うための方法をご紹介』
『スキンケアの正しい順番を朝夜別に徹底解説!ケアの目的から注意点まで』
『敏感肌の正しいスキンケアを徹底解説!原因とどんな化粧品を選ぶべきか』
『リキッドファンデとパウダーファンデの特徴とメリット、使い方まとめ!』
ほとんどの方が、肌の調子を整えるために毎日使用する化粧水。
しかし、具体的な化粧水の効果や役割、つけるタイミングや順番でスキンケアの効果が変わることがある、といったことはご存じないのではないでしょうか。
そこでここでは、知っているようで実はあまり知らない化粧水に注目し、化粧水の正しい使い方についてご紹介します。
化粧水の効果と役割とは?
まずは、化粧水に期待される効果と役割について見ていきましょう。
肌の水分補給
化粧水の一番の役割は、肌への水分補給です。
一般的に化粧水は水分が多く占め、そのほかに保湿成分や美容成分などが含まれています。
クレンジング・洗顔後の肌は、肌に必要な皮脂や肌に含まれる保水成分まで流れてしまい、肌が乾燥している状態です。そのため、洗顔後はすぐに水分を多く含む化粧水を塗布することで、不足した水分を補給する必要があります。
過剰な皮脂分泌の抑制
皮脂の過剰分泌によって、肌のベタつきやテカリ、化粧崩れに悩む人も多いのではないでしょうか。そんな皮脂量の分泌を抑える役割も、化粧水にはあります。
肌は水分が少なく乾燥すると、バリア機能を守ろうとする保護機能によって、毛穴から皮脂を分泌します。しかし、過剰分泌された皮脂がニキビや炎症などの肌トラブルにつながる可能性が。
そのため、肌に水分を与えて保湿することで、結果的に過剰な皮脂分泌を防ぐ役割が化粧水にはあるのです。
肌のキメを整える
健やかな肌を目指すためには、肌のキメを整えることが重要に。肌のキメが整っていると、ツヤやハリ、潤った透明感のある印象を与えるからです。
しかし、乾燥や肌への刺激、加齢やホルモンバランスの乱れなどによるターンオーバーの乱れ、その他の要因によってバリア機能が低下し、健やかな肌細胞が育たなくなることでキメが粗くなることがあります。
そのためキメを整えるには、水分不足を補って保湿をし、肌のバリア機能を整えることが大切になるのです。
化粧水で水分をしっかりと補って肌を柔軟にすることで、後からつける美容液やクリームなどのスキンケアアイテムの浸透もよくなり、キメの整った肌に近づくことが期待できます。
ブースターの役割
上述したように、化粧水には美容液やクリームを角層へ浸透させることを助ける働きも期待されます。
肌に潤いがなく硬い状態になっていると、美容液やクリームに含まれる美容成分が肌表面に留まってしまいます。そこで、化粧水で最初に肌に潤いを与えることで、後からのスキンケアアイテムの浸透力が高まることが期待できるのです。
化粧水を使う前に知っておきたいこと
次に、化粧水について押さえておきたいポイントを見ていきましょう。
正しい化粧水の量
化粧水には、メーカーごとに使用時の目安量やボトルごとの使用回数が表記されているものから、1回の使用回数は「適量」と書かれているものまでさまざま。そのため、どれくらいの量を使用すればよいかお悩みかもしれません。
基本的には、化粧水をはじめスキンケアアイテムは、メーカーが記載する量を守ることで効果を発揮します。というのも、商品を開発するうえで必ず、メーカーが適量を検証しているからです。
また、具体的な表記がなく「適量」と書かれている場合は、500円玉程度の量を肌になじませることが基本、とされています。なお、乾燥しやすい部位には、さらに化粧水を重ねづけて潤いを与えるようにしましょう。
化粧水を付けるタイミング
化粧水を使うタイミングも、肌に潤いを届けるには大切な要素です。
化粧水は、朝晩一日2回の適したタイミングでつけると、その後の肌状態を良好に保てるようになります。
朝は、洗顔後すぐに化粧水をつけ、洗顔で失われた水分を補給しましょう。夜は、お風呂上がりが効果的。なお、お風呂上がりはスキンケアが後回しになりがちですが、お風呂上り後5分以内に化粧水を使用することが目安といわれています。
なぜなら、お風呂上がりの肌は水分があるように思われがちですが、実際にはお湯によって肌に必要な皮脂が落ち、さらに体温が上がっているため、肌の内部がとても乾燥しやすい状態になっているため。
そういったことから、化粧水を使って肌に早めの水分を補給することが必要なのです。
また、化粧直しや肌の乾燥が気になった場合は、スプレータイプの化粧水がおすすめです。
化粧水を使う順番
基本的には、洗顔の後のスキンケアの順番は、最初に一番水分量の多い化粧水を塗布し、その後で美容液、乳液・クリームと、油分量の多いものを最後にして重ねていきます。
ただし、各スキンケアアイテムに配合される成分によって、多少順番が変わることもあります。ですが基準としては、「水分量が多いものから油分量が多いもの」という順番だと覚えておきましょう。
なお、スキンケアアイテムをつけた後ベタベタするからといって洗い流したりせず、清潔な手のひらでハンドプレスして、肌になじむまで待ちます。どうしてもべたつきが気になる場合は、ティッシュを軽く顔に当てて、こすらず押さえてオフするようにしましょう。
手とコットンを使い分ける
化粧水を塗る際、手とコットンそれぞれで、良い場合と向かない場合があります。
手で塗る場合は、コットンに比べ摩擦が起きにくいメリットがあります。しかし、塗り方にムラができたり、手では細かい部分に化粧水が届きにくかったりすることも。
コットンで塗る場合は、化粧水がこぼれにくく、均一に塗ることが出来ます。また、手よりも化粧水を肌に浸透させやすいといわれています。
半面、コットンが化粧水を吸収するため、減りが早くなったり、コットンの繊維の摩擦による肌ダメージを増やしたりする可能性があります。
手とコットン、それぞれのメリット・デメリットを理解した上で、状況により使い分けてみてはいかがでしょうか。
【基本】化粧水の正しい使い方
次に、基本の化粧水の使い方を見ていきましょう。
化粧水を手で付ける場合の使い方
最初に、各メーカーが提示する量や、500円玉程度の化粧水を手のひらに出します。
次に、手のひらに出した化粧水が体温と同じになるように両手のひらの間で伸ばし、手を重ねて少し温めます。これをすることで、化粧水が肌に浸透しやすくなります。
化粧水が温まったら、面積の広い頬からあごやおでこ、鼻の順に手のひらで包むように優しくなじませましょう。この際、こするように塗ってしまうと肌が傷つくことがあるので注意してください。
最後に、化粧水をプラスして、目もと・口もとの細かな部分にまで指先でなじませましょう。目もと・口もとは、特に皮膚が薄く乾燥しやすい部分になるので、回数を重ねて丁寧になじませることを心がけましょう。
余った化粧水は、顔以外の首筋・デコルテなどにも塗ってください。
化粧水をコットンで付ける場合の使い方
最初に、コットンの繊維に対して垂直になるように指で挟んでコットンを持ちましょう。コットンを中指と薬指に乗せて人差し指と小指を使って両端で挟む方法と、中指のみに乗せ両端を挟む方法があります。
次に、化粧水を規定量よりやや多めにしてコットンに含ませます。コットンが化粧水を吸収してしまい、規定量が肌にいきわたらないことを防ぐためです。
化粧水がコットンに染み込んだら、頬からあご、おでこといった広い部分にコットンを当て、顔の中心から外側に向かって、ゆっくりすべるようになじませます。
目もとや口もと、または乾燥が気になる部分は優しく丁寧になじませ、化粧水が足りないと感じたら少量ずつ足してみてください。
【肌質別】化粧水の正しい使い方
次に、肌質別の化粧水の使い方を見ていきましょう。
「乾燥肌さん」の化粧水の使い方
乾燥肌の方は、洗顔したあとに短時間で肌が乾燥してつっぱりがち。そのため、お風呂上がりや洗顔をしたあとなど、角質が柔らかいうちに化粧水を使って肌に水分を与えてください。
化粧水を使う際は、できるだけパッティングはせずに、じっくりとなじませるようにしましょう。強すぎるパッティングは逆効果となり、肌荒れや炎症を起こす恐れがあります。
また、コットンを使用する際は肌への摩擦も注意してください。こちらも肌を傷付ける恐れがあります。もし、どうしても力が入ってしまうというのであれば、摩擦が少ない手を使って化粧水を塗ることをおすすめします。
「脂性肌さん」の化粧水の使い方
脂性肌の方は、べたつくからと規定容量以下の化粧水でケアをしがち。ですが使用量が少なすぎると、期待できる効果も弱まってしまうため、メーカーが推奨する量と方法を守りましょう。
また、健やかな肌づくりで最も大切なことは、肌の水分と油分のバランスです。スキンケアで肌のベタつきが気になる方は、使用感がさっぱりするものを選びがちですが、実は水分不足による皮脂過多の場合もあるため、化粧水による潤い補給をきちんと行いましょう。
化粧水を塗るタイミングは、洗顔後すぐがおすすめ。洗顔後は肌が乾燥しており、皮脂の分泌が過剰になりがちです。余分な皮脂が出始めてからでは化粧水の浸透も悪くなるため、ご注意ください。
【応用】化粧水の効果を高める使い方
化粧水の基本的な使い方を踏まえたところで、次は応用編を見ていきましょう。
化粧水の重ね付けでうるおい補給
化粧水は重ね付けすることで、以下のようなメリットがあります。
1つめは、十分に水分補給をすることができること。肌で一回に吸収できる水分量には限界があり、一度に大量の化粧水をつけても水分が補給されず、思うように保湿できない場合もあります。そういったときは重ね付けを行います。
1回目で吸収できる量をなじませ、2回、3回と繰り返すと、1回で化粧水をつける際と比較して多くの水分を肌の角質層まで届けることができると期待できます。
2つめは、トラブルを起こしやすい部位に重ねづけすることによって、乾燥対策が重点的にできるということ。特に乾燥しやすい目もとや口もと部分には、重ね付けは有効な方法といえます。
最後に、重ね塗りは化粧水の塗りムラを少なくすることができます。手で化粧水を塗った際は、小鼻周りなどデコボコがある部分ではどうしてもムラができてしまいますが、重ね塗りすることでムラなく肌全体へ水分を補給することができます。
なお、重ね塗りの回数は明確にきまっていませんが、2~3回が一般的です。
化粧水でコットンパックをおこなう
コットンパックとは、コットンを化粧水に浸して顔にのせることで、シートマスクのような感覚で保湿ケアできる方法のこと。手やコットンで化粧水をつけるよりも、さらにじっくりと肌の角質層まで化粧水を浸透させられると期待できます。
なお、コットンパックの使用時間は、5分程度を目安としましょう。長時間コットンを放置した場合、コットンの乾燥と一緒に肌の乾燥までまねいてしまうかもしれないため、ご注意ください。
化粧水の正しい選び方は?
次に、ポイントをしぼった化粧水の選び方について見ていきましょう。
肌の悩みで選ぶ
乾燥による小じわでお悩みの方は、セラミドやヒアルロン酸、コラーゲンなどの保水成分や、レチノールやヒトオリゴペプチドなどのコラーゲンにアプローチするとされる美容成分が含まれた化粧水を選ぶことをおすすめします。
大人ニキビでお悩みの方も、基本的には保湿を重視した成分配合の化粧水をおすすめします。さらに、ニキビ肌は炎症ができやすくなっているため、肌荒れ予防作用が期待できる成分(「グリチルリチン酸ジカリウム」「アラントイン」「グリチルリチン酸ステアリル」など)成分配合のスキンケアアイテムを選びましょう。
自分の肌質で選ぶ
乾燥肌の方は、水分と油分、どちらも足りていない肌状態。そのため、バリア機能も低下しがちです。
これらのことから、セラミドやアミノ酸、スクワランなど保湿系成分がバランスよく配合されている化粧水がおすすめです。
また、アルコール(エタノール)は揮発するときに肌の内側の水分も一緒に蒸散させる可能性があるため、乾燥肌の方は避けたほうがよいでしょう。
脂性肌の方は、皮脂の過剰分泌がある状態です。ですがその原因が肌の内側の乾燥(インナードライ)である場合、皮脂を取るだけでは根本的な対策にはなりません。そのため、乾燥肌と同じく基本的には保湿のできるアイテムをおすすめします。
敏感肌の方は、乾燥性や脂性、どちらの状態も考えられます。そういったことからどちらにも共通する保湿成分がしっかり入ったものを選ぶことをおすすめします。
また、合成香料・着色料やアルコール、合成界面活性剤などは敏感肌には刺激になることもあるため、できるだけ避けるようにしましょう。
なお、新しいスキンケアアイテムを試す際は、あらかじめ目立たない部位でパッチテストをおこない、肌への相性をチェックしましょう。
化粧水の役割を理解して選びましょう!
化粧水にはさまざまな効果や役割があり、適切な使い方や肌質によっても選ぶポイントがあることをご理解いただけたでしょうか。
洗顔後の無防備な肌につけるスキンケアアイテムだからこそ、肌質にあった成分配合の化粧水を選んで、健やかな肌をキープしてくださいね。
肌を潤いで満たすおすすめの化粧水
乾燥肌・インナードライ肌を潤いで満たし、みずみずしく保つ化粧水「ボタニカルモイストローション」。
4種のヒト型セラミドや3種の植物幹細胞エキスなどの保湿美容成分が、乾燥肌・インナードライ肌に潤いとハリを与えて、乱れがちなバリア機能を整える化粧水。
グリチルリチン酸2Kやアラントインなどの整肌・保湿成分が肌荒れを防いで、乾燥によるエイジングサインにもアプローチ。
ミネラル豊富なボタニカルウォーターが角質にすっと浸透して、みずみずしい肌へと導きます。敏感肌パッチテスト済。
※VINTORTE(ヴァントルテ)の全製品には、エタノールをはじめ、石油系界面活性剤、紫外線吸収剤、シリコン、タルク、鉱物油、パラベン、合成香料、合成着色料を使用していません。9つの無添加処方、国内生産、品質管理の徹底をお約束しております。
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頬や口・アゴ周り、鼻などにポツポツできるニキビに長年悩むニキビ肌の方は、大人の年代でも少なくありません。
ニキビ肌の場合、「ニキビができにくい肌にしたい」「すでにできているニキビを悪化させたくない」ために、どのようなスキンケアやメイクアイテムを選べばよいのか迷ってしまいがち。
そこでここでは、ニキビができる原因を踏まえて、ニキビ肌におすすめのスキンケアやメイクのポイントなど、ニキビ肌対策についてご紹介します。
そもそもニキビの原因は?
まずは、どうしてニキビができるのか、ニキビの主な原因について見ていきましょう。
アクネ菌
「アクネ菌」と聞くと、なんとなくニキビ肌もしくはニキビの部分にだけに存在する悪玉菌のようなイメージがあるかもしれません。ですが実際には、アクネ菌は健やかな肌にも存在する肌の常在菌のこと。
酸素のないところを好み、皮脂をエサにするため、皮脂分泌量の多い顔や背中の肌表面から毛穴に多く潜んでいます。
通常、アクネ菌は肌を弱酸性にすることで、肌を健やかに保つ働きがあります。ですが、なんらかの原因で毛穴内のアクネ菌が増殖すると、炎症物質を放出。その結果、毛穴内に炎症が起こってニキビが発生します。
毛穴の詰まり
肌の生まれ変わりサイクルであるターンオーバーが乱れると、古い角質細胞が自然にはがれずに毛穴に詰まったり、肌の一番上の層「角層」が厚くなって毛穴の出口がふさがれることで毛穴内に皮脂や汚れが詰まったりしやすくなります。
毛穴が詰まると、毛穴内で皮脂と古い角質細胞などが混ざり合い、角栓(コメド)になります。角栓によってさらに毛穴内に余分な皮脂がたまり、酸素が少なくなると、アクネ菌が皮脂をエサにして増殖。そこからニキビや毛穴周りの炎症が起こりやすくなります。
皮脂の過剰分泌
毛穴奥の皮脂腺から分泌される皮脂は、汗と混ざり合って皮脂膜を作り、肌表面を覆っています。
皮脂膜と角層は合わさることでバリア機能を働かせて、紫外線や花粉、アレルギー物質などが肌の内側に侵入することを防ぎ、同時に肌内部の水分が蒸発することを防いでいます。
このように肌にとって大切な役割をになっている皮脂ですが、なんらかの原因によって過剰に分泌されると、毛穴に詰まって角栓を作ったり、アクネ菌のエサになったりして、結果的にニキビを誘発してしまうことに。
また、余分な皮脂が酸化することでニキビを悪化させたり、別の肌トラブルを起こしやすくしたりすることもあります。
ニキビができやすい肌の状態とは?
では、どのような肌状態だとニキビができやすいのでしょうか。
ニキビができやすい肌
先述したように、ニキビができる主な原因は「アクネ菌(の増殖)」「毛穴の詰まり」「皮脂の過剰分泌」です。そのため、ニキビができやすい肌は、「毛穴が詰まりやすい」「皮脂が過剰に分泌されている」ために、毛穴内でアクネ菌が増殖しやすくなっていると言えます。
ではなぜこのような肌環境になっているのでしょうか。
【皮脂が過剰分泌される要因】
10代の思春期ニキビができやすい肌の場合、成長期におけるホルモンバランスの変化によって皮脂が過剰に分泌されています。ですが20代以降になると、意外にも肌の乾燥によって皮脂が過剰に分泌されていることがあります。
というのも、肌が乾燥してバリア機能が低下すると、肌はこれ以上乾燥するのを防ぐために、水分の代わりに毛穴から皮脂を補おうとするからです。
他にも、ストレスや睡眠不足、ホルモンバランスの乱れなどによっても交感神経が優位になり、皮脂が過剰分泌することがあります。
【毛穴が詰まる要因】
先述したように、肌のターンオーバーが乱れると、本来はアカとして自然にはがれる古い角質細胞が毛穴に入りこんで詰まりやすくなります。
また、肌の一番上の角層が厚くなって毛穴の出口がふさがれることで、毛穴内に角質や皮脂、そのほかの汚れが詰まりやすくなります。
以上から、ニキビができやすい肌とは、「バリア機能が衰えている」「ターンオーバーが乱れている」肌と言えます。
ニキビができにくい肌
ニキビができやすい肌とは反対に、ニキビができにくい肌は「バリア機能が正常に働いている」「ターンオーバーが整っている」肌と言えます。
このような肌は、肌の水分・油分(皮脂)バランスがよく、内側から潤った健やかな肌なのです。
ニキビ肌のスキンケアのポイント
次に、ニキビ肌をいたわるために注意すべき、スキンケアのポイントを見ていきましょう。
クレンジング
メイク汚れが肌に残ったままでいると、ニキビを誘発する毛穴の詰まりの原因になります。また、肌に負担をかけて炎症などの肌トラブルの元にもなりかねません。
そのため、一日の終わりには必ずクレンジングでメイクをしっかりと落とすようにしましょう。ただし、脱脂力(油分を取る力)の強いクレンジング剤を使用すると、バリア機能に必要な皮脂までも取り去ってしまうリスクがあります。
そこで、ウォータープルーフの目元・口元のメイクをしている場合は、それらの部位にだけポイントメイク専用リムーバーを使用してしっかりと落とし、その後で保湿力を兼ね備えた肌にやさしいクレンジング剤で顔全体のメイク汚れをなじませて落とします。
すすぐ際は、熱いお湯ではなくぬるま湯(約32~34度)を使い、髪の生え際やフェイスラインまですすぎ残しがないように気をつけましょう。
洗顔
クレンジングと同様、洗顔もまた、脱脂力が強すぎると肌を乾燥させてしまい、バリア機能の低下や皮脂の過剰分泌、ターンオーバーの乱れなど、肌トラブルのリスクを高めます。
そのため、洗顔料は保湿成分配合のものを選びましょう。
洗顔料をよく泡立てて泡のクッションを作り、余分な皮脂汚れなどを泡で吸着するようにして洗い、肌に摩擦を与えないように注意してください。
すすぐ際は、熱いお湯ではなくぬるま湯(約32~34度)を使い、髪の生え際やフェイスラインまですすぎ残しがないように気をつけましょう。
保湿
バリア機能の低下を防ぎ、ターンオーバーを整えるためには、スキンケアによる保湿が重要です。
特に洗顔後は肌が乾燥して水分不足の状態。そのため、洗顔後はできるだけ早くスキンケアアイテム(化粧水、美容液、乳液またはクリーム)を塗布して、しっかりと水分・油分を補給するようにしましょう。
なお、ニキビが気になる肌には保湿成分のほかに、「グリチルリチン酸ジカリウム」「アラントイン」といった肌荒れ予防・整肌成分をプラス。皮脂が気になる場合は、「ビタミンC誘導体」で皮脂バランスを整えるのもおすすめです。
日焼け止め
紫外線(UV)を長時間浴びると、肌に紫外線ダメージが蓄積されます。すると、ターンオーバーが乱れて、古い角質細胞が厚く積もって毛穴の出口がふさがれてしまいます。また、古い角質細胞が毛穴のなかに詰まるリスクも高まります。
さらに、ニキビや炎症のある弱った部分に紫外線がさらにダメージを与えると、色素沈着が起こりやすくなります。
そのため、日焼け止め効果のあるメイク下地や日焼け止めクリームもスキンケアの一部として毎日ムラなく塗布して、紫外線によるニキビの誘発を防ぎましょう。
ニキビ肌のメイクのポイント
ニキビ肌だからこそ、メイクで気になるニキビを隠したい! とはいえ、むやみにファンデーションを厚塗りすると、肌に負担がかかったり毛穴詰まりになってさらにニキビができやすくなったり、ということも。
そこで次に、ニキビ肌のメイクのポイントについて見ていきましょう。
メイク下地
ファンデーションよりも前に仕込むメイク下地で、自然な感じで色補正を行いましょう。
たとえば「CCクリーム」は、「Color Control(色を調整する)」「Care Control(ケアして調整する)」「Complete Correction(完璧に補正する)」といった意味の下地クリーム。
ナチュラルな色味で肌色補正や肌の凸凹のカバーをしてくれます。
また、日中の皮脂のべたつきや皮脂によるメイク崩れが気になる場合は、皮脂吸着成分配合のメイク下地もおすすめです。
ただし、肌を乾燥させたり毛穴に詰まりやすい成分が配合されていたりするとニキビができやすくなるため、できるだけ肌に負担のかからない、保湿成分が配合されているものを選びましょう。
ファンデーション
ファンデーションの主な種類には、パウダータイプとリキッドタイプがありますが、ニキビ肌の場合はできるだけ油分の含まないパウダータイプがおすすめです。
パフにパウダーファンデーションをたっぷりと含ませてから、手の甲を使って余分なパウダーを落としつつ、パフ全体にパウダーを均等に広げます。
その後、ニキビや炎症部分に刺激を与えないように注意しながら、パフをポンポンと軽く肌に押し当てて置くようにして塗布しましょう。
ちなみに、数回使用したパフは雑菌が繁殖しやすくなっています。数回使用したパフは洗って、常に清潔な状態をキープしましょう。
コンシーラー
コンシーラーでニキビ部分だけをカバーしようとすると、周囲の肌の色から浮いて余計に目立ってしまうことがあります。
そのため、たとえば盛り上がったニキビをカバーする際は、メイク用の小さなブラシにコンシーラーを取り、ニキビとその周辺まで塗布します。それから、コンシーラーを塗った部分と塗っていない部分の境目を指で軽く叩いてなじませましょう。
盛り上がりのない小さなニキビやフラットなニキビ跡には、コンシーラーを直接塗ってから、コンシーラーを塗った部分と塗っていない部分の境目を指で軽く叩いてなじませましょう。
なお、コンシーラーを塗布したら、パウダー(フェイスパウダーもしくはパウダーファンデーション)を含ませたパフを必ず上から押さえるように置いて、コンシーラーがよれないようにしてください。
ニキビ肌に適したスキンケアの選び方は?
ニキビ肌にはどのようなスキンケアアイテムを選べば良いのか、以下のまとめをチェックしましょう。
保湿力と低刺激性に注目
ニキビを繰り返すニキビ肌は、すでにバリア機能が低下して、ちょっとした外部刺激にも反応しやすくなっています。そのため、できる限り肌に負担をかけないように、余分な成分が配合されていないアイテムを選ぶようにしましょう。
また、たとえばニキビが気になる方の中には、皮脂を抑えるためにさっぱりとしたテクスチャーの、エタノール配合アイテムを選ぶことがあります。ですが、エタノールが刺激になって肌にダメージを与える可能性は否めません。
そのため、「セラミド」「ヒアルロン酸」「コラーゲン」などの保湿成分配合で、保湿力のある低刺激性のアイテムを選び、肌に潤いを与えていたわることを重視しましょう。
ニキビをケアする成分に注目
炎症が起きやすいニキビ肌には、肌荒れ予防作用が期待できる成分も選ぶポイントに。
たとえば、「グリチルリチン酸ジカリウム」「アラントイン」「グリチルリチン酸ステアリル」といった肌荒れ予防・整肌成分配合のスキンケアアイテムを選びましょう。
また、乱れやすい皮脂バランスや肌リズムを整える成分として、「ビタミンC誘導体」もあげられます。
油分が含まれる美容液やクリームに配合される「油溶性ビタミンC誘導体」(※)は、刺激が少なく保湿性があるため、乾燥しがちな大人ニキビ肌におすすめのスキンケア成分です。
※テトラヘキシルデカン酸アスコルビル、パルミチン酸アスコルビルなど
ニキビ肌こそ潤いで満たして!
ニキビができやすい肌は、バリア機能が低下して乾燥しやすく、外部刺激に弱くなっている可能性が高いと言えます。
そのため、ニキビ肌はバリア機能を高めてターンオーバーを整えることを重視して、保湿力のある低刺激なスキンケアで、水分・油分バランスの取れた潤い肌を目指すようにしましょう。
ニキビ肌対策におすすめのスキンケアアイテム
バリア機能が低下しがちな大人のニキビ肌に向けた、おすすめのスキンケアアイテムをご紹介します。
ボタニカルモイストウォッシュ
毛穴汚れをすっきりさせて潤い守る洗顔フォーム「ボタニカルモイストウォッシュ」。
もっちりとした濃密泡がモコモコのクッションになり、毛穴に詰まった皮脂や汚れを落としながら、肌に摩擦を与えずにやさしく洗い上げる洗顔料。
植物由来の洗浄成分と保湿効果が期待できる京都産カイコまゆエキス配合で、肌に必要な水分・油分は残して毛穴汚れはすっきり!
さらに、保湿成分の5種のヒト型セラミドと3種の植物幹細胞エキスが、乾燥しやすい肌に潤いを与えてバリア機能を整えます。
ミネラルシルクソープ
毛穴汚れや古い角質を巻き込んで、すっきりと落とす洗顔せっけん「ミネラルシルクソープ」。
肌の潤いを守りながら古い角質を優しく落とす、京都産カイコまゆエキス配合の丁寧に作られた「枠練りコールドプロセス」石けん。
海洋性ミネラル成分が豊富な沖縄産クチャ(海シルト、海泥)の微細な粒子が、毛穴奥の皮脂汚れやホコリを吸着。保湿効果や肌整効果が期待できます。
もっちりとした粘り泡が乾燥しやすい肌をやさしく包み込み、くすみのない透明美肌へ。肌を整えるムラサキ根エキスや保湿成分のオリーブ果実油やヤシ油配合で、しっとりとした潤いある洗顔石けんです。
ボタニカルモイストクレンジングミルク
メイクや毛穴汚れを、やさしく落とすミルククレンジング「ボタニカルモイストクレンジングミルク」。
保湿成分4種のヒト型セラミドや3種の植物幹細胞エキス配合で、メイクや毛穴汚れはすっきり落としつつ、ゆらぎやすい肌に潤いとハリを与えるクレンジングミルク。
植物由来の洗浄成分と京都産カイコまゆエキスが、毛穴に詰まった皮脂やメイク汚れを優しくオフ。肌に必要な水分・油分は残して、美容成分が乱れやすい肌のバリア機能を整えます。パッチテスト、スティンギングテスト済。
ボタニカルモイストローション
乾燥しがちな敏感肌を潤いで満たし、みずみずしく保つ化粧水「ボタニカルモイストローション」。
4種のヒト型セラミドや3種の植物幹細胞エキスなどの保湿美容成分が、乾燥肌に潤いとハリを与えて、乱れがちなバリア機能を整える化粧水。
グリチルリチン酸2Kやアラントインなどの整肌・保湿成分が肌荒れを防いで、乾燥によるニキビやエイジングサインにもアプローチ。
ミネラル豊富なボタニカルウォーターが角質にすっと浸透して、ハリのあるみずみずしい肌へと導きます。敏感肌パッチテスト済。
ボタニカルモイストセラム
バリア機能を整えて、ふっくらハリを与える美容液「ボタニカルモイストセラム」。
保湿美容成分ヒアルロン酸や4種のヒト型セラミド、5種の植物幹細胞エキスやカイコまゆエキスが、乾燥肌や年齢肌に不足しがちな潤いとハリをプラスし、肌表面のバリア機能を整える美容液。
カミツレ花エキスやセイヨウオトギリソウ花エキスなどの植物エキスが、目元・口元の乾燥ジワやたるみ毛穴などのエイジングサインが気になる肌をひきしめて、キメの整った肌へと導きます。
ボタニカルモイストクリーム
ゆらぎやすい肌に潤いや美容成分を閉じ込め、刺激から守るクリーム「ボタニカルモイストクリーム」。
保湿成分スクワランが肌の水分蒸発を防いで、角層に潤いを閉じ込める保湿クリーム。
保湿美容成分6種のヒト型セラミドや3種の植物幹細胞エキスが、ニキビができやすい乾燥肌や年齢肌に潤いとハリを与えて、肌表面のバリア機能を整えます。
さらに、整肌成分の油溶性ビタミンC誘導体が潤い満ちる明るい肌へと導き、使うほどにくすみのないハリツヤ肌へ。
ミネラルCCクリーム(色補正メイク下地)
カラーコントロール・日焼け止め・化粧下地・毛穴カバー・美容液の1本5役の多機能CCクリーム「ミネラルCCクリーム」。
ひと塗りで、うるおってツヤめく1本5役(カラーコントロール・日焼け止め・化粧下地・毛穴カバー・美容液)の多機能CCクリーム。
紫外線をカットする紫外線防止効果(SPF50+ PA++++)、美容成分による優れたスキンケア効果、気になる毛穴や凸凹をカバーするメイクアップ効果でナチュラルなツヤ肌を叶えます。
ミネラルとエーデルワイスエキスなどの希少なオーガニック成分である6種の植物エキス配合。一日中潤いが続き、酸化セリウムにより肌の色素沈着を引き起こすブルーライトからも肌を守ります。
敏感肌にやさしい低刺激処方で、シリコン、石油系界面活性剤・紫外線吸収剤など9つの無添加処方。石けんで落ちる処方。敏感肌パッチテスト済み。
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『赤ニキビとは?原因や予防・対処方法などを解説!おすすめニキビ予防スキンケア紹介』
額や鼻にかけてのTゾーンはべたつくのに、頬や目元・口元は乾燥しがち。日中のテカリが気になるから朝晩しっかり洗顔すると、肌がつっぱってキメが粗くなる……。
こんな皮脂と乾燥、両方のお悩みがあるのなら、それはインナードライかもしれません。
中には「皮脂が多いから、私は脂性肌」と思い込んでいる方もいますが、実は隠れインナードライ肌の方は少なくないのです。
そこでここでは、インナードライに注目! インナードライ肌と脂性肌の違いや、インナードライになる原因と対策方法についてご紹介します。
そもそもインナードライとは?
インナードライとは、肌の表面には過剰分泌された余分な皮脂が浮いてべたついているのに、「角層」内は水分不足で、「肌の内側(インナー)が乾燥(ドライ)」している肌を指します。
油分と水分のバランスが乱れて肌表面の皮脂浮きが目立つため、一見乾燥していることが分かりにくいのが特徴的。そのため「隠れ乾燥肌」とも呼びます。
インナードライをそのまま放置していると、肌内部の水分不足が進んで肌表面のバリア機能が低下しやすくなります。すると、紫外線や花粉・ホコリなどの外部刺激が肌に侵入しやすくなることに。
また同時に、肌内部の水分がさらに蒸発しやすくなるため、ますます肌内部の乾燥が進んでしまいます。
すると結果的に、シワやたるみ、シミやくすみなどのエイジングサイン、肌荒れやニキビなどの肌トラブルが起きやすくなるのです。
脂性肌とインナードライの違い
脂性肌もインナードライ肌も、どちらも肌表面の皮脂が多くべたつきやすいため、区別がつきにくいかもしれません。
ですが、脂性肌は肌内部の水分量は適度か多めのため、肌内部はうるおって弾力があります。一方のインナードライ肌は、肌内部の水分量が少なく乾燥しているため、肌自体にはごわつきやかさつきが感じられるのです。
また、脂性肌は皮脂分泌の多さによって皮脂が毛穴に詰まりやすく、インナードライ肌は毛穴の開きが目立ちやすい特徴もあります
乾燥肌とインナードライの違い
乾燥肌もインナードライ肌も、肌内部の水分が少ないのは同じですが、乾燥肌は分泌される皮脂も少なく、パッと見てかさつきが分かる違いがあります。
また乾燥肌の場合は、額や鼻にかけてのTゾーンにも皮脂が出にくくなっているため、顔が全体的につっぱり、少しの刺激でひりつきやすい状態です。
インナードライ肌は、肌内部が乾燥することでバリア機能が低下するのを防ごうと、毛穴奥の皮脂腺から過剰に皮脂を分泌しています。そのため、皮脂腺の多いTゾーンを中心に皮脂が多くなり、皮脂腺の少ない目元・口元は乾燥が目立つようになります。
インナードライの見分け方
ご自分の肌がインナードライなのか脂性肌もしくは乾燥肌なのか迷うなら、以下の方法でチェックしましょう。
【脂性肌との見分け方】
脂性肌の場合は洗顔後も、肌がつっぱることはありません。また、しばらくすると皮脂が分泌されてツヤが出ます。
インナードライの場合は、洗顔後スキンケアをすぐに行わないと、つっぱりやかさつきが気になるようになります。
【乾燥肌との見分け方】
乾燥肌の場合は、肌表面に手のひらをつけても皮脂がつかず、肌にごわつきがあります。また、かさつきが進むと皮むけ・粉ふきが起こることもあります。
インナードライの場合は、肌表面に手のひらをつけると、手のひらに皮脂がつきます。また、日中のTゾーンの皮脂浮きが目立ちます。
インナードライの原因は?
では、そもそもどうしてインナードライになってしまうのでしょうか。主な原因について見ていきましょう。
誤ったお手入れ
先述したように、インナードライ肌のなかには「私は脂性肌」と勘違いしている方は少なくありません。そのため余分な皮脂を落とそうと、一日に何度も洗顔したり、洗浄力の強いクレンジングや洗顔料でゴシゴシと洗ったりすることがあります。
ですが、これでは肌に必要な皮脂や水分まで洗い流してしまうため、肌の内部はさらに乾燥が進んで水分・油分バランスが乱れることに。その結果、バリア機能が低下するため、肌はバリア機能をキープしようと皮脂を過剰分泌してしまいます。
また、脂性肌と思い込んでいると、乳液やクリームといった油分を含むスキンケアアイテムを避けることも。
ですが、最後に油分を補わないと、せっかく化粧水でプラスした水分や保湿成分がどんどんと蒸発し、肌内部は乾燥したままのインナードライ肌になってしまうのです。
肌の乾燥
誤ったスキンケアによる肌の乾燥以外にも、日常生活内の様々なシーンで乾燥リスクがあります。
たとえば、冷暖房や扇風機の風に直接当たっていたり、室内の湿度自体が低すぎたりすると、肌の水分は奪われることに。
また、特に夏場は汗をぬぐうことで、汗と一緒に肌表面の皮脂膜や水分もふき取ってしまい、乾燥しやすい肌状態になるためご注意ください。
肌の日焼け
紫外線(UV)による日焼けもまた、肌を乾燥させてダメージを与える要因になります。
紫外線のなかでもUVA(UV-A波)は、雲や窓ガラスを通り抜けるため、日差しの弱い曇りの日や屋内で過ごす場合でも紫外線対策は欠かせません。
一年を通して、日焼け止めクリームやUVカット効果のあるファンデーション、日傘や帽子、サングラスなどを活用するのがおすすめです。
また、バリア機能を整える保湿ケアをすることで、紫外線ダメージを和らげるように心がけましょう。
睡眠時間の不足
睡眠中は成長ホルモンが分泌されることで、その日の肌ダメージが修復されます。
そのため睡眠不足が続くと、肌ダメージが蓄積されます。すると、肌の生まれ変わりサイクル「ターンオーバー」が乱れてしまい、健やかな肌細胞が育たないために肌が乾燥して、バリア機能も衰えてしまいます。
適切な睡眠時間と良質な睡眠の確保が、肌の水分・油分の整った肌づくりには重要なのです。
偏った食事
揚げ物やファストフードなどの脂質の多い食べ物や、清涼飲料水や甘いスイーツ類などの糖質の多い飲食物ばかりを摂取していると、皮脂が過剰に分泌されやすくなり、肌の水分・油分バランスが乱れてしまいます。
また、偏った食事によってタンパク質やビタミン・ミネラル類などの栄養素をバランスよく摂取できなくなるため、健やかな肌を育むことも難しくなるのです。
ストレスの溜めすぎ
ストレスが溜まると、自律神経が乱れてしまいます。すると、交感神経が常に優位な状態が続き、血行不良になります。
血行不良になると、肌細胞にまで酸素や栄養素が届かず、老廃物の回収が滞って健やかな肌が育ちにくくなるのです。また、血行不良から冷え性になり、ターンオーバーが乱れやすくなることに。
また、ストレスによってホルモンバランスも乱れやすくなります。男性ホルモンが過剰分泌されると、皮脂分泌が促進されて油分・水分バランスが崩れ、結果的にバリア機能の低下リスクが高まります。
これらの内的なダメージから、インナードライになりやすくなるのです。
インナードライの対策方法はある?
では、スキンケアでインナードライ対策をするには、どのようなことに気をつければよいのでしょうか。スキンケア時のポイントについて見ていきましょう。
保湿力の高いクレンジングを使う
Tゾーンなどの皮脂汚れが気になりやすいインナードライ肌ですが、洗浄力の強すぎるクレンジングを使用すると、肌に必要な皮脂や水分を落としすぎて肌の乾燥をまねいてしまいます。
そのため、クレンジングはスキンケアの第一歩と考えて、保湿力のあるクレンジング剤を選ぶようにしましょう。
なお、ウォータープルーフタイプのアイメイクやリップなど、落ちにくいポイントメイクをしている場合は、最初にポイントメイク専用リムーバーでポイントメイクだけを優しくしっかりと落としてください。
その際は、薄くて乾燥しやすいまぶたや口元に、余分な摩擦を与えないように注意しましょう。
その後で、クレンジング剤を手のひらで人肌に温めてから顔全体に広げて、優しくマッサージするようにメイク汚れとなじませてから、ぬるま湯で丁寧に洗い流しましょう。
※すすぎの際に熱いお湯を使用すると、肌に必要な皮脂まで溶け出してしまうため、必ず32~34度程度のぬるま湯を使用してください。
洗顔は短時間で十分に洗う
皮むけや粉ふきの元になる不要な古い角質や余分な皮脂、肌の負担になる汚れは、洗顔料ですっきりと洗い流しましょう。
ですがクレンジングと同じく、洗浄力の強い洗顔料を使ったり、強い力でゴシゴシとこすって洗ったりすると、肌のバリア機能が低下してインナードライになりやすくなります。
そのため、まずは保湿力のある洗顔料をよく泡立てます。その泡を、皮脂分泌量が多いTゾーンに置き、その後で頬やフェイスラインなどの乾燥しやすい部分に置きます。
そして、泡を顔の肌と手のひらのあいだにあるクッションのように使って、肌をこするのではなく汚れだけを吸着するように洗いましょう。
ただし、皮脂などの汚れをしっかり取りたいからと長時間洗顔をすると、どれだけ保湿力のある洗顔料でも肌に負担がかかり、バリア機能に必要な皮脂や水分まで流れやすくなります。
そのため、洗顔は30~60秒を目安にすることをおすすめします。
化粧水はたっぷりまんべんなくつける
化粧水には、肌に水分を補って乾燥を防ぎ、さらに肌表面を柔らかくすることで、後から塗布するスキンケアアイテムの浸透を良くする働きがあります。
そのため、洗顔後の乾いた肌に化粧水をしっかりと塗布することは、水分不足のインナードライをケアして皮脂分泌のバランスを整える効果や、衰えたバリア機能を整える効果が期待できるのです。
このような化粧水の働きを活かすためには、化粧水は少量ではなくたっぷりと、ムラにならないように丁寧に塗布するようにしましょう。
※コットン使用の場合、コットンの繊維で肌に摩擦を与えないようにご注意ください。
クリームは適量を塗布
クリームは、その前に塗布した化粧水・美容液に含まれる水分や美容成分が蒸発しないように、油分でカバーする働きがあります。
そのため、べたつきが気になるからとクリームを全く使わなかったり、少量だけの使用で終わらせたりしていると、「スキンケアをしているはずなのに肌内部は乾燥している」状態が続いてしまうのです。
そこでインナードライ対策として、スキンケアの最後には必ず油分を含むクリームを適量、しっかりとムラなく塗布するようにしましょう。
最後に顔全体をハンドプレスしてなじませれば、気になるべたつきも軽減されます。
保湿でインナードライ対策を!
油分・水分バランスが乱れて、皮脂のべたつきと乾燥が混在しているインナードライ肌。皮脂浮きを取り去ることに注目しがちですが、根本的なケアは肌内部の乾燥対策と覚えておきましょう。
クレンジングや洗顔から始まる毎日のスキンケアで、乾燥して敏感になりがちなインナードライ肌に優しく潤いを与えて、みずみずしくハリのある肌を目指してくださいね。
インナードライケアにおすすめの商品
保湿成分ヒト型セラミドをはじめとした美容成分配合、潤いを与えてバリア機能を整えるスキンケアアイテムをご紹介します。
ボタニカルモイストクレンジングミルク
メイクや毛穴汚れを、やさしく落とすミルククレンジング「ボタニカルモイストクレンジングミルク」。
保湿成分4種のヒト型セラミドや3種の植物幹細胞エキス配合で、メイクや毛穴汚れはすっきり落としつつ、インナードライ肌に潤いとハリを与えるクレンジングミルク。
植物由来の洗浄成分と京都産カイコまゆエキスが、毛穴に詰まった皮脂やメイク汚れを優しくオフ。肌に必要な水分・油分は残して、美容成分が乱れやすい肌のバリア機能を整えます。パッチテスト、スティンギングテスト済。
ボタニカルモイストウォッシュ
毛穴汚れを潤い守って洗い上げる洗顔フォーム「ボタニカルモイストウォッシュ」。
もっちりとした濃密泡がモコモコのクッションになり、毛穴に詰まった皮脂や汚れを落としながら、敏感になりがちな肌に摩擦を与えずにやさしく洗い上げる洗顔料。
植物由来の洗浄成分と保湿効果が期待できる京都産カイコまゆエキス配合で、肌に必要な水分・油分は残して汚れをすっきりに!
さらに、保湿成分の5種のヒト型セラミドと3種の植物幹細胞エキスが、インナードライ肌に潤いを与えてバリア機能を整えます。
ミネラルシルクソープ
潤いながら、毛穴汚れや古い角質を巻き込んで落とす洗顔せっけん「ミネラルシルクソープ」。
肌の潤いを守りながら古い角質を優しく落とす、京都産カイコまゆエキス配合の丁寧に作られた「枠練りコールドプロセス」石けん。
海洋性ミネラル成分が豊富な沖縄産クチャ(海シルト、海泥)の微細な粒子が、毛穴奥の皮脂汚れやホコリを吸着します。
もっちりとした粘り泡が乾燥しやすい肌をやさしく包み込み、くすみのない透明美肌へ。肌を整えるムラサキ根エキスや保湿成分のオリーブ果実油やヤシ油配合で、しっとりとした潤いある石けんです。
ボタニカルモイストローション
インナードライ・乾燥肌を潤いで満たし、みずみずしく保つ化粧水「ボタニカルモイストローション」。
4種のヒト型セラミドや3種の植物幹細胞エキスなどの保湿美容成分が、インナードライ・乾燥肌に潤いとハリを与えて、乱れがちなバリア機能を整える化粧水。
グリチルリチン酸2Kやアラントインなどの整肌・保湿成分が肌荒れを防いで、乾燥によるエイジングサインにもアプローチ。
ミネラル豊富なボタニカルウォーターが角質にすっと浸透して、みずみずしい肌へと導きます。敏感肌パッチテスト済。
ボタニカルモイストセラム
乾燥ジワなどのエイジングサインが気になる乾燥肌・敏感肌に、ふっくらハリを与える美容液「ボタニカルモイストセラム」。
保湿美容成分ヒアルロン酸や4種のヒト型セラミド、5種の植物幹細胞エキスやカイコまゆエキスが、不足しがちな潤いとハリをプラスし、肌表面のバリア機能を整える美容液。
カミツレ花エキスやセイヨウオトギリソウ花エキスなどの植物エキスが、目元・口元の乾燥ジワなどのエイジングサインが気になる肌をひきしめて、キメの整った肌へと導きます。
ボタニカルモイストクリーム
保湿成分が水分蒸発を防いで、刺激から守るフェイスクリーム「ボタニカルモイストクリーム」。
保湿成分スクワランが肌の水分蒸発を防いで、角質層に潤いを閉じ込める保湿クリーム。
保湿美容成分6種のヒト型セラミドや3種の植物幹細胞エキス、加水分解コラーゲンが、インナードライで敏感な肌に潤いとハリを与えて、肌表面のバリア機能を整えます。
さらに、整肌成分の油溶性ビタミンC誘導体が潤い満ちる明るい肌へと導き、使うほどにみずみずしいハリツヤ肌へ。
【合わせて読みたい】
『保湿ケアを徹底して乾燥肌対策を!』
『皮脂による肌トラブルを防ぐには?皮脂と上手に付き合うための方法をご紹介』
『正しい洗顔のやり方を解説!洗顔料の選び方もチェック』
『肌のくすみの種類と原因を解説!タイプ別対策も』
テカリやメイク崩れ、ニキビや毛穴の詰まりなど、多くの肌トラブルの原因とされる皮脂。中には皮脂の酸化による臭いまで気になり、皮脂を抑えるために試行錯誤している方は珍しくありません。
このように厄介な存在として扱われがちな皮脂ですが、実は健やかな肌を保つために、皮脂は重要な働きをしているのです。
そこでここでは、過剰分泌された皮脂による肌トラブルを防ぎつつ、皮脂を上手に使って健康的な肌をキープする方法をご紹介します。
皮脂の大切な役割とは?
まずは、皮脂が担っている肌への大切な役割について見ていきましょう。
肌の保湿
皮膚の一番上には、表皮(層)があります。この表皮はさらに上から「角層(角質層)」「顆粒層」「有棘層」「基底層」が積み重なって形成されており、角層には角質細胞がレンガ状に何層にも重なってできています。
そして、角質細胞内には「天然保湿因子(NMF)」があり、また角質細胞と角質細胞のあいだを「角質細胞間脂質」がセメントのように埋めています。
この角質細胞間脂質の主成分は保水成分セラミドのため、水分を挟み込む性質があります。そして天然保湿因子は、一度とらえた水分を離さない性質があります。
さらに肌の表面には、毛穴内の皮脂腺から分泌される皮脂と汗が混ざり合ってできている「皮脂膜」があります。
この皮脂膜が、ラップもしくは蓋のように肌表面を覆い、肌に必要な水分が蒸発しないように働いているのです。
そのため皮脂膜がなければ、どれだけ肌に水分を補給しても、すぐに蒸発して肌内部は乾燥してしまう、という訳です。
肌の保護
肌の表面にある「バリア機能」とは、角層と皮脂膜によって働くシャッターのような機能のこと。
このバリア機能が正常に働いていると、紫外線や花粉・ホコリ、PM2.5、アレルゲンなどの外的刺激が肌内部に侵入するのを防ぐことができます。
そのため、何らかの理由によって皮脂量が減少して皮脂膜がうまく働かず、バリア機能が乱れると、肌は外的刺激によるダメージを受けやすくなるのです。
肌の抗菌
皮脂を構成する成分が作り出す遊離脂肪酸のいくつかには、肌表面に存在する特定の菌に対して、抗菌・殺菌作用があると言われています。
また、皮脂は弱酸性の性質を持っており、このために肌表面に細菌が増殖するのを抑えてもいるのです。
以上から、本来皮脂は肌の潤いを守って外的刺激をシャットアウトし、細菌感染から肌や肌内部を守る大切な役割があるのです。
皮脂が原因の肌トラブル
健やかな肌のために欠かせない皮脂ですが、多すぎても少なすぎても肌トラブルの原因になってしまいます。そこで次に、それぞれのパターン別の主な肌トラブルについて見ていきましょう。
皮脂が多い場合の肌トラブル
皮脂が過剰分泌される「脂性肌」になると、まずは肌表面のテカリやべたつきが多くなります。そのような余分な皮脂を放置していると、皮脂が酸化して臭いを放ったり、肌表面に刺激を与えてシミや炎症の要因になったりすることがあります。
また、毛穴から皮脂が多量に分泌されるため、毛穴開きが目立つように。
さらに、毛穴には余分な皮脂が溜まりやすくなります。すると、毛穴の中で皮脂と古い角質細胞や汚れが混ざり合い、角栓という塊ができます。
この角栓が毛穴の中で詰まると、酸化で黒く変色して黒ずみ毛穴に。そのうえ、皮脂を養分として毛穴内のアクネ菌が増殖。その結果、炎症を伴うニキビができやすくなります。
皮脂が少ない場合の肌トラブル
皮脂が少ない「乾燥肌」になると、先述したバリア機能が低下します。そのため、通常なら反応しないような外部刺激にも反応しやすくなり、かゆみや赤み、湿疹などの炎症やアレルギー反応が起こりやすくなります。
また、肌内部の水分が蒸発しやすくなるため、肌がかさつき、角質細胞がぽろぽろとはがれやすくなり、ひどい場合にはひび割れが起こることもあります。
皮脂が増加・減少するのはどうして?
では、どうして皮脂の分泌量は増減するのでしょうか。
皮脂が増加する原因
女性の場合、月経前の黄体期には黄体ホルモン(プロゲステロン)の分泌量が増えることで皮脂量が増加します。なぜなら、黄体ホルモンは皮脂の分泌を活性化させるためです。
なお、男性のほうが皮脂量が多い傾向にあるのは、男性ホルモンは皮脂分泌を活性化させる性質があるため。黄体ホルモンはこの男性ホルモンと構造が似ているため、同様の作用があります。
また、意外にも肌の内側が乾燥している場合でも、皮脂量は多くなります。というのも、乾燥によって肌表面のバリア機能が正常に働かなくなることを防ごうと、肌が皮脂を水分の代わりにしようとするためです。
その他、脂質・糖質の多い食事をしていたり、ストレス過多(ストレスを感じると男性ホルモンの分泌を促すため)だったり、夏場で代謝が上がっていたりする場合にも、皮脂量は増加します。
皮脂が減少する原因
大気や冷暖房による乾燥、紫外線ダメージによる乾燥、誤ったスキンケアによる保湿不足や摩擦などによって、皮脂量が減少することがあります。
また、30代後半以降からは、加齢によるホルモンバランスの変化によっても、分泌される皮脂量は減少しやすくなります。
皮脂と上手に付き合うには?
皮脂の分泌量は多すぎても少なすぎても肌トラブルの元になります。
では、適切に皮脂が分泌される健やかな肌を育てるためにはどうすればよいのか、注意すべきポイントを見ていきましょう。
清潔な状態を保つ
過剰分泌された皮脂をそのまま肌の上に残しておくと、炎症などの肌トラブルをまねき、さらに皮脂が過剰分泌もしくは減少するリスクがあります。
そのため、起床後は就寝中に分泌された皮脂汚れを、また一日の終わりには日中の皮脂汚れを残さないように、きちんと洗顔をして清潔な状態を保ちましょう。
乾燥に注意する
肌の乾燥は、皮脂分泌のバランスが乱れる原因になります。
皮脂のべたつきが気になる方のなかには、クリームなどの油分を避けるために化粧水だけでスキンケアを終わらせることがあります。
ですが、それでは肌表面の油分が少ないために化粧水の水分が蒸発してしまい、肌内部が乾燥して皮脂の分泌量がさらに増えることがあります。
そのため、朝晩のスキンケアは保湿を重視して、保湿成分配合の化粧水から乳液もしくはクリームまできちんと丁寧に塗布しましょう。
その他、日常生活内では、直接冷暖房の風に当たらない、紫外線対策を行う、といったことに注意しましょう。
物理的刺激を与えない
日中の皮脂浮きやテカリが気になると、あぶらとり紙を頻繁に使用することがあるかもしれません。また、洗顔料やクレンジング剤を執拗にこすりつけて、皮脂のべたつきを取り去ろうとすることも。
ですが、このような物理的刺激を肌に与えていると、肌の水分・油分バランスを乱れて乾燥肌になったり、さらに皮脂を分泌して脂性肌になったりしてしまいます。
もしも皮脂浮きが気になる場合は、柔らかいティッシュペーパーを軽く顔に当てて、浮いている余分な皮脂だけを吸い取るようにしましょう。
生活習慣・食生活を整える
睡眠不足やストレスは、皮脂の過剰分泌を促す要因になります。
また、過度な食事制限によるダイエットや乱れた食生活による栄養の偏り、ホルモンバランスの乱れ、喫煙、過度の飲酒などもまた、バリア機能の低下をまねいて、結果的に皮脂のバランスも乱れることに。
そのため、生活習慣を見なおして、身体の内側からも適切に皮脂分泌される健やかな肌づくりをするように心がけましょう。
皮脂バランスを整えるためのスキンケア
では、皮脂バランスを整えて潤いのある肌を目指すには、どのようなスキンケア方法がよいのでしょうか。
洗顔時はぬるま湯で優しく洗い流す
皮脂のべたつきが気になるからと一日に何度も洗顔したり、皮脂を取りのぞく脱脂力の強い洗顔料を使用したりしていると、肌が乾燥してさらに皮脂が過剰分泌される懸念があります。
そのため、洗顔時は皮脂の落とし方にも注意が必要。基本的に洗顔は、朝晩の一日2回にとどめて、保湿力のある低刺激性の洗顔料で優しく余分な皮脂だけを洗い流すようにしましょう。
洗顔料はたっぷりと泡立てて、泡をクッションにして顔の肌に当てて、皮脂やその他の汚れを泡に吸着させるようなイメージで洗いましょう。
すすぐ際は、熱すぎるお湯だと肌に必要な皮脂まで溶け出して流れてしまうため、必ずぬるま湯(約32~34度)を使って、髪の生え際やフェイスラインなどにすすぎ残しがないようにご注意ください。
洗顔後はすぐに保湿ケアを行う
洗顔後の肌は、バリア機能が低下して乾燥しやすい状態になっています。そのため、洗顔後はすぐにスキンケアアイテムで保湿ケアをしましょう。
使用するスキンケアアイテムは、すでにバリア機能が低下して、肌内部の水分が蒸発しやすくなっているのなら、「セラミド」「ヒアルロン酸」「コラーゲン」などの保湿成分配合の化粧水で、最初に潤いを与えることがポイントに。
さらに、炎症を起こしやすくなっている肌には、肌荒れ予防作用が期待できる成分が配合されているスキンケアアイテムがおすすめ。
たとえば、肌荒れ予防が期待できる「グリチルリチン酸ジカリウム」をはじめ、「アラントイン」「グリチルリチン酸ステアリル」といった肌荒れ予防・整肌成分配合のスキンケアアイテムを選びましょう。
ビタミンC誘導体配合のスキンケアアイテムを使用する
保湿ケアだけではなく、皮脂のバランスを整えることにもフォーカスするなら、「ビタミンC誘導体」も注目成分です。
ビタミンC誘導体とは皮脂バランスを整えたり、肌リズムを整えたりする美容成分。ビタミンC誘導体の中でも、オイルに馴染みやすいため美容液やクリームに配合される「油溶性ビタミンC誘導体」(※)は刺激が少なく保湿性があるため、皮脂のべたつきも肌の乾燥も気になる方におすすめです。
※テトラヘキシルデカン酸アスコルビル、パルミチン酸アスコルビルなど
皮脂バランスを整えてツヤ肌に!
皮脂は、きれいな肌をキープするために重要な働きをしていることが、お分かりいただけたでしょうか。
べたつくからと無理に皮脂を取り去るのではなく、肌の外側・内側からの適切なアプローチで皮脂と水分のバランスを整えて、潤いのあるツヤ肌を目指してくださいね。
皮脂対策におすすめのスキンケア・メイク下地
ではここからは、皮脂バランスを整えるためにおすすめのスキンケアアイテムとメイク下地をご紹介します。
ボタニカルモイストウォッシュ
毛穴汚れを潤い守って洗い上げる洗顔フォーム「ボタニカルモイストウォッシュ」。
もっちりとした濃密泡がモコモコのクッションになり、毛穴に詰まった皮脂や汚れを落としながら、肌に摩擦を与えずにやさしく洗い上げる洗顔料。
植物由来の洗浄成分と保湿効果が期待できる京都産カイコまゆエキス配合で、肌に必要な水分・油分は残して汚れをすっきりに!
さらに、保湿成分の5種のヒト型セラミドと3種の植物幹細胞エキスが、乾燥しやすい肌に潤いを与えてバリア機能を整えます。
ボタニカルモイストクレンジングミルク
メイクや毛穴汚れを、やさしく落とすミルククレンジング「ボタニカルモイストクレンジングミルク」。
保湿成分4種のヒト型セラミドや3種の植物幹細胞エキス配合で、メイクや毛穴汚れはすっきり落としつつ、ゆらぎやすい肌に潤いとハリを与えるクレンジングミルク。
植物由来の洗浄成分と京都産カイコまゆエキスが、毛穴に詰まった皮脂やメイク汚れをオフ。肌に必要な水分・油分は残して、美容成分が乱れやすい肌のバリア機能を整えます。パッチテスト、スティンギングテスト済。
ボタニカルモイストローション
乾燥肌・インナードライ肌を潤いで満たし、みずみずしく保つ化粧水「ボタニカルモイストローション」。
4種のヒト型セラミドや3種の植物幹細胞エキスなどの保湿美容成分が、乾燥肌・インナードライ肌に潤いとハリを与えて、乱れがちなバリア機能を整える化粧水。
グリチルリチン酸2Kやアラントインなどの整肌・保湿成分が肌荒れを防いで、乾燥によるエイジングサインにもアプローチ。
ミネラル豊富なボタニカルウォーターが角質にすっと浸透して、みずみずしい肌へと導きます。敏感肌パッチテスト済。
ボタニカルモイストセラム
年齢サインが気になる肌に、ふっくらハリを与える美容液「ボタニカルモイストセラム」。
保湿美容成分ヒアルロン酸や4種のヒト型セラミド、5種の植物幹細胞エキスやカイコまゆエキスが、敏感肌に不足しがちな潤いとハリをプラスし、肌表面のバリア機能を整える美容液。
カミツレ花エキスやセイヨウオトギリソウ花エキスなどの植物エキスが、目元・口元の乾燥ジワなどのエイジングサインが気になる肌をひきしめて、キメの整った肌へと導きます。
ボタニカルモイストクリーム
ビタミンC誘導体配合! 潤い与えてバリア機能を整えるクリーム「ボタニカルモイストクリーム」。
保湿成分スクワランが肌の水分蒸発を防いで、角層に潤いを閉じ込める保湿クリーム。
保湿美容成分6種のヒト型セラミドや3種の植物幹細胞エキスが、乾燥肌に潤いとハリを与えて、肌表面のバリア機能を整えます。
さらに、整肌成分の油溶性ビタミンC誘導体が潤い満ちる明るい肌へと導き、使うほどにくすみのないハリツヤ肌へ。
ミネラルシルクマットベース
皮脂をブロックして毛穴をカバーするマット系化粧崩れ防止下地「ミネラルシルクマットベース」
皮脂吸着パウダーが余分な皮脂を吸着してテカリや崩れを防ぎ、さらりとした肌を保つ、皮脂テカリ防止マット系メイク下地。肌表面に膜を形成して皮脂を内側に抱え込み、皮脂を広げることなく一日中キープします。
紫外線カット効果(SPF40 PA++++)やブルーライトカット効果(97.5%)があり、色素沈着の原因になる外部刺激から肌を優しく守ります。保湿成分ヒト型セラミド配合で、肌に潤いを与えて乾燥を防ぎます。
敏感肌にやさしい低刺激処方で、シリコン、石油系界面活性剤・紫外線吸収剤など9つの無添加処方。石けんで落ちる処方。
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「なんとなく肌がカサカサしてメイク乗りが悪い」「急にニキビや吹き出物、赤みが目立つようになった」など、急な肌荒れで気持ちまでダウンしてしまうことはありませんか。
少しでも気になる肌荒れの症状は、できるだけ早目にケアをしたいものです。そこでここでは、まず肌荒れになる主な原因について見ていき、日常的な肌荒れ対策にはどのような方法がよいのかをご紹介します。
そもそも肌荒れの原因は?
そもそも、どうして肌荒れになってしまうのでしょうか。
その主な原因としてあげられるのが、肌の乾燥、紫外線ダメージ、食事などから摂取する栄養バランスの乱れ、ストレスなどによるホルモンバランス乱れなど。
これらの大元の原因によって、肌のバリア機能が低下し、肌細胞の生まれ変わりサイクル「ターンオーバー」が乱れることで、健やかだった肌に様々なトラブルが発生しやすくなるのです。
肌荒れは、日常生活内のちょっとした行動が積み重なって起こることを覚えておきましょう。
肌荒れを放置するとどうなる?
「肌の調子が良くない」と思いつつ、そのまま肌荒れを放置すると、さらに肌のダメージが進んでしまうことに。
すると、これまで気にならなかったシミ・シワ・たるみ、皮脂や毛穴トラブルなど、肌の老化サインが目立つようになります。また、肌のダメージが広がってしまった後でケアをしても、元の健やかな肌には戻りにくくなることに。
肌荒れは、少しでも気になった時点で早目に対策をすることが重要なのです。
肌荒れ対策をするために意識したいこと
では、肌荒れをケアして健やかな肌をキープするには、どのような対策方法を普段から意識すればよいのでしょうか。
肌のバリア機能を保つ
肌には本来、自然の「バリア機能」が備わっています。
バリア機能とは、肌表面にあたる一番上の層「角層(角質層)」と、毛穴から分泌される皮脂や汗が混ざってできる、肌表面を覆う「皮脂膜」が合わさり、シャッターのように働く機能のこと。
大気の乾燥や紫外線、花粉・ホコリ、アレルギー物質などの外部刺激が肌の内部に侵入しないように防ぎ、同時に肌内部の水分が蒸発するのを防いでいるのです。
では、このバリア機能を正常に保つには、何に意識すればよいのでしょうか。実は、バリア機能を働かせるには、「皮脂」「(肌内部の)水分」「NMF(天然保湿因子)」「セラミド」の4点が、バランスよく整っていなくてはいけません。
「NMF」とは、角層を作る角質細胞の中にある保水成分の総称のこと。主にアミノ酸で構成されており、水の分子と結合することで、角質細胞に潤いを与えています。
「セラミド」もまた保水成分であり、細胞間脂質の主成分のこと。細胞間脂質とは、角質細胞同士の間を埋めるセメントのような働きをする部分を指し、角質細胞同士をつなぎ留めて、皮膚の潤いを内側に保つ役割があります。
上述の4点が整ってバリア機能が正常に働いていると、肌は多少の外部刺激は跳ね返すため、過剰反応しません。また、外気が乾燥していても肌内部の水分蒸発は防げるため、肌の内側の潤いをキープできます。
ですが、なんらかの原因によってバリア機能が低下してしまうと、ちょっとした外部刺激にも肌が反応して、肌荒れしやすくなってしまうのです。
また、バリア機能が低下すると、肌内部の水分が蒸発しやすくなるため、さらに乾燥しやすくなることに。すると、ますますバリア機能が低下して、肌荒れスパイラルにおちいってしまいます。
そのため、バリア機能を保つことが、肌荒れ対策のポイントになるのです。
ターンオーバーを整える
「ターンオーバー」とは、肌奥の基底層で新しい肌の細胞が生まれ、徐々に上の層に上がっていき、角層を構成する角質細胞になり、古くなると最終的にアカとして自然にはがれ落ちるまでの一連のサイクルを指します。
そのため、このターンオーバーがなんらかの原因によって乱れると、古い角質細胞がはがれずに厚く積もってしまいます。これを、角質肥大と言います。
その結果、毛穴がつまりやすくなってニキビができたり、健康な角質細胞に入れ替わらなくなるため、乾燥やバリア機能の低下などが起こりやすくなったり、肌のくすみ・ごわつきなどが起こりやすくなったりするのです。
ターンオーバーは、誤ったスキンケアや栄養の偏った食事内容、ストレスなどによって乱れやすくなるため、バリア機能と同じように肌荒れ対策として意識する必要があります。
【スキンケア編】肌荒れの対策方法
肌荒れ対策には「バリア機能」と「ターンオーバー」がポイントになることを踏まえて、次に、スキンケアで注意すべき肌荒れ対策を見ていきましょう。
洗顔は洗いすぎない
肌荒れのなかでも、特にニキビにお悩みの場合、肌を清潔にしようと一日に何度も洗顔したり、洗浄力の強い洗顔料でゴシゴシと洗ったりする方は少なくありません。
ですが、このような洗顔方法で洗いすぎていると、バリア機能に必要な皮脂やセラミドまでも洗い流してしまうため、肌内部の乾燥がどんどん進行します。
すると、結果的にバリア機能が正常に働かなくなってしまい、乾燥による肌荒れの症状が出てしまうのです。
洗顔は朝晩の2回にとどめて、よく泡立てた泡をクッションのようにして汚れを吸着し、肌をこすらず優しく洗うようにしましょう。
正しい保湿を心がける
洗顔後は、肌が乾燥しやすくバリア機能が不安定になっています。バリア機能が乱れるとターンオーバーまでも乱れてしまうため、スキンケアできちんと保湿ケアをするように心がけましょう。
最初に、化粧水で不足した水分を補給します。セラミドやヒアルロン酸などの保水成分や保湿ケアのできる美容成分配合の化粧水を、乾燥しがちな肌に与えます。
その次に、同じく保水成分や保湿美容成分配合の美容液を気になるパーツに塗布します。その後、油分を含む乳液やクリームを顔全体に塗布して、水分と油分のバランスを整えましょう。
中には、スキンケアに含まれる油分のべたつきが気になって、化粧水や美容液のみでスキンケアを終わらせる方もいます。ですが、最後に油分を補給することで水分の蒸発を防いで、バリア機能を整えるように意識しましょう。
紫外線対策をする
紫外線(UV)は、肌にダメージを与えて肌荒れを起こしやすくする要因の大きなひとつです。
地表に降りそそぐ紫外線は、UVA(紫外線A波)とUVB(紫外線B波)に分けられます。UVA波は肌奥の真皮層にまで侵入し、肌のハリ・弾力を担うコラーゲンやエラスチン、保湿成分のヒアルロン酸などにダメージを与えて肌を乾燥させます。
また、肌の奥でメラニン色素を合成させるため、シミや色素沈着ができやすくなることに。UVAは雲やガラスも通り抜けるため、曇りの日や室内でも油断できません。
UVBは、肌表面をヤケド状にするため、バリア機能が低下してターンオーバーの乱れもまねきやすくなります。そのため、肌の炎症をはじめとした肌トラブルの原因になるのです。
以上から、天候や屋内外に関わらず、紫外線対策は一年中おこなうようにしましょう。
【生活習慣編】肌荒れの対策方法
肌はスキンケアだけではなく、生活習慣の見直しからもケアできます。肌荒れが気になるなら、次の対策方法をチェックしてみましょう。
寝具やタオルを清潔にする
意外にも、枕カバーや布団用シーツといった寝具が汚れていると、肌荒れを起こしやすくなります。というのも、就寝中は思っている以上に汗や皮脂が分泌されており、それらが寝具に付着しているため。
酸化した汗や皮脂汚れがエサになって、雑菌やダニの繁殖をまねきやすい環境になることで、これらが肌に付着して肌荒れになる可能性が高まるのです。
たとえば枕カバーなら、1週間に1~2回は取り換えるようにしましょう。布団用シーツもできるだけ1週間に1回は洗濯することをおすすめします。
食生活を見直す
食生活による栄養バランスの偏りや過剰なダイエットによる栄養不足、脂質や糖質の多いジャンクフードやスイーツ、甘い飲み物の多い食生活を送っていると、肌の油分・水分バランスが乱れてしまい、肌荒れしやすくなってしまいます。
そのため、健やかな肌を育てるために欠かせないタンパク質やビタミン・ミネラル類などの栄養素を、毎日バランスよく摂取するようにしましょう。
もしも食事だけでは栄養摂取が難しい場合は、各種サプリをプラスして肌の変化を見るのもおすすめです。
睡眠をしっかりとる
良質な睡眠もまた、健やかな肌づくりには欠かせません。というのも、睡眠中に分泌される成長ホルモンによって、日中に受けた肌ダメージが修復されるからです。
さらに、睡眠不足が続くと交感神経が優位な状態が続き、過剰な皮脂分泌をまねく結果にもなります。
良質な睡眠をしっかりととるためには、以下のようなことを心がけましょう。
・就寝1時間前には電子機器(PC・スマホ・テレビなど)が発するブルーライトを浴びないようにして、リラックスした状態でスムーズに入眠できるようにしましょう。
・食事を消化しないままでいると、ぐっすりと眠ることはできません。そのため食事は就寝3時間前までに済ませましょう。
・体温が下がると、人は眠気を感じます。そこで、入浴で一度体温を上げておくことで、その後体温が下がってスムーズな入眠を迎えられます。そのため入浴は就寝2時間前までに済ませましょう。
ストレスを溜めない
ストレスもまた、肌荒れが起こりやすくなる要因になります。
ストレスがたまると、自律神経が乱れるためホルモンバランスまで乱れてしまいます。さらに交感神経が優位な状態が続くため、過剰な皮脂分泌によって毛穴が開いたりつまりやすくなったり、ニキビや吹き出物ができやすくなったりします。
ストレスを解消するためには、ストレッチやウォーキングなどの軽い運動をしたり、就寝前にリラックスタイムを設けたりなどして、長くストレスを引きずらないように心がけましょう。
肌荒れ対策におすすめの食材
では、どのような食材を毎日の生活習慣に取り入れれば、肌荒れ対策になるのでしょうか。
肌荒れになりやすい食材例とともに見ていきましょう。
肌荒れを悪化させる食材
基本的には、糖質や脂質が多い食材や、保存料などの食品添加物が多く含まれる食品は、肌荒れを起こしやすくするとされています。
■ケーキやアイスクリームなどの甘いスイーツ類(糖質が多いもの)
■スナック菓子
■揚げ物、ファストフード(脂っこいもの)
肌荒れ対策におすすめの食材
たとえば、以下のような栄養素を含む食材は、ターンオーバーを整えて健やかな肌を作るとされています。肌荒れケアのためにも意識して摂ることをおすすめします。
■ビタミンA・・・ウナギ、レバー、卵黄、ニンジン、ホウレンソウ、モロヘイヤなど
■ビタミンB2・・・ウナギ、レバー、卵、納豆、乳製品、アーモンド、葉菜類など
■ビタミンB6・・・マグロ、カツオ、レバー、鶏ささみ、サケ、にんにく、バナナなど
■ビタミンC・・・赤ピーマン、黄ピーマン、ブロッコリー、ジャガイモ、サツマイモ、キウイフルーツ、イチゴなど
■カリウム・・・切り干し大根、ドライトマト、アボカド、ホウレンソウ、枝豆、モロヘイヤ、カボチャなど
■カルシウム・・・牛乳、乳製品、大豆製品、小魚、エビ、小松菜、モロヘイヤ、切り干し大根など
■タンパク質・・・魚類、肉類、卵、納豆や豆乳などの大豆製品、牛乳・乳製品など
スキンケアと生活習慣の見直しを!
肌荒れは、日々の保湿ケア不足と生活習慣の乱れが蓄積されて起きやすくなると言えます。そのため、スキンケアの見直しと紫外線対策、生活習慣の改善を心がけて、身体の外側・内側から健やかな肌を育てるようにしましょう。
※肌荒れが長引く、ひどくなる場合は別の疾患も考えられるため、早急に皮膚科を受診するようにしてください。
肌荒れ対策におすすめの商品
ここからは、肌荒れ対策におすすめのスキンケアアイテムをご紹介します。
ボタニカルモイストウォッシュ
潤い守って毛穴汚れはすっきり洗い上げる洗顔フォーム「ボタニカルモイストウォッシュ」。
もっちりとした濃密泡がモコモコのクッションになり、毛穴に詰まった皮脂や汚れを落としながら、肌に摩擦を与えずにやさしく洗い上げる洗顔料。
植物由来の洗浄成分と保湿効果が期待できる京都産カイコまゆエキス配合で、肌に必要な水分・油分は残して毛穴汚れはすっきりします。
さらに、保湿成分の5種のヒト型セラミドと3種の植物幹細胞エキスが、乾燥しやすい肌に潤いを与えてバリア機能を整えます。
ボタニカルモイストローション
乾燥しがちな敏感肌を潤いで満たし、みずみずしく保つ化粧水「ボタニカルモイストローション」。
4種のヒト型セラミドや3種の植物幹細胞エキスなどの保湿美容成分が、乾燥肌・インナードライ肌に潤いとハリを与えて、乱れがちなバリア機能を整える化粧水。
グリチルリチン酸2Kやアラントインなどの整肌・保湿成分が肌荒れを防いで、乾燥によるエイジングサインにもアプローチ。
ミネラル豊富なボタニカルウォーターが角質にすっと浸透して、ハリのあるみずみずしい肌へと導きます。敏感肌パッチテスト済。
ボタニカルモイストセラム
年齢サインが気になる肌に、ふっくらハリを与える美容液「ボタニカルモイストセラム」。
保湿美容成分ヒアルロン酸や4種のヒト型セラミド、5種の植物幹細胞エキスやカイコまゆエキスが、乾燥肌や年齢肌に不足しがちな潤いとハリをプラスし、肌表面のバリア機能を整える美容液。
カミツレ花エキスやセイヨウオトギリソウ花エキスなどの植物エキスが、目元・口元の乾燥ジワやたるみ毛穴などのエイジングサインが気になる肌をひきしめて、キメの整った肌へと導きます。
ボタニカルモイストクリーム
肌荒れしやすい肌に潤いや美容成分を閉じ込め、バリア機能を整えるクリーム「ボタニカルモイストクリーム」。
保湿成分スクワランが肌の水分蒸発を防いで、角層に潤いを閉じ込める保湿クリーム。
保湿美容成分6種のヒト型セラミドや3種の植物幹細胞エキスが、乾燥肌・年齢肌に潤いとハリを与えて、肌表面のバリア機能を整えます。
さらに、整肌成分の油溶性ビタミンC誘導体が潤い満ちる明るい肌へと導き、使うほどにくすみのないみずみずしいハリツヤ肌へ。
肌がかさついてキメが粗くなったり、粉を吹いてメイク乗りが悪くなったり、ひどい場合には赤みやかゆみなどの炎症まで招いてしまう乾燥肌。
季節の変わり目や冷暖房による温度変化などによって、このような肌の乾燥に悩む方は少なくありません。
「肌がなんとなくかさついている」と感じた時点で保湿ケアしないと、後々さらに悪化することも。そこでここでは、保湿ケアがどうして重要なのかご説明し、おすすめの乾燥肌対策をご紹介します。
保湿にはどんなメリットがある?
まずは、保湿をするとどのようなメリットがあるのか見ていきましょう。
バリア機能を整える
「バリア機能」とは、肌の一番上にある角質細胞と細胞間脂質の層「角層」と、毛穴から分泌される皮脂や汗からできた肌表面を覆う「皮脂膜」によって働く機能のこと。
まるでシャッターのように、紫外線や花粉、ホコリ、PM2.5などの外的刺激が肌に侵入するのを防ぎ、同時に肌内部の水分の蒸発を抑える働きをします。
このバリア機能を正常に働かせるには、「皮脂」「(肌内部の)水分」「NMF(天然保湿因子)」「セラミド」の4点がバランスよく整うことが重要です。
NMF(天然保湿因子)とは、角層を作る角質細胞の中にある保水成分の総称。水の分子と結合することで細胞に潤いを与える働きがあります。
セラミドとは、細胞間脂質の主成分になる保水成分。細胞間脂質には、角質細胞と角質細胞のあいだを埋めて細胞同士をつなぎ留め、皮膚の潤いをキープする働きがあります。
これら4点が整ってバリア機能が正常に働いていると、外気の乾燥に左右されず、多少の外部刺激にも過剰反応せずに、肌の内側から潤いのある肌を保つことができます。
ですが、なんらかの原因によって角層や皮脂膜が乱れてバリア機能が低下していると、通常は肌トラブルを招かないようなちょっとした外部刺激にも肌が反応し、赤みやかゆみ、湿疹などが起こりやすくなることに。
また、角層や皮脂膜のすきまから肌内部の水分が蒸発しやすくなるため、肌の乾燥が進んでさらにバリア機能が低下する悪循環が起こりやすくなるのです。
このようにバリア機能が低下している状態が「乾燥肌」。そのため、外から潤い成分を与える保湿ケアをすることで、外部刺激が侵入しやすくなるのを防ぎ、健やかな肌を保つことができるようになるのです。
ターンオーバーを整える
「ターンオーバー」とは、肌細胞の生まれ変わりサイクル(新陳代謝)のこと。
肌細胞は、表皮層の一番下にある「基底層」で作られます。その後約28日間(年齢などにより異なる)かけて肌表面まで上がり、角層にて角質細胞となって、最終的にアカになって自然に剥がれ落ちます。この一連のサイクルをターンオーバーと呼びます。
ですが、このターンオーバーが乱れてしまうと、肌奥で生まれたメラニン色素が剥がれずにシミになったり、古い角質が積もって肌が硬くなったりキメが粗くなったり、古い角質が毛穴の中に落ち込んで毛穴詰まり・角栓を作ったり、ニキビができやくなったりと、様々な肌トラブルが起きやすくなるのです。
そしてこのターンオーバーの乱れの原因に、肌の乾燥が挙げられます。というのも、肌が乾燥すると、水分不足の不ぞろいな角質細胞ができてしまい、正しいサイクルで剥がれにくくなるため。
そこで保湿ケアをすると、潤いのある健康的な角質細胞が育ち、結果的にターンオーバーが整って肌トラブルのリスクが下げられるのです。
乾燥ジワや大人ニキビなどを予防する
乾燥による肌のたるみやシワは角層の水分不足が主な原因です。
水分を保持する角層内のセラミドなどの保水成分量が減少すると水分も不足。そのまま放置しておくと、肌は内側から乾燥して、深いシワへと進行します。
また、乾燥すると肌はバリア機能を保とうと、毛穴から過剰に皮脂を分泌します。さらにターンオーバーが乱れているために、古い角質が毛穴に落ちこみやすくなります。
すると、毛穴に皮脂や古い角質が詰まりやすくなるため、結果的に大人ニキビができやすくなるのです。そのため、保湿ケアをすることで、小ジワや大人ニキビなどの気になる肌トラブルの予防に繋がります。
肌が乾燥してしまう要因は?
では、どうして肌は乾燥してしまうのでしょうか。その原因を見ていきましょう。
原因1.保湿ケア不足
乾燥肌とは、水分量・油分量ともに少なく、水分・油分バランスが乱れている状態です。そのため、どちらか一方だけを補っても、潤いのある健やかな肌を保つことはできません。
たとえば、肌表面は皮脂でベタつくのに肌内部は乾燥している「隠れ乾燥肌(インナードライ肌)」の方は、自身の肌タイプを「脂性肌」と勘違いして、過剰に皮脂を取ろうと脱脂力(皮脂・油分を取る力)の強いクレンジングや洗顔料でゴシゴシと洗うことがあります。
すると、バリア機能のために必要な皮脂や水分まで洗い流してしまうため、肌の乾燥は進みます。肌は水分不足を補うために毛穴から皮脂を過剰分泌し、肌表面はべたつくことに。水分・油分バランスが乱れてバリア機能が低下してしまうのです。
また、ベタつきを避けるためにさっぱり系の化粧水のみでスキンケアを終わらせたり、乳液やクリームを十分に塗布できていなかったり、肌に不足している成分をきちんと補っていないために、バリア機能が低下することもあります。
バリア機能が低下することで乾燥スパイラルに陥り、肌内部はますます乾燥するのです。
原因2.紫外線
肌を乾燥させる要因のひとつとして、紫外線が挙げられます。
地表に降り注ぐ紫外線には、「UV-A波」と「UV-B波」があります。
UV-A波は肌奥の真皮層にまで到達し、肌のハリ・弾力を担うコラーゲンやエラスチン、保湿成分ヒアルロン酸などを作り出す線維芽細胞にダメージを与えます。そのため、肌内部からハリや潤いを保つことが難しくなるのです。
UV-B波は、肌表面をヤケド状態に焼き、細胞の核内にあるDNAを傷つけてダメージを与えます。
また、このような紫外線ダメージを防ごうと肌内部で活性酸素が過剰に発生。すると、活性酸素によって肌細胞が酸化し、細胞の老化が進行します。
さらに、肌表面のバリア機能も低下し、紫外線などの外部刺激がさらに侵入しやすくなります。同時に肌内部の水分は蒸発しやすくなるため、さらに乾燥が進むのです。
バリア機能が低下すると、ターンオーバーも乱れます。すると、未熟でもろい細胞が育ってしまうため、角層のキメが乱れて、さらにバリア機能が低下。
このような悪循環によって、肌はどんどん乾燥しやすくなるのです。
原因3.加齢
年齢を重ねるほどに、ホルモンバランスの変化などによって、角質細胞内のNMF(天然保湿因子)や皮脂量は減少します。
バリア機能を正常に働かせるために欠かせないこれらが減少することで、肌内部の乾燥が進みやすくなるのです。
原因4.生活習慣の乱れ
過度な食事制限によるダイエットや偏食などによる栄養不足・栄養の偏りや、睡眠不足などの生活習慣によって、ターンオーバーが乱れやすくなります。
すると、潤いのある健やかな角質細胞が育たないため、肌には様々なダメージが起こります。その結果、バリア機能が低下して、肌は乾燥してしまうのです。
保湿ケアに必要なアイテム
肌の大敵である乾燥から守るためには、毎日の保湿ケアは欠かせません。そこで次に、保湿ケアに必要なスキンケアアイテムについて見ていきましょう。
1.化粧水
化粧水は、水分が不足している肌に潤いを補うためのスキンケアアイテム。水溶性の保湿美容成分が配合されています。
乾燥してごわつく肌に水分を与えることで、肌表面を柔らかくするため、その後のスキンケアアイテムの浸透を良くする役割もあります。
後から他のスキンケアアイテムを重ねるため、化粧水は少量しか塗布しない方もいます。ですが、最初に化粧水で水分をしっかりと補給して肌に柔軟性を持たせることが、水分不足でバリア機能が衰えている肌を健やかに導くためには重要なのです。
2.美容液
基本の「化粧水」「乳液・クリーム」にプラスする美容液は、肌悩みに合った美容成分を補給できるスキンケアアイテム。
乾燥による肌トラブルを防ぐには、セミラドやヒアルロン酸、コラーゲンやスクワランなどの保湿成分をプラスできるものを塗布しましょう。
3.乳液・クリーム
基本的な保湿ケアの最後に塗布するのが、乳液またはクリーム。乳液とクリームの違いは、配合されている水分と油分の比率です。
乳液は水分比率が高い(水分が多い)ため、クリームよりも液体に近いさらっとしたテクスチャ。反対にクリームは、油分比率が高い(油分が多い)ため、乳液よりも重いテクスチャです。
乳液・クリームともに、保湿美容成分を肌に与えて潤いで柔らかくしつつ、先に塗布したスキンケアアイテムの水分や保湿美容成分が蒸発しにくいようにする役割があります。
なお、乳液とクリームは、どちらか片方だけの使用で結構です。また、その時々の肌状態に合わせて使い分けるのもおすすめ。
たとえば、肌表面のべたつきが気になる時は、水分の多い乳液を使用して肌状態が落ち着くかどうか様子を見ましょう。
乾燥がいつもよりも気になる時は、油分の多いクリームで肌に足りない油分を補い、潤いがキープできるようになるか肌の変化に注意しましょう。
保湿ケアのやり方
保湿ケアに必要なスキンケアアイテムを揃えても、適切なケアができていなければその効果は半減しているかもしれません。
そこで次に、保湿ケアを効果的に行うためのポイントをチェックしてみましょう。
クレンジングは保湿ケアの始まり
メイクをしている場合、クレンジングは「メイクや皮脂汚れを落とす」だけだと思いがち。ですが、保湿ケアはクレンジングから始まっていると捉えましょう。
ウォータープルーフタイプのアイメイクやリップなど、落ちにくいポイントメイクアイテムをご使用の場合、最初にポイントメイク専用リムーバーで優しくしっかりと落としてください。
その際、薄くて乾燥しやすいまぶたや口元に、余分な摩擦を与えないようにご注意ください。
次に、保湿成分配合の潤いのあるクレンジング剤を、手のひらで人肌に温めてから顔全体に伸ばし、こちらも余分な摩擦を与えないようにクルクルと軽くマッサージしながら、メイク汚れを浮かして落とすようにします。
最後に、約32~34度のぬるま湯ですすぎ残しがないように丁寧に洗い流しましょう。
※すすぎの際に熱すぎるお湯を使うと、肌に必要な皮脂まで溶かしてしまい乾燥しやすくなるためご注意ください。
洗顔は泡のクッションを使う
クレンジングと同じく、洗顔も保湿ケアの始まりです。
清潔な手のひら、もしくは泡立てネットに洗顔料を適量取り、少量の水を加えながら空気を含ませてたっぷりと泡立てます。
その泡を手のひらと顔の肌の間にはさみ、泡のクッションのようにして、顔の肌に摩擦を与えないようにゆっくりと丁寧に洗いましょう。
最後に、約32~34度のぬるま湯ですすぎ残しがないように丁寧に洗い流しましょう。
※すすぎの際に熱すぎるお湯を使うと、肌に必要な皮脂まで溶かしてしまい乾燥しやすくなるためご注意ください。
洗顔後はすぐに保湿ケアを始める
クレンジングや洗顔後は、バリア機能を担う皮脂膜やNMF(天然保湿因子)が汚れと一緒に流れ落ちています。そのため、肌は乾燥しやすく無防備な状態に。
そこで、洗顔後は必ずすぐに化粧水を塗布して水分を補給し、保湿ケアをスタートさせましょう。
この際、無防備な状態になっている肌を強くパッティングすると、さらにダメージを与えてしまいます。化粧水は手のひらで人肌に温めてから、優しく肌になじませてじっくりと角層まで浸透させましょう。
その後のスキンケアアイテムも同じように、人肌に温めてから塗布すると肌になじみやすくなります。
適量をムラなく塗布する
毎日の保湿ケアで重要なのが、肌に不足した水分・油分を補ってバリア機能を整えること。そのためには、それぞれのスキンケアアイテムの保湿美容成分をしっかりと肌に届けることがポイントになります。
中には、化粧水などを少量だけササッと塗布して保湿ケア時間を短くしようとする方も。ですが、それでは顔の肌全体にきちんと行き渡っておらず、部分的にムラができてしまいます。
また、不足している水分・油分を十分に補うこができないため、せっかく毎日保湿ケアをしているつもりでも、バリア機能が低下したままの可能性があります。
少し塗布量が多いと感じても、各製品の適量を守ってきちんと顔全体に塗布するようにしましょう。
※すでに乾燥が進んでいる肌には、化粧水を少し時間を置いて2度づけし、水分をたっぷりと補給してから油分の多いアイテムで覆うようにしてください。また、工程ごとに顔全体を手のひらで覆ってハンドプレスをして、肌になじませるようにしましょう。
保湿ケア習慣で健やかな肌へ
バリア機能やターンオーバーといった、健やかな肌づくりに欠かせない肌の機能を整えるには、第一に保湿ケアが重要です。
「今は肌の乾燥が気にならない」という場合でも、肌の内側では乾燥が進んでいるかもしれません。乾燥トラブルを予防するためにも、保湿ケア習慣をつけて健やかな肌を長くキープできるように心がけましょう。
保湿ケアにおすすめのスキンケア商品
ここからは、毎日の保湿ケア習慣におすすめのスキンケアアイテムをご紹介します。
ボタニカルモイストウォッシュ
潤い守って毛穴汚れはすっきりな洗顔フォーム「ボタニカルモイストウォッシュ」。
もっちりとした濃密泡がモコモコのクッションになり、毛穴に詰まった皮脂や汚れを落としながら、潤いは守って肌に摩擦を与えずに洗い上げる洗顔料。
植物由来の洗浄成分と保湿効果が期待できる京都産カイコまゆエキス配合で、肌に必要な水分・油分は残します。
さらに、保湿成分の5種のヒト型セラミドと3種の植物幹細胞エキスが、乾燥しやすい肌に潤いを与えてバリア機能を整えます。
ミネラルシルクソープ
潤いながら、毛穴汚れや古い角質を巻き込んで落とす洗顔せっけん「ミネラルシルクソープ」。
肌の潤いを守りながら古い角質を優しく落とす、京都産カイコまゆエキス配合の丁寧に作られた「枠練りコールドプロセス」石けん。
海洋性ミネラル成分が豊富な沖縄産クチャ(海シルト、海泥)の微細な粒子が、毛穴奥の皮脂汚れやホコリを吸着します。
もっちりとした粘り泡が乾燥しやすい肌をやさしく包み込み、くすみのない透明美肌へ。肌を整えるムラサキ根エキスや保湿成分のオリーブ果実油やヤシ油配合で、しっとりとした潤いある石けんです。
ボタニカルモイストクレンジングミルク
メイクや毛穴汚れを、やさしく落とすミルククレンジング「ボタニカルモイストクレンジングミルク」。
保湿成分4種のヒト型セラミドや3種の植物幹細胞エキス配合で、メイクや毛穴汚れはすっきり落としつつ、ゆらぎやすい肌に潤いとハリを与えるクレンジングミルク。
植物由来の洗浄成分と京都産カイコまゆエキスが、毛穴に詰まった皮脂やメイク汚れを優しくオフ。肌に必要な水分・油分は残して、美容成分が肌のバリア機能を整えます。パッチテスト、スティンギングテスト済。
ボタニカルモイストローション
乾燥しがちな肌を潤いで満たし、みずみずしく保つ化粧水「ボタニカルモイストローション」。
4種のヒト型セラミドや3種の植物幹細胞エキスなどの保湿美容成分が、乾燥肌・インナードライ肌に潤いとハリを与えて、乱れがちなバリア機能を整える化粧水。
グリチルリチン酸2Kやアラントインなどの整肌・保湿成分が肌荒れを防いで、乾燥によるエイジングサインにもアプローチ。
ミネラル豊富なボタニカルウォーターが角層に浸透して、ハリのあるみずみずしい肌へと導きます。敏感肌パッチテスト済。
ボタニカルモイストセラム
年齢サインが気になる肌に、ふっくらハリを与える美容液「ボタニカルモイストセラム」。
保湿美容成分ヒアルロン酸や4種のヒト型セラミド、5種の植物幹細胞エキスやカイコまゆエキスが、乾燥肌や年齢肌に不足しがちな潤いとハリをプラスし、肌表面のバリア機能を整える美容液。
カミツレ花エキスやセイヨウオトギリソウ花エキスなどの植物エキスが、目元・口元の乾燥ジワやたるみ毛穴などのエイジングサインが気になる肌をひきしめて、キメの整った肌へと導きます。
ボタニカルモイストクリーム
乾燥しやすい肌に潤いや美容成分を閉じ込め、バリア機能を整えるクリーム「ボタニカルモイストクリーム」。
保湿成分スクワランが肌の水分蒸発を防いで、角層に潤いを閉じ込める保湿クリーム。
保湿美容成分6種のヒト型セラミドや3種の植物幹細胞エキスが、乾燥肌・年齢肌に潤いとハリを与えて、肌表面のバリア機能を整えます。
さらに、整肌成分の油溶性ビタミンC誘導体が潤い満ちる明るい肌へと導き、使うほどにくすみのないハリツヤ肌へ。
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スキンケアをきちんとしているはずなのに、なぜかポツポツできてしまうニキビ。肌トラブルのなかでも、頻繫に起こりやすい皮膚疾患のひとつです。
ニキビと言えば10代までの思春期のイメージですが、実際には20代以降にできる「大人ニキビ」に悩む方は少なくありません。
そこでここでは、ニキビの原因とされるアクネ菌に注目し、アクネ菌とニキビ発生の仕組みとニキビケア対策についてご説明します。
アクネ菌とニキビの関係は?
まずは、そもそもアクネ菌とはどのようなものなのか、ニキビとどのような関係があるのか見ていきましょう。
そもそもニキビとは?
ニキビとは、湿疹などと同じような皮膚疾患のひとつ。毛穴内で起こるため、基本的には毛穴のある部位にはできやすいと言えます。
ですが、10代にできる「思春期ニキビ」が顔全体にできやすいのに対し、20代以降にできる「大人ニキビ」は、主に頬から口周り・アゴにかけてのUゾーン、フェイスライン、首にできやすい特徴があります。
アクネ菌はニキビの原因
思春期ニキビ・大人ニキビともに、「毛穴の詰まり」「過剰な皮脂分泌」「アクネ菌の繁殖・炎症物質の放出」という3つの要因が重なった時に発生します。
様々な要因によって肌の生まれ変わりサイクル「ターンオーバー(新陳代謝)」が低下すると、肌表面の毛穴が塞がります。
出口がなくなったため、毛穴の奥の皮脂腺で過剰分泌された皮脂がうまく肌表面に排出されずに、毛穴内に溜まることに。すると、塞がれた毛穴内では酸素が不足。毛穴の中で、皮脂をエサにアクネ菌が過剰に繁殖し、炎症を起こす物質を放出します。
その結果、毛穴の炎症疾患であるニキビが発生するのです。
アクネ菌は肌の常在菌
ニキビの原因になるアクネ菌は、ニキビができやすい肌にだけ住んでいる不衛生な悪玉菌というイメージがあるかもしれません。
ですが、実際にはアクネ菌はニキビができない、健やかな肌の毛穴にも存在している皮膚常在菌。肌を弱酸性に保つ働きを担っていることが分かっており、肌に大切な存在でもあるのです。
なお、顔にはアクネ菌が数十億個もいると言われています。
アクネ菌が繁殖しやすい状態とは?
では、アクネ菌が毛穴の中で過剰に繁殖する肌とは、どのような状態なのでしょうか。
【ターンオーバーが乱れている】
肌の乾燥、メイクの洗い残し、栄養バランスの乱れ、不規則な生活習慣・ストレス・睡眠不足などによるホルモンバランスの乱れ、マスクなどの外的要因による摩擦・刺激などによって、ターンオーバーは乱れやすくなります。
ターンオーバー(新陳代謝)とは、肌の生まれ変わりサイクルのこと。ターンオーバーが乱れると、本来はアカとして自然に剝がれ落ちるはずの古い角質細胞が積もり、肌の一番上の角層が厚くなります(角質肥大)。その結果、毛穴が塞がれてしまうことに。
古い角質細胞が毛穴に溜まると同時に、毛穴の出口が塞がれるため、アクネ菌が繁殖しやすくなるのです。
【バリア機能が衰えている】
ターンオーバーが乱れると、未熟な角質細胞が育つため、肌表面にあるバリア機能が衰えます。
バリア機能とは、毛穴から分泌される皮脂や汗が混ざった皮脂膜と角層が合わさり、シャッターのように外的刺激の侵入を防ぎ、肌内部の水分蒸発を防ぐ機能のこと。
バリア機能が衰えると肌の乾燥が進み、外部刺激による肌内部へのダメージが増え、ますますターンオーバーが乱れることに。また、肌が乾燥することで、過剰に皮脂が分泌されることにもなるのです。
【皮脂が過度に分泌されている】
毛穴の奥になる皮脂腺から皮脂が過剰分泌されると、皮脂をエサとするアクネ菌が繁殖しやすくなります。
前述の【バリア機能が衰えている】でも触れたように、皮脂の過剰分泌の原因のひとつとして「肌の乾燥」が挙げられます。その他の原因としては、ホルモンバランスの乱れが考えられます。
【毛穴が詰まっている】
角栓(コメド)とは、毛穴奥の皮脂腺で分泌される皮脂、古い角質を主に、多少の汚れや産毛などが混ざり合い固まったもの。
毛穴の中にこの角栓や汚れが詰まっていると、アクネ菌が繁殖しやすくなります。
アクネ菌がニキビを発生させるメカニズム
では、アクネ菌によってニキビが発生する仕組みについて、段階別に見ていきましょう。
1.皮脂や角質によって毛穴が詰まる
肌の乾燥やホルモンバランスの乱れなどによってターンオーバーが乱れると、古い角質が厚く積もりやすくなります。すると、毛穴の出口が塞がり、毛穴内で皮脂が溜まります
同時に、毛穴に古い角質が入り込み、毛穴が詰まります。
2.毛穴の詰まりが進行し角栓(コメド)ができる
毛穴に詰まった皮脂や古い角質が混ざり合い、角栓(コメド)と呼ばれる塊になります。この状態を、角栓が毛穴の出口付近で白く見えるため「白ニキビ」と呼び、ニキビの第一段階とされます。
さらに進行すると、角栓の頭が酸素に触れて酸化します。酸化によって角栓は黒くなり、白ニキビ段階での角栓よりもさらに硬くなります。この段階を「黒ニキビ」と呼びます。
3.皮脂が毛穴に溜まりアクネ菌が繁殖
硬くなった角栓によって毛穴の出口がさらに塞がるため、毛穴内の皮脂腺で分泌された皮脂が排出されずに、毛穴の中でさらに余分な皮脂が溜まります。
この時、毛穴の中は角栓と皮脂が詰まり、酸素が少ない状態に。すると、元々毛穴内に存在するアクネ菌が、皮脂をエサにして過剰に繁殖します。
4.皮膚が炎症を起こしニキビができる
毛穴の中で過剰繁殖したアクネ菌が、炎症を起こす物質を放出します。すると、毛穴やその周辺の皮膚が炎症を起こし、赤くなります。この状態を「赤ニキビ」と呼びます。
さらに炎症が進行すると、増えすぎたアクネ菌を抑えるために、白血球が毛穴に集まります。
白血球が菌と戦うと皮膚は赤くなったり熱を持ったりし、白血球や菌などの死骸、壊れた組織などが膿になります。
このようなひどい痛みや膿を含んだ腫れなどを伴ったニキビを、「黄ニキビ」と呼びます。
5.ニキビ跡ができてしまう場合も
赤ニキビや黄ニキビの段階まで進み、アクネ菌による炎症が悪化すると、肌の奥までダメージが与えられています。
そのため、ニキビの炎症が治まった後も凹凸のあるニキビ跡や色素沈着、皮膚のつっぱりなどが残る可能性があるのです。
アクネ菌の増殖を防ぐには?
ニキビを予防するには、アクネ菌の過剰な繁殖を防ぐことが重要です。そこで次に、アクネ菌の増殖を防ぐための、日常的なケア方法を見ていきましょう。
汚れを落として清潔にする
古い角質やメイク汚れ、花粉やホコリなどの汚れは、毛穴詰まりの元になります。
メイクをする場合はその日のうちにクレンジングをして、メイク汚れなどを落としましょう。メイクをしない場合も、朝晩の洗顔で肌を清潔にすることが大切です。
ただし、毛穴詰まりが気になるからゴシゴシと強く肌をこすったり、洗浄力のつよいクレンジングや洗顔料を使ったりすると、肌のバリア機能が低下してターンオーバーが乱れることに。
肌内部の水分も蒸発しやすくなるため、肌はどんどん乾燥して、過剰な皮脂分泌を招くことになりかねません。
汚れを落とすことは基本ですが、同時に肌をいたわり潤いをキープすることも健やかな肌づくりには重要です。そのため、クレンジング・洗顔料を選ぶ際は、汚れはきちんと落としつつ、肌に潤いを与える保湿成分配合のものをおすすめします。
洗顔時はよく泡立てて、泡をクッションのように顔の肌に当てて汚れを吸着し、手でこすって顔の肌に摩擦を与えないようにしましょう。
油分が少ないファンデーションを選ぶ
一般的にリキッドタイプやクリームタイプのファンデーションには油分が含まれます。これらの油分が毛穴に詰まると、アクネ菌が増殖しやすくなるリスクが高まることに。
また、油分を多く含むファンデーションは、オフする際に洗浄力の強いクレンジング剤を使用しないと十分に落ちない場合もあります。
そのため、たとえば油分を使用していないパウダーファンデーションなど、「オイルフリー(油分不使用)」のアイテムを選ぶことをおすすめします。
保湿ケアを行う
ニキビが気になる方は、皮脂や油分のべたつきを避けるために、保湿ケアをおろそかにしがちです。
ですが、肌の乾燥は皮脂の過剰分泌を招き、バリア機能の低下やターンオーバーの乱れによって古い角質細胞が自然に剝がれ落ちにくくなります。すると毛穴が詰まりやすくなり、毛穴内でアクネ菌が増殖しやすくなることに。
そのため、スキンケアは保湿を重視して行ないましょう。
化粧水でまずは不足した水分を十分に補給した後、美容液や乳液・クリームで保湿成分と油分をプラスし、水分・油分バランスを整えます。
なお、アルコール(エタノール)による殺菌効果やさっぱり感を求めて、アルコール配合の化粧水を使用される場合もあります。ですが、肌がすでに乾燥して敏感になっていることもあるため、肌の状態を見て刺激があるようならアルコール配合のものは避けましょう。
※抗菌薬などの使用については、皮膚科医にご相談ください。
規則正しい生活でターンオーバーを整える
ニキビをはじめ、肌トラブルのない健やかな肌を作るには、ターンオーバーを整えることが重要です。
ターンオーバーを整えるには、スキンケアによる体の外側からのケアのほか、栄養バランスの取れた食生活や質の良い睡眠など、体の内側からのケアも欠かせません。
規則正しい生活でターンオーバーを整えてアクネ菌の増殖を防ぎ、ニキビに悩まない肌を目指しましょう。
予防発想でアクネ菌を増殖させない習慣を!
ニキビはできてしまうと早くきれいに治すのが難しく、跡が残ることもある厄介な存在です。そのため、予防発想で毎日適切に保湿ケアをして、毛穴詰まりが進行しないように注意しましょう。
また、紫外線によるダメージが肌の乾燥やターンオーバーの乱れの原因にもなるため、紫外線対策も欠かさず行ってくださいね。
ニキビケアにおすすめのスキンケアアイテム
ニキビができやすく乾燥しがちな大人肌に向けた、おすすめのスキンケアアイテムをご紹介します。
ボタニカルモイストウォッシュ
毛穴汚れをすっきりさせて潤い守る洗顔フォーム「ボタニカルモイストウォッシュ」。
もっちりとした濃密泡がモコモコのクッションになり、毛穴に詰まった皮脂や汚れを落としながら、肌に摩擦を与えずにやさしく洗い上げる洗顔料。
植物由来の洗浄成分と保湿効果が期待できる京都産カイコまゆエキス配合で、肌に必要な水分・油分は残して毛穴汚れはすっきり!
さらに、保湿成分の5種のヒト型セラミドと3種の植物幹細胞エキスが、乾燥しやすい肌に潤いを与えてバリア機能を整えます。
ミネラルシルクソープ
毛穴汚れや古い角質を巻き込んで、すっきりと落とす洗顔せっけん「ミネラルシルクソープ」。
肌の潤いを守りながら古い角質を優しく落とす、京都産カイコまゆエキス配合の丁寧に作られた「枠練りコールドプロセス」石けん。
海洋性ミネラル成分が豊富な沖縄産クチャ(海シルト、海泥)の微細な粒子が、毛穴奥の皮脂汚れやホコリを吸着。保湿効果や肌整効果が期待できます。
もっちりとした粘り泡が乾燥しやすい肌をやさしく包み込み、くすみのない透明美肌へ。肌を整えるムラサキ根エキスや保湿成分のオリーブ果実油やヤシ油配合で、しっとりとした潤いが楽しめる石けんです。
ボタニカルモイストクレンジングミルク
メイクや毛穴汚れを、やさしく落とすミルククレンジング「ボタニカルモイストクレンジングミルク」。
保湿成分4種のヒト型セラミドや3種の植物幹細胞エキス配合で、メイクや毛穴汚れはすっきり落としつつ、ゆらぎやすい肌に潤いとハリを与えるクレンジングミルク。
植物由来の洗浄成分と京都産カイコまゆエキスが、毛穴に詰まった皮脂やメイク汚れを優しくオフ。肌に必要な水分・油分は残して、美容成分が乱れやすい肌のバリア機能を整えます。パッチテスト、スティンギングテスト済。
ボタニカルモイストローション
乾燥しがちな敏感肌を潤いで満たし、みずみずしく保つ化粧水「ボタニカルモイストローション」。
4種のヒト型セラミドや3種の植物幹細胞エキスなどの保湿美容成分が、乾燥肌に潤いとハリを与えて、乱れがちなバリア機能を整える化粧水。
グリチルリチン酸2Kやアラントインなどの整肌・保湿成分が肌荒れを防いで、乾燥によるニキビやエイジングサインにもアプローチ。
ミネラル豊富なボタニカルウォーターが角質にすっと浸透して、ハリのあるみずみずしい肌へと導きます。敏感肌パッチテスト済。
ボタニカルモイストセラム
バリア機能を整えて、ふっくらハリを与える美容液「ボタニカルモイストセラム」。
保湿美容成分ヒアルロン酸や4種のヒト型セラミド、5種の植物幹細胞エキスやカイコまゆエキスが、乾燥肌や年齢肌に不足しがちな潤いとハリをプラスし、肌表面のバリア機能を整える美容液。
カミツレ花エキスやセイヨウオトギリソウ花エキスなどの植物エキスが、目元・口元の乾燥ジワやたるみ毛穴などのエイジングサインが気になる肌をひきしめて、キメの整った肌へと導きます。
ボタニカルモイストクリーム
ゆらぎやすい肌に潤いや美容成分を閉じ込め、刺激から守るクリーム「ボタニカルモイストクリーム」。
保湿成分スクワランが肌の水分蒸発を防いで、角層に潤いを閉じ込める保湿クリーム。
保湿美容成分6種のヒト型セラミドや3種の植物幹細胞エキスが、ニキビができやすい乾燥肌や年齢肌に潤いとハリを与えて、肌表面のバリア機能を整えます。
さらに、整肌成分の油溶性ビタミンC誘導体が潤い満ちる明るい肌へと導き、使うほどにくすみのないハリツヤ肌へ。
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『赤ニキビとは?原因や予防・対処方法などを解説!おすすめニキビ予防スキンケア紹介』
スキンケアやメイクをしようと鏡を見ると、目につくのが小鼻や頬にある黒ずみ毛穴。毛穴の開きや詰まりだけでも気になるのに、黒ずんでポツポツしているとますますどうにかしたくなりませんか。
特に、黒ずみ毛穴が目立つ鼻は、まるでイチゴの表面のようにも見えるため「イチゴ鼻」とも呼ばれ、多くの方の肌悩みのひとつに挙げられます。
そこでここでは、黒ずみ毛穴ができる原因をご説明し、適切なケア方法をご紹介します。
部位別!黒ずみの原因
まずは、黒ずみ毛穴ができやすい部位別の、黒ずみの原因について見ていきましょう。
【Tゾーン・小鼻】
額から鼻にかけてのTゾーンや小鼻といった、顔の中心の皮脂でべたつきやすい部分にできる黒ずみ毛穴の主な正体は、「黒く変色した、毛穴に詰まった角栓」です。
では、そもそもなぜ「角栓」が毛穴に詰まってしまうのでしょうか。
角栓とは、古い角質細胞や過剰分泌された皮脂、メイクやホコリなどの汚れ、産毛などが毛穴の中で混ざり固まったものを指します。構成比率としては、約70%が古い角質細胞、残りの30%の大部分が皮脂、と言われています。
それでは、なぜ古い角質細胞が毛穴に溜まるのでしょうか。その理由はターンオーバーの乱れにあります。
ターンオーバー(新陳代謝)とは、肌細胞が生まれ変わる一連のサイクルのこと。20歳頃の健やかな肌で約28日サイクルと言われており、年齢が上がるごとにターンオーバーの日数は増えていきます(個人差があります)。
肌の状態が健やかでターンオーバーが正常に行われている場合、表皮の一番下の層「基底層」で新しい肌細胞が生まれて、日数をかけて肌表面の角層(角質層)にまで上がって角質細胞になり、最終的に古い角質細胞はアカとして自然に剥がれます。
ですが、加齢だけではなく、肌の乾燥やストレスなどの内的要因によってターンオーバーのリズムが乱れると、本来剥がれるはずの古い角質細胞が厚く積もっていきます。その結果、古い角質細胞は毛穴に落ち込んでいくのです。
さらに、古い角質細胞が厚く積もることで、肌表面にある毛穴の出口が塞がります。すると、毛穴の奥の皮脂腺から分泌された皮脂が毛穴内に溜まることに。その結果、毛穴のなかで古い角質細胞と皮脂、その他の汚れなどが混ざり合い、角栓となるのです。
では、なぜ毛穴に詰まった角栓が黒く変色するのでしょうか。その原因は、角栓が空気に触れることで酸化しているからです。また、汚れを巻き込んでいるために黒く見えることもあります。
つまり、皮脂分泌の多いTゾーンや小鼻にできる黒ずみ毛穴の原因は、そもそも毛穴に角栓が詰まることにあるのです。
そのため、根本的な黒ずみの原因である角栓を詰まらせないためには、ターンオーバーを整えて古い角質細胞が正常に剥がれ落ちるようにする必要があります。
【頬】
頬にも見られる黒ずみ毛穴。小鼻と同じく毛穴に詰まった角栓が酸化によって黒ずんでいることもありますが、中には開いた毛穴の影が黒く見えていることがあります。
また、毛穴が気になるからと指や爪、ピンセットなどで過剰に触ると、毛穴周りに刺激が与えられてメラニン色素が発生。毛穴周りに色素沈着が起こり、さらに黒く見えている可能性も考えられます。
そのため、毛穴が開かないように肌を引き締めて、刺激を与えない適切なスキンケアをする必要があるのです。
やってはいけない黒ずみ対策
ついつい気になる毛穴の黒ずみに、さらに悪化を招くNGケアをしている方は意外と少なくありません。そこで次に、やってはいけない黒ずみ対策を見ていきましょう。
【角栓を無理に取り出す】
触るとザラザラしている毛穴に詰まった角栓を、指や爪、もしくはピンセットなどの器具を使って無理に引っ張り出そうとしたり、毛穴周りを押さえて角栓を絞り出そうとしたりしたことはありませんか。
確かに見た目にもポツポツしていて肌に滑らかさがないように見えるため、無理に角栓を取り出したくなるかもしれません。
ですがこのような行為は、毛穴や毛穴周りの皮膚に過剰な負荷をかけて傷つけるため、黒ずみ要因でもある色素沈着や炎症までも引き起こすリスクがあります。
さらに、無理に角栓を引っ張り出した毛穴は閉じないため、開き毛穴となってさらに目立つようになることもあるため、NGです。
【毛穴をゴシゴシ洗う】
黒ずみ毛穴を汚れの付着と思い、クレンジングや洗顔時に指の腹でゴシゴシとこすったり、スクラブを使用して強く毛穴を洗う方がいますが、これもNGです。
強くゴシゴシ洗うことで毛穴や毛穴周りに摩擦ダメージが加わると、肌奥で活性酸素が発生。するとメラにサイトという細胞がメラニン色素を作り出し、肌を摩擦から守ろうとします。
メラニン色素がそのまま肌表面に残って色素沈着を起こすと、さらに毛穴やその周辺の肌は黒ずむことに。
また、ゴシゴシ洗いによって肌表面のバリア機能が低下すると、ターンオーバーまでも乱れて、さらに角栓ができやすく色素沈着しやすい肌環境になってしまうのです。
【毛穴パックを頻繁に使用する】
角栓の詰まりがひどい小鼻を中心に、重宝するのが吸着力の強い毛穴パック。一時的にすっきりするため、つい頻繁に使いたくなることもあるかもしれません。
ですが、毛穴パックを使用すると、毛穴周りの健康な角質細胞まで無理に剥がしてしまい、毛穴や毛穴周りにダメージを与えるリスクも高まるのです。
また、角栓をパックで取り去った後にきちんとケアをしなければ、毛穴が開いたままになり、さらに目立つことにもなりかねません。
毛穴パックを使用する場合は、週1回程度に控えるようにしましょう。
【保湿ケアを怠る】
角栓ができやすいTゾーンや小鼻は皮脂分泌量が多いため、べたつきを避けるために保湿ケアをあまりきちんとしないことがあります。
たとえば、さっぱりとした化粧水でスキンケアを終わらせたり、乾燥しやすいパーツにだけクリームを塗布して、Tゾーンや小鼻には塗布せずにそのまま放置したりすることも。
ですが、実は肌は乾燥によって過剰に皮脂分泌されることがあるのです。というのも、肌内部の水分が不足すると肌を守るバリア機能が低下してしまうことから、水分不足を補おうと皮脂分泌量が増えるため。
また、肌は乾燥するとターンオーバーも乱れるため、古い角質細胞が毛穴に溜まりやすくなり、結果的に毛穴の黒ずみの元になる角栓ができやすくなるのです。
正しい黒ずみケア
NG行動がわかったところで、次に黒ずみ毛穴にはどのようなケアをすればよいのか、見ていきましょう。
【ホットタオルで角栓を柔らかくする】
クレンジングや洗顔時に、小鼻やその周辺の毛穴の黒ずみや皮脂のべたつきを取り除きたいからと、ゴシゴシ洗っても、角栓や毛穴汚れがなかなか思うようには取れないかもしれません。
なぜなら、毛穴に詰まった角栓は硬くなっており、毛穴自体も硬く閉じているからです。そのため、まずは角栓を柔らかくして毛穴を緩めることがポイントに。
そこで活用したいのがホットタオルです。クレンジング・洗顔前にホットタオルで角栓が気になる部位を温めることで、角栓が柔らかくなりって毛穴も緩みます。そうすると、角栓などの毛穴汚れが落ちやすくなり、毛穴詰まりが徐々に気にならなくなるのです。
【ホットタオル(蒸しタオル)の作り方】
1.清潔なタオルを軽く水で濡らします
2.1のタオルをロール状に巻いて、乾かないようにラップに包みます
3.500Wの電子レンジで50秒前後温めます ※ぬるい場合は10秒ずつ適温になるまで温めます
必ず手でタオルの熱さを確かめてから顔に乗せ、ヤケドをしないように気をつけましょう。
【保湿成分配合のクレンジング・洗顔料で丁寧に洗う】
ホットタオルで角栓を柔らかくして毛穴を緩めたら、その状態ですぐにクレンジングもしくは洗顔をします。
このとき、角栓を落とすことだけを考えて脱脂力(油分を落とす力)の強すぎるクレンジング・洗顔料を使用すると、肌に必要な皮脂まで落として乾燥が進み、さらに余分な皮脂分泌を招くリスクがあります。
そのため、洗浄力はありつつも保湿成分が配合されており、洗顔後も潤いがキープできるタイプを使用することをおすすめします。
また、洗顔料は清潔な手のひら、または泡立てネットでよく泡立てて、手のひらと顔の肌のあいだに泡のクッションを置くようにして、優しく汚れを吸着するようにしましょう。
凹凸のある小鼻などは、指の腹を使って丁寧に汚れとなじませてください。
最後に、約32~34度のぬるま湯ですすぎ残しがないように丁寧に洗い流しましょう。
すすぎの際に熱すぎるお湯を使うと、肌に必要な皮脂まで溶かしてしまい乾燥しやすくなるため、必ずぬるま湯にしてください。
【保湿ケアをする】
クレンジング・洗顔後は、肌が乾燥しやすい状態です。
肌が乾燥すると、ターンオーバーが乱れたり過剰な皮脂分泌を招いたり、角栓詰まりをはじめとした肌トラブルが起こりやすくなるため、すぐに保湿を重視したスキンケアをしましょう。
保湿成分配合の化粧水で不足しがちな水分を与えて、その後すぐに同じく保湿を重視した美容液・乳液またはクリームを順番に塗布します。
その際、凹凸のある小鼻などは、各スキンケアを塗るごとに指の腹を使って丁寧になじませて、隅々まで保湿美容成分が届くようにしましょう。
皮脂分泌が多く黒ずみ毛穴が目立つ場合は、毛羽立ちの少ないコットンに保湿美容成分入りの化粧水をたっぷりと浸し、毛穴が気になる部分に5分程度乗せて、コットンパックするのもおすすめです。
黒ずみ毛穴対策は健やかな肌環境から!
一度気になるとつい触ってしまいたくなる黒ずみ毛穴。ですが、無理に押し出したりこすったりすると、余計に悪化させてしまうとお分かりいただけたでしょうか。
まずは角栓を詰まらせない、潤いのある肌環境づくりを心がけて、適切なケアで理想の肌を目指しましょう。
毛穴ケアにおすすめのスキンケア商品
ここからは、気になる毛穴のケアにおすすめの保湿系スキンケアアイテムをご紹介します。
ボタニカルモイストウォッシュ
毛穴汚れをすっきりさせて潤い守る洗顔フォーム「ボタニカルモイストウォッシュ」。
もっちりとした濃密泡がモコモコのクッションになり、毛穴に詰まった皮脂や汚れを落としながら、肌に摩擦を与えずにやさしく洗い上げる洗顔料。
植物由来の洗浄成分と保湿効果が期待できる京都産カイコまゆエキス配合で、肌に必要な水分・油分は残して毛穴汚れはすっきり!
さらに、保湿成分の5種のヒト型セラミドと3種の植物幹細胞エキスが、乾燥しやすい肌に潤いを与えてバリア機能を整えます。
ミネラルシルクソープ
毛穴詰まりの元になる毛穴汚れや古い角質を巻き込んで、すっきりと落とす洗顔せっけん「ミネラルシルクソープ」。
肌の潤いを守りながら古い角質を優しく落とす、京都産カイコまゆエキス配合の丁寧に作られた「枠練りコールドプロセス」石けん。
海洋性ミネラル成分が豊富な沖縄産クチャ(海シルト、海泥)の微細な粒子が、毛穴奥の皮脂汚れやホコリを吸着します。
もっちりとした粘り泡が敏感肌・乾燥肌をやさしく包み込み、くすみのない透明美肌へ。肌を整えるムラサキ根エキスや保湿成分のオリーブ果実油やヤシ油配合で、しっとりとした潤い満ちる石けんです。
ボタニカルモイストクレンジングミルク
メイクや毛穴汚れを、やさしく落とすミルククレンジング「ボタニカルモイストクレンジングミルク」。
保湿成分4種のヒト型セラミドや3種の植物幹細胞エキス配合で、メイクや毛穴汚れは落としつつ、敏感肌や乾燥肌に潤いとハリを与えるクレンジングミルク。
植物由来の洗浄成分と京都産カイコまゆエキスが、毛穴に詰まった皮脂やメイク汚れを優しくオフ。肌に必要な水分・油分は残して、美容成分が乱れやすい肌のバリア機能を整えます。パッチテスト、スティンギングテスト済。
ボタニカルモイストローション
乾燥肌を潤いで満たし、みずみずしく保つ化粧水「ボタニカルモイストローション」。
4種のヒト型セラミドや3種の植物幹細胞エキスなどの保湿美容成分が、乾燥肌・インナードライ肌に潤いとハリを与えて、乱れがちなバリア機能を整える化粧水。
グリチルリチン酸2Kやアラントインなどの整肌・保湿成分が肌荒れを防いで、乾燥によるエイジングサインにもアプローチします。
ミネラル豊富なボタニカルウォーターが角層に浸透して、ハリのあるみずみずしい肌へ。敏感肌パッチテスト済。
ボタニカルモイストセラム
年齢サインが気になる肌に、ふっくらハリを与える美容液「ボタニカルモイストセラム」。
保湿美容成分ヒアルロン酸や4種のヒト型セラミド、5種の植物幹細胞エキスやカイコまゆエキスが、乾燥肌や年齢肌に不足しがちなハリと潤いをプラスし、肌表面のバリア機能を整える美容液。
カミツレ花エキスやセイヨウオトギリソウ花エキスなどの植物エキスが、目元・口元の乾燥ジワやたるみ毛穴などのエイジングサインが気になる肌をひきしめて、キメの整った肌へと導きます。
ボタニカルモイストクリーム
乾燥肌に潤いや美容成分を閉じ込め、バリア機能を整えるクリーム「ボタニカルモイストクリーム」。
保湿成分スクワランが肌の水分蒸発を防いで、角層に潤いを閉じ込める保湿クリーム。
保湿美容成分6種のヒト型セラミドや3種の植物幹細胞エキスが、乾燥肌・年齢肌に潤いとハリを与えて、肌表面のバリア機能を整えます。
さらに、整肌成分の油溶性ビタミンC誘導体が潤い満ちる明るい肌へと導き、使うほどにくすみのないハリツヤ肌へ。
【合わせて読みたい】
『肌のくすみの種類と原因を解説!タイプ別対策も』
『シミの原因や対策方法を詳しく紹介』
『正しい洗顔のやり方を解説!洗顔料の選び方もチェック』
『毛穴を引き締めるには?毛穴が開く原因を把握して適切な対応を』
肌がかさついてメイク乗りが良くない、赤みやかゆみ・ブツブツなどの炎症が起きてつらい……。そんな肌荒れが起きると、気持ちまで下向きになりやすくなんとかしたいですよね。
最近では、長時間のマスク着用による「マスク荒れ」という言葉もあるように、肌荒れで悩む方は少なくありません。
そこでここでは、日常生活内に潜む肌荒れを招く主な原因と肌荒れ対策についてご説明します。
肌荒れの代表的な原因
まずは、肌荒れを招く主な原因について見てきましょう。
原因1.肌の乾燥
一年中地表に降り注ぐ紫外線、大気の乾燥、冷暖房による温度差、保湿不足のスキンケアなど、肌はいつでも乾燥リスクにさらされています。
では肌が乾燥すると、なぜ肌荒れになりやすくなるのでしょうか。そのカギは「バリア機能」にあります。
バリア機能とは、肌の一番上に当たる「角層(角質層)」と、毛穴から分泌される皮脂や汗からできた肌を覆う「皮脂膜」によるシャッターのような機能のこと。
紫外線や花粉、ホコリ、PM2.5などの外的刺激が肌内部に侵入するのを防ぎ、肌内部の水分の蒸発を抑える働きを指します。
このような、肌が本来持っているバリア機能を正常に働かせるには、「皮脂」「(肌内部の)水分」「NMF(天然保湿因子)」「セラミド」の4点が、バランスよく整わなくてはいけません。
NMF(天然保湿因子)とは、角層を作る角質細胞の中にある保水成分の総称です。水の分子と結合することで細胞に潤いを与える働きがあり、主にアミノ酸で構成されています。
またセラミドとは、細胞間脂質の主成分になる、保水成分のこと。細胞間脂質には、角質細胞同士の間を埋めるセメントのような働きをし、細胞同士をつなぎ留めて、皮膚の潤いを内側に保つ役割があります。
バリア機能が正常に働いている肌は、多少の外部刺激に過剰反応せず、外気の乾燥にも影響を受けにくいため、肌の内側から潤った健康的な状態をキープできます。
ですが、なんらかの原因によって乾燥が進み、バリア機能が低下していると、ちょっとした外部刺激にも肌が反応し、肌荒れしやすくなってしまうのです。
また、バリア機能が低下すると、角層や皮脂膜のすきまから肌内部の水分が蒸発し、さらに乾燥が進みます。すると、ますますバリア機能が低下して肌が敏感に反応しやすくなることに。
そのため、肌が乾燥している場合、バリア機能が低下しているために肌荒れを招いていると言えるのです。
原因2.栄養バランスの乱れ
糖質・脂質の多い食事は、皮脂腺を刺激して皮脂分泌量を増やす要因に。すると、毛穴に過剰分泌された皮脂が詰まりやすくなり、ニキビ・吹き出物ができやすい肌状態になります。さらに、過剰分泌された皮脂が空気に触れて酸化し、肌に刺激を与えることがあります。
また、過剰な食事制限などで摂取する栄養素が全体的に少ない場合、健やかな肌を育てる栄養素が不足するため、ターンオーバーが乱れやすくなります。
ターンオーバーとは、肌奥の基底層で新しい細胞が生まれ、徐々に上の層に上がって角質細胞となり、最終的にアカとして自然に剝がれ落ちるまでの一連のサイクルのこと。
このターンオーバーが乱れると、古い角質細胞が厚く積もり、毛穴のつまりやくすみ・ごわつきなどが起こりやすくなったり、未熟な角質細胞が作られることで乾燥やバリア機能の低下などが起こりやすくなったりするのです。
原因3.ホルモンバランスの乱れ
加齢やストレス、睡眠不足、食生活の乱れなどによってホルモンバランスが乱れると、女性ホルモンのひとつ「エストロゲン」の分泌量が減少しやすくなります。
エストロゲンは「美肌ホルモン」とも呼ばれるように、肌のコンディションを左右します。というのも、肌内部の真皮層にある肌のハリ・弾力を担うコラーゲン産出量を促したり、保水成分ヒアルロン酸の産出量に関わったりしているため。
つまりエストロゲンが減少すると、肌がたるみやすく乾燥しやすくなり、結果として肌荒れも誘発しやすくなるのです。
肌荒れの症状別の原因と対策
次に、肌荒れに分類される主な症状と、それらの原因と対策について見ていきましょう。
かさつき
肌表面がかさつき、ひどい場合には粉を吹くこともある場合、肌の水分量・皮脂量が不足しています。そのため、バリア機能も低下している可能性があります。
そこで、スキンケアで適切に水分・油分をプラスして保湿を十分に行ない、肌のモイスチャーバランスを整えることでバリア機能を整えるようにしましょう。
また、乾燥が気になる肌はバリア機能が低下して敏感になっているため、セラミドやヒアルロン酸、スクワラン、グリセリンなどの低刺激の保湿成分配合のものを選ぶことをおすすめします。
特にセラミドは、水分を挟み込んで肌の潤いをキープし続けるため、乾燥ケアにプラスしたい保水成分です。
なお、一般的にスキンケアアイテムに配合されるセラミドには、「ヒト型セラミド」「天然セラミド」「植物性セラミド」「合成セラミド」の4種類があります。
この中で「ヒト型セラミド」は、ヒトの肌に元々あるセラミドの構造に似た特徴を持っており、肌との親和性が高く、角層までの浸透力が高いとされています。
ニキビ・吹き出物
ニキビ・吹き出物は、原因の違いによって大きく「思春期ニキビ」「大人ニキビ」に分かれます。
思春期ニキビの場合、10代の成長期に男性ホルモン量が増えることで毛穴から皮脂が過剰分泌され、毛穴が詰まって炎症が起き、ニキビとなります。
一方、20代以降の大人の肌に発生する大人ニキビは、複数の要因が重なってできやすくなります。
たとえば、誤ったスキンケア方法などによる肌の乾燥、汚れの落とし残し、マスクや髪の毛などによる摩擦や刺激、睡眠不足やストレス、栄養の偏り、喫煙などによるホルモンバランスの乱れ、などが挙げられます。
以上のような要因によって肌のターンオーバーが乱れると、結果的にバリア機能が低下。肌が乾燥するのを防ぐために毛穴から過剰に皮脂が分泌されます。また、ターンオーバーが滞ると、古い角質細胞が適切に剥がれずに積もり、毛穴の出口が塞がれることで毛穴が詰まって炎症によるニキビが発生するのです。
そのため、乾燥肌対策と同じく大人ニキビの場合も、スキンケアによる保湿を徹底して、内側から潤いのあるバリア機能の整った肌を目指すことが重要と言えます。
毛穴の開き
頬や鼻の毛穴の開きや毛穴周りの赤みの主な原因は、過剰な皮脂分泌です。ではなぜ皮脂が過剰分泌するのか、その理由は意外にも肌が乾燥していることが多くあります。
バリア機能を正常に働かせるために必要な水分が不足すると、肌は代わりに毛穴から皮脂を分泌して水分不足を補おうとします。その結果、毛穴は開いた状態になり、さらに過剰分泌された皮脂が酸化して炎症が起こりやすくなるのです。
そのため、皮脂のべたつきが気になるからと一日に何度も洗顔をして肌に必要な皮脂まで取り去ってしまったり、保湿ケアを怠ったりすると、さらに皮脂が分泌されて毛穴が目立つことに。
皮脂の過剰分泌による毛穴問題もまた、根本的には乾燥肌と同じように、スキンケアによる保湿を徹底して、内側から潤いのあるバリア機能の整った肌を目指しましょう。
湿疹・かゆみ
湿疹・かゆみが出ている場合は、すでにバリア機能が乱れた状態です。原因は誤ったスキンケアによる乾燥、紫外線や花粉、ホコリ、ダニなどの外的刺激やアレルゲンなどが考えられます。
まずは、すでに衰えているバリア機能を低刺激の保湿成分によって整えることで、さらなる外的刺激による炎症を防ぐ必要があります。
※炎症がひどい場合は、早急に専門医を受診するようにしましょう。
また、肌荒れの全てに共通する原因「肌の乾燥」を防ぐためには、スキンケアによる保湿だけではなく、紫外線対策もポイントになります。
紫外線は肌の奥まで侵入し、ダメージを与えます。すると肌は内側から乾燥しやすくなり、バリア機能が低下。ターンオーバーも乱れるため、健やかな肌が育たないため、様々な肌荒れが起こりやすくなるのです。
肌の調子が下降気味と感じるなら、早めに保湿と紫外線対策を徹底するようにしましょう。
肌荒れは食生活から見直しを!
スキンケアと紫外線対策で外側から肌荒れをケアしつつ、食生活の見直しで身体の内側からも健やかな肌を育てましょう。
脂っぽい食べ物を避ける
揚げ物やスナック菓子などの脂っぽい食べ物は、脂質が多く過剰な皮脂分泌を招く原因に。すると、肌の油分・水分バランスが崩れて、ニキビなどの肌荒れを誘発するリスクが高まります。
また、ビタミン・ミネラルなどの栄養素が少ない、脂っぽい食べ物で空腹を満たしていると、肌に必要な栄養素をバランスよく摂取できないため、結果的に肌荒れになりやすくなると言えます。
アルコール・カフェインは控えめに
アルコールやカフェインを過剰に摂取すると、肌の生成に必要な栄養素や水分を余分に排出・消費するため、肌にまで水分・栄養素が届かず、健やかな肌が育ちにくくなります。
また日本酒やビールなど、お酒の種類によっては糖質が多いために、肌の糖化(肌が老化する現象)を促進させてしまうことも。
コーヒーなどに含まれるカフェインは、健やかな肌づくりに欠かせないビタミンCを破壊してしまうため、控えめにしましょう。
摂取したい栄養素
気温や湿度などの外的要因に左右されず、ゆらぎにくい健やかな肌を作るには、次のような栄養素をバランスよく毎日摂取することがおすすめです。
たとえば、肌だけではなく、髪、爪、骨、筋肉、内臓、ホルモン、酵素など、身体中を構成する「タンパク質」は、不足すると肌荒れだけではなく身体全体の健康問題に関わってくるため、十分に摂取しましょう。
■タンパク質を含む食材例:肉類、魚類、卵、乳製品、大豆類
さらに、肌を健やかに保つ「ビタミンC」「βカロテン」も、肌荒れ対策として意識的に摂取したい栄養素。ビタミンCはタンパク質の一種「コラーゲン」を生み出す働きがあり、コラーゲンは肌のハリ・弾力を担っているため、たるみやしわ予防にも欠かせません。
■ビタミンCを含む食材例:赤ピーマン、黄ピーマン、ブロッコリー、ケール、ブロッコリー、ホウレンソウ、イチゴ、キウイフルーツなど
■βカロテンを含む食材例:ホウレンソウ、ニンジン、ケール、かぼちゃなどの緑黄色野菜、ミカンなど
食事だけではバランスよく栄養摂取が難しい場合は、野菜スムージーやサプリメントを適度にプラスして、身体の内側から潤いある肌を作り出しましょう。
肌荒れは外側・内側から適切なケアを!
肌荒れは、日ごろから事前の予防を意識して、適切にスキンケアするのが重要です。
肌の外側から潤いを与えて、栄養バランスの取れた食事や規則正しい生活で内側からも健康をキープ。トラブルに負けない肌を目指して、毎日健やかに過ごしましょう。
おすすめのスキンケア商品
ここからは、肌荒れが気になる敏感肌にも使いやすい、おすすめのスキンケアアイテムをご紹介します。
ボタニカルモイストウォッシュ
毛穴汚れをすっきりさせて潤い守る洗顔フォーム「ボタニカルモイストウォッシュ」。
もっちりとした濃密泡がモコモコのクッションになり、毛穴に詰まった皮脂や汚れを落としながら、肌に摩擦を与えずにやさしく洗い上げる洗顔料。
植物由来の洗浄成分と保湿効果が期待できる京都産カイコまゆエキス配合で、肌に必要な水分・油分は残して毛穴汚れはすっきり!
さらに、保湿成分の5種のヒト型セラミドと3種の植物幹細胞エキスが、乾燥しやすい肌に潤いを与えてバリア機能を整えます。
ミネラルシルクソープ
毛穴汚れや古い角質を巻き込んで、すっきりと落とす洗顔せっけん「ミネラルシルクソープ」。
肌の潤いを守りながら古い角質を優しく落とす、京都産カイコまゆエキス配合の丁寧に作られた「枠練りコールドプロセス」石けん。
海洋性ミネラル成分が豊富な沖縄産クチャ(海シルト、海泥)の微細な粒子が、毛穴奥の皮脂汚れやホコリを吸着。保湿効果や肌整効果が期待できます。
もっちりとした粘り泡が乾燥しやすい肌をやさしく包み込み、くすみのない透明美肌へ。肌を整えるムラサキ根エキスや保湿成分のオリーブ果実油やヤシ油配合で、しっとりとした潤いが楽しめる石けんです。
ボタニカルモイストクレンジングミルク
メイクや毛穴汚れを、やさしく落とすミルククレンジング「ボタニカルモイストクレンジングミルク」。
保湿成分4種のヒト型セラミドや3種の植物幹細胞エキス配合で、メイクや毛穴汚れはすっきり落としつつ、ゆらぎやすい肌に潤いとハリを与えるクレンジングミルク。
植物由来の洗浄成分と京都産カイコまゆエキスが、毛穴に詰まった皮脂やメイク汚れを優しくオフ。肌に必要な水分・油分は残して、美容成分が乱れやすい肌のバリア機能を整えます。パッチテスト、スティンギングテスト済。
ボタニカルモイストローション
乾燥しがちな敏感肌を潤いで満たし、みずみずしく保つ化粧水「ボタニカルモイストローション」。
4種のヒト型セラミドや3種の植物幹細胞エキスなどの保湿美容成分が、乾燥肌・インナードライ肌に潤いとハリを与えて、乱れがちなバリア機能を整える化粧水。
グリチルリチン酸2Kやアラントインなどの整肌・保湿成分が肌荒れを防いで、乾燥によるエイジングサインにもアプローチ。
ミネラル豊富なボタニカルウォーターが角質にすっと浸透して、ハリのあるみずみずしい肌へと導きます。敏感肌パッチテスト済。
ボタニカルモイストセラム
年齢サインが気になる肌に、ふっくらハリを与える美容液「ボタニカルモイストセラム」。
保湿美容成分ヒアルロン酸や4種のヒト型セラミド、5種の植物幹細胞エキスやカイコまゆエキスが、乾燥肌や年齢肌に不足しがちな潤いとハリをプラスし、肌表面のバリア機能を整える美容液。
カミツレ花エキスやセイヨウオトギリソウ花エキスなどの植物エキスが、目元・口元の乾燥ジワやたるみ毛穴などのエイジングサインが気になる肌をひきしめて、キメの整った肌へと導きます。
ボタニカルモイストクリーム
ゆらぎやすい肌に潤いや美容成分を閉じ込め、バリア機能を整えるクリーム「ボタニカルモイストクリーム」。
保湿成分スクワランが肌の水分蒸発を防いで、角層に潤いを閉じ込める保湿クリーム。
保湿美容成分6種のヒト型セラミドや3種の植物幹細胞エキスが、乾燥肌・年齢肌に潤いとハリを与えて、肌表面のバリア機能を整えます。
さらに、整肌成分の油溶性ビタミンC誘導体が潤い満ちる明るい肌へと導き、使うほどにくすみのないハリツヤ肌へ。
【合わせて読みたい】
『マスクで肌荒れする原因とは?対策や予防方法などを紹介!』
『お肌のハリと弾力を保つには?ハリ不足の原因とお手入れ方法をご紹介』
『顔の毛穴が開く原因は?開き毛穴におすすめのスキンケアと対策』
『ニキビ肌のケア方法は?おすすめのスキンケアや対策方法を解説』
『肌のくすみの種類と原因を解説!タイプ別対策も』
年々気になる肌悩みにアプローチするために、化粧水、乳液・クリームのスキンケア工程にプラスしたい美容液。
肌に良さそうなイメージはあるものの、どのタイミングでどのような美容液を取り入れれば効果的なのか、いまいちよく分からない……。そのような声は少なくありません。
そこでここでは、初めて美容液を使用する方や、改めて美容液の塗る順番や使い方について知りたい方に向けて、美容液の基本的な情報をご紹介します。
美容液を使う順番は?
美容液を使う順番に迷う方は少なくありません。そこでまずは、美容液の効果をできるだけ活かすためのおすすめの順番についてご説明します。
基本的な順番
基本的にスキンケアアイテムを塗布する順番の目安は、「水分量が多いアイテムから油分量が多いアイテム」です。
というのも、スキンケアの目的として「肌に潤いを与えてバリア機能を整えることで、健やかな肌を作る」ことが挙げられるからです。
バリア機能とは、肌の一番上の「角層」と肌表面を覆う「皮脂膜」によって、シャッターのように外的刺激(紫外線、花粉、ホコリ、PM2.5など)の侵入を防ぎながら、同時に肌内部の水分蒸発を防ぐ機能のこと。
このバリア機能を正常に働かせるには、「(皮脂膜を作る)皮脂」「(角層内にある保水成分)NMF」「(角層内にある保水成分)セラミド」「(肌内部の)水分」の4点のバランスがポイントになります。
そのためスキンケアでは、まず「水分」や「水分を肌内部に留める保水力のある成分」を肌に与えて、潤いのある肌状態にします。これが化粧水にあたります。
ですが、このままではすぐに水分は蒸発してしまいます。そこで次に、一般的に「化粧水よりも油分を含むが、乳液やクリームと比較して水分量が多い」美容液を塗布して、保湿成分や美容成分を肌に与えながら、徐々に水分が蒸発しにくい状態にしていきます。
美容液を塗布した後は、さらに油分の多い乳液やクリームを上から塗布して、これまでに肌に与えた水分が蒸発しにくいように肌をカバーします。
油分が多いアイテムを先に使用すると、その油分によって後から塗布する美容成分が角層まで浸透しにくいリスクもあるため、必ず油分が多いアイテムは後ろに回すようにしましょう。
■スキンケアの基本的な順番まとめ■
クレンジング・洗顔 ⇒ 化粧水 ⇒ 美容液 ⇒ 乳液・クリーム
【水分が多い・サラサラと軽いテクスチャ】 ⇒【油分が多い・こってりと重いテクスチャ】と覚えておきましょう。
※製品によっては、化粧水前のブースターとして使用する美容液もあります。この場合はメーカー指定の順番でご使用ください。
オールインワン化粧品を使用する場合
オールインワン化粧品(オールインワンゲル、オールインワンジェル)とは、化粧水から乳液・クリームまでのスキンケア工程をひとつに集約したスキンケアアイテムのこと。
そのため、美容液をプラスしたい場合は、オールインワン化粧品の前なのか後なのか迷う声は珍しくありません。
基本的に、オールインワン化粧品はクリームまでの役割を果たすことから、化粧水単体よりも油分が多いと推測できます。
そのため、基本のスキンケアの順番に則って、クリームよりも油分が少ない美容液は、「オールインワン化粧品の前」に塗布するようにしましょう。
シートパック・マスクを使用する場合
スペシャルケアとしてシートパック(シートマスク)をプラスする時は、基本的に以下の順番がおすすめです。
化粧水 ⇒ 美容液 ⇒ シートパック ⇒乳液・クリーム(乳液・クリームが不要なパックも有)
化粧水と美容液まで塗布してからシートパックをすることで、パックをしている間に化粧水・美容液に配合されている保湿美容成分の浸透もよくなると期待できるため。
ただし、シートパックの長時間使用は、スキンケア効果を高めるどころか、シートに含まれる水分蒸発とともに肌の水分も蒸発しやすくなるため逆効果です。必ず製品に書かれている使用時間を守り、それ以上は肌に乗せたままにしないようにご注意ください。
複数の美容液を使用する場合
「たるみ(ハリ・弾力)」「毛穴」「シワ」「シミ」「目元」など、お悩みに合わせた美容液を複数使用することもあるかもしれません。
そのような場合でも、塗付する順番は基本的に以下の目安を守るようにしてください。
【水分が多い・サラサラと軽いテクスチャ】 ⇒【油分が多い・こってりと重いテクスチャ】
そのため、美容液の種類によっては、化粧水や乳液・クリームの前後に入ることも想定されます。
■複数の美容液を使う場合の例■
クレンジング・洗顔 ⇒ ブースター(導入美容液) ⇒ 化粧水 ⇒ 美容液1(一般的な美容液のテクスチャ) ⇒ 乳液・クリーム ⇒ 美容液2(クリームよりも重いテクスチャ)
迷った場合は、「みずみずしく水分が多く、肌表面に長く残らないアイテム」から塗布していくようにしましょう。
■注意点■
別ブランドの美容液を複数使いすると、中には相性が良くなく、せっかくの美容成分の効果を半減させてしまうことがあります。そのため、できる限り使用する美容液は同じブランドのライン使い、もしくは(ブースターを除く)1種類の美容液に絞って、肌の様子を見てみましょう。
【美容液は毎日使用してOK】
「美容液を毎日使用すると、肌が慣れて美容効果が薄くなるのでは?」という懸念から、美容液の使用を控えるケースがあります。
ですが、基本的に美容液は、毎日使うスキンケアアイテムのひとつです。数回使用するだけで一気に肌悩みが解消するのではなく、毎日継続して塗布することで、肌をケアして嬉しい変化を与えると期待できます。
他のスキンケアアイテムと同じ感覚で、毎日のスキンケア習慣に肌に合った美容液を活用しましょう。
やってはいけない美容液の使い方
では次に、美容液を使用する際に避けていただきたい使用法を見ていきましょう。
1回に少量のみ塗布する
1回のスキンケア時に使用する美容液の量として、メーカー指定の適量があります。
ですが中には、「もったいない」「長く使いたい」からと、適量よりも少ない量で1回のスキンケアを終わらせてしまうことも。
しかし少量の美容液を塗布しても、期待できる効果もまた減少してしまうため、結果的には美容液を塗布する意味があまりありません。
せっかくの美容成分の力が発揮できなくなるため、必ずメーカー指定の適量を、1回のスキンケア時に使用するようにしましょう。
美容液を塗布後、時間を置く
化粧水の次に美容液を塗った後、肌に潤いが感じられると、そのまますぐに乳液・クリームの工程に進まず時間を置いてしまうことはありませんか。
時間を置いたほうが美容液が浸透するようにも感じられますが、先述したように一般的に美容液は乳液・クリームと比べて油分が少なく作られています。
そのため、美容液の段階で肌を放置すると、化粧水や美容液で補給した水分が蒸発し、肌が乾燥しやすくなってしまうのです。
とろみのあるみずみずしい美容液であろうと、ハンドプレスをして肌になじませたら、必ず60秒以内に乳液・クリームを塗布して顔全体をカバーするようにしましょう。
複数の美容液やクリームを混ぜて使用する
「毎日のスキンケアは、手早く短時間で済ませたい」という気持ちから、複数の美容液を混ぜたり、後から塗布するはずの乳液・クリームと美容液を混ぜたりすることがあるかもしれません。
ですが、別の製品同士を自己判断で混ぜてしまうと、成分が分離して効果が発揮できなくなったり、浸透力に変化が起きたり、成分同士の相性がよくないために肌トラブルを招いたり、ということにもなりかねません。
そのため、必ずそれぞれのスキンケアアイテムは、「単体」で「適量」を「適切な順番」で塗布し、それぞれの効果が安全に発揮できるように注意しましょう。
そもそも美容液ってどんな意味があるの?
そもそも美容液は、どうして基本の「化粧水」「乳液またはクリーム」にプラスする必要があるのでしょうか。
美容液とは、基本のアイテムに含まれる保湿美容成分に加えて、その時々の肌悩みにあった美容成分を肌に補給する役割があります。
美容液に配合される成分は、多くの方の肌悩みのニーズに合わせて多数あります。
たとえば、乾燥によるかさつきや小じわが気になるのなら、以下のような保湿成分が配合された美容液をいつものスキンケアに追加することで、さらに肌に潤いを与えてスキンケア効果が高まると期待できるのです。
■保湿成分例:セラミド、ヒアルロン酸、コラーゲン、スクワラン、アミノ酸類、グリセリンなど
なお、使用方法の順番で挙げたシートパックやマスクも、美容液と同じく、肌悩みに合った美容成分を補給できるアイテムです。
乳液・クリームとの違い
乳液・クリームと美容液との違いは、役割の違いにあります。
美容液は、複数ある肌悩みのなかで、特にアプローチしたい肌悩みに対するエイジングケア成分が配合されています。また、一般的に美容液は(油分の多い乳液・クリームと比べて)テクスチャが軽く、角層まで浸透されやすく作られています。
つまり美容液は、肌を健やかに整える基本のスキンケアのプラスワンとして、個々人によって異なる肌悩みに対応する役割があるのです。
一方の乳液・クリームは、第一に肌を乾燥から守るための保湿の役割があります。
油分を多く含む乳液・クリームは、肌内部の水分が蒸発しにくいように肌を覆うことで、肌のバリア機能を整える働きがあります。
その上で、エイジングケア成分などが配合されており、スキンケアを行いながら肌を乾燥から守って潤いをキープするのです。
以上から、「美容液だけで潤っている感じがするから」と、最後に保湿の要である乳液・クリームを塗布しなかったり、「年齢を重ねて肌質が変わってきたけれど、美容液は不要」と肌変化を適切にケアしかったりすることなく、予防発想でアイテムを駆使してスキンケアすることをおすすめします。
肌タイプ別!美容液の選び方
ではここからは、肌質による美容液の選び方を見ていきましょう。
【乾燥肌・敏感肌】
乾燥肌とは、肌の水分量・皮脂量の両方が不足している肌のこと。潤い不足によって、バリア機能も低下している可能性があります。
また、乾燥肌と同じように敏感肌も肌が乾燥していることが多く、すでにバリア機能が乱れた状態です。
そのため、化粧水や乳液・クリームの保湿成分だけでなく、美容液でも肌のモイスチャーバランスを整える、低刺激の保湿成分配合のものを選ぶようにしましょう。
■保湿成分例:セラミド、ヒアルロン酸、コラーゲン、スクワラン、アミノ酸類、グリセリンなど
特にセラミドは、セラミド同士で水分を「挟み込む」タイプの保湿成分。環境に左右されず、肌の潤いをキープし続ける潤い成分のため、乾燥肌対策におすすめです。
なお、一般的にセラミドには、「ヒト型セラミド」「天然セラミド」「植物性セラミド」「合成セラミド」の4種類があります。
「ヒト型セラミド」は、人間の肌に元々あるセラミドの構造に似た特徴を持っていることから、肌との親和性が高く、角層までの浸透力が高いと言われています。
【脂性肌】
脂性肌とは、肌の水分量・皮脂量の両方が多い肌のこと。皮脂分泌によるべたつきやニキビ悩みなどがよく見られます。
脂性肌の場合、あまり保湿ケアを重視されないことがあります。が、実は皮脂を取り除くことに集中することで、肌が乾燥しないように過剰に毛穴から皮脂が分泌されている可能性も。
そのため、保湿成分は含みつつも、皮脂バランスを整える成分(ビタミンC誘導体など)配合のものを選ぶようにしましょう。
【混合肌・インナードライ肌】
混合肌とは、Tゾーン(額から鼻)は脂っぽいのに頬や口元などはかさつく肌のこと。皮脂量は多く、水分量が不足しており、肌内部が乾燥しているインナードライ肌(隠れ乾燥肌)にも近い肌質です。
肌内部は乾燥しているため、部分的にべたつくとはいえ、乾燥肌と同じくセラミドやコラーゲン、ヒアルロン酸などの保湿成分を補給する保湿ケアを重視しましょう。
また、脂性肌と同じく皮脂バランスを整える成分(ビタミンC誘導体など)も要チェックです。
正しい順番で美容液を使って潤いツヤ肌へ
美容液をはじめとした、複数のスキンケアアイテムを使用する際には、必ず正しい順番で塗布しましょう。そうすることで、配合されている美容成分がさらに力を発揮してくれると期待できます。
美容液は、未来の肌を導く心強いサポーターです! もしもまだお使いでない場合は、毎日のスキンケアにぜひプラスして、その違いをあなたの肌で実感してみてくださいね。
おすすめ美容液「ボタニカルモイストセラム」
乾燥や乾燥によるシワ、たるみなどのエイジングサインが気になる肌に潤いをプラス。ふっくらハリを与える美容液「ボタニカルモイストセラム」。
保湿美容成分ヒアルロン酸や4種のヒト型セラミド、5種の植物幹細胞エキスやカイコまゆエキスが、年齢を感じる敏感肌・乾燥肌に不足しがちな潤いとハリをプラスし、肌表面のバリア機能を整える美容液。
カミツレ花エキスやセイヨウオトギリソウ花エキスなどの植物エキスが、目元・口元の乾燥ジワなどのエイジングサインが気になる肌をひきしめて、キメの整った肌へと導きます。
ビタミンC誘導体配合「ボタニカルモイストクリーム」
保湿成分が水分蒸発を防いで、刺激から守る保湿クリーム「ボタニカルモイストクリーム」。
保湿成分スクワランが肌の水分蒸発を防いで、角質層に潤いを閉じ込めるフェイスクリーム。
保湿美容成分6種のヒト型セラミドや3種の植物幹細胞エキス、加水分解コラーゲンが、乾燥しがちで敏感な肌に潤いとハリを与えて、肌表面のバリア機能を整えます。
さらに、整肌成分の油溶性ビタミンC誘導体が潤い満ちる明るい肌へと導き、みずみずしいハリツヤ肌へと導きます。
潤いやハリ・ツヤのある「美肌」をキープできていると、気持ちまで上向きになることはありませんか。反対に、キメの乱れたがさがさの肌では、肌トラブルの悪循環を招いて鏡を見るたびにため息をつくことも……。
健康的な印象を与えて気持ちまで左右する美肌は、年齢に関わらず誰もが目指したい肌コンディション。ですが、どうすれば美肌を作ってキープできるのか、お悩みの方は少なくありません。
そこでここでは、美肌を目指す方へ向けた、美肌作りに欠かせないスキンケアや生活習慣についてご紹介します。
美肌の定義
なんとなく、見た目にキレイな肌について「美肌」という言葉を使いがちですが、そもそも「美肌」とはどのような条件の揃った肌を指すのでしょうか。
以下に、美肌の定義について見ていきましょう。
【美肌の6つの条件】
「うなはだけつ」という言葉をご存じでしょうか。「うなはだけつ」とは、美容の専門家の中で言われている6つの「美肌の条件」の頭文字を取った略語です。
・「う」=うるおい
・「な」=なめらかさ
・「は」=ハリ
・「だ」=弾力
・「け」=血色
・「つ」=ツヤ
これら6つの条件を兼ね備えた肌は、内側から健やかで見た目にも健康的な美しい肌、ということになるのです。
【潤いが美肌のベースに】
美肌の条件の中でも、美肌づくりのベースとして欠かせないのが「潤い」です。
では、そもそもなぜ美肌には潤いが必要なのでしょうか。その理由として「バリア機能」が挙げられます。
肌は、表面から下に向かって表皮層・真皮層・皮下脂肪の3層に分かれて構成されています。さらに表皮層は、上から「角層(角質層)」「顆粒層(かりゅうそう)」「有棘層(ゆうきょくそう)」「基底層(きていそう)」に分けられます。
そして角層の上、肌表面には皮脂や汗でできた「皮脂膜」が覆っています。先述のバリア機能は、これら角層と皮脂膜によって働くシャッターのような機能のこと。
紫外線や花粉、ホコリなどの外部刺激が肌内部に侵入しないように防ぎ、同時に肌内部の水分が蒸発しないようにしているのです。
そして、このバリア機能を正常に働かせるには、「(皮脂膜を作る)皮脂」「(肌内部の)水分」「(角層内にある保水成分の総称)NMF」「(角層内にある保水成分)セラミド」の4点のバランスが鍵となります。
そのため、もしも肌内部が乾燥してバリア機能が崩れると、外部刺激によるダメージが肌内部にまで及ぶことに。するとさらなる乾燥を招き、なめらかな肌を構成する健康的な細胞も育たなくなるのです。
さらに、真皮層にある肌のハリ・弾力を担うコラーゲンやエラスチン、保湿成分ヒアルロン酸などもダメージを受けてシワやたるみを誘発。代謝も悪くなるため、血行不良やくすみなどの原因にもなってしまうのです。
以上から、美肌の条件を満たすには、「潤い」がベースになると言えるのです。
美肌に向けたスキンケアの方法 – 基礎編
では美肌に向けて具体的に、どのような点に注意してスキンケアを行う必要があるのか見ていきましょう。
【クレンジング】
メイクをしている場合、必ずその日のうちにクレンジングすることが大切です。メイクや汗・皮脂などの汚れを落として、肌を清潔にリセットしましょう。
ウォータープルーフなどの落ちにくいアイメイクやリップメイクは、先にポイントメイクリムーバーを使用することで、繊細な目元・口元の肌を無理にこすらずに汚れをオフします。
顔全体に使用するクレンジング剤は、脱脂力(皮脂・油分を取り去る力)が強いと、肌に必要な皮脂まで取り去ってしまうリスクがあります。するとバリア機能が低下し、肌内部の乾燥などを招くことに。
そのためクレンジング剤は、メイク汚れはしっかり落としつつ、保湿成分など美容成分配合で美肌に欠かせない潤いもキープできるものを選びましょう。
【洗顔】
朝晩に行う洗顔もまた、重要なスキンケアのひとつ。
ですが、べたつく皮脂や汚れが気になるからとゴシゴシとこするような洗い方をしていると、角層にダメージを与えてバリア機能を低下させ、肌トラブルを招くことになりかねません。
そのため、低刺激性で保湿力のある洗顔料を使い、以下のような方法で洗顔するようにしましょう。
■美肌に向けた洗顔方法■
①手を清潔に洗い、顔をぬるま湯(32度程度)で軽く濡らします。
②両手のひら、もしくは泡立てネットを使って、ぬるま湯を少量ずつ加えながら洗顔料を十分に泡立てます。
③泡を、皮脂が分泌されやすいTゾーン(額・鼻・アゴ)に置き、最後に頬に置きます。泡をクッションのように挟んで、余分な皮脂や汚れを吸着させるように肌の上を転がして、約20秒間丁寧に洗います。
※小鼻周りなど凹凸のある部位は、こすらないようにしながら、指の腹でクルクルとマッサージするように洗いましょう。
④ぬるま湯で、完全に泡が流れ落ちるまで十分にすすぎます。下唇の下のくぼみ、髪の生え際やフェイスラインに泡が残ると肌トラブルの原因になるため、すすぎ残しがないようにしてください。
※皮脂は30度以上で溶けやすくなります。そのため、32度程度のぬるま湯で余分な皮脂だけを溶かして洗い流すのがおすすめです。熱すぎるお湯ですすぐと、肌に必要な皮脂まで溶けて乾燥してしまうため、ご注意ください。
⑤洗顔後は、タオルでゴシゴシとこすらないようにします。ソフトな肌触りの清潔なタオルを押し当てて、水分を吸い取るようにしましょう。
洗顔後は、バリア機能を整えて肌の水分が蒸発するのを防ぐために、保湿美容成分配合のスキンケアアイテムでケアしましょう。
【化粧水】
乾燥しやすい肌に水分を与えて、バリア機能を整えます。
また、肌は乾燥すると、水分不足を補うために毛穴から皮脂が過剰に分泌されます。そのため、化粧水で肌を潤わすことは、過剰な皮脂分泌によるべたつきを抑えることにもつながるのです。
化粧水を塗布する際は、適量を手のひらで人肌に温めてから、手のひらや指の腹を使って、優しく肌に浸み込ませるようにしましょう。
なお、敏感肌の場合、コットンで摩擦を感じることがあるため、できれば手で塗布することをおすすめします。パッティングも肌への刺激になるため、優しく両手のひらで顔を包み込むように押さえて、ハンドプレスでなじませてください。
【美容液】
後から塗布する乳液やクリームだけでは補えない、美容成分をプラスできる美容液。その時々の肌悩みに合わせた様々な美容成分がありますが、美肌の基本となる保湿効果が高まるかどうかも選ぶポイントに。
また、シミ・シワなどの気になるエイジングサインにアプローチする、肌質に合った美容成分も補給できるかも重要です。
美容液を塗布する際は、適量を手のひらで人肌に温めてから、気になる部分または顔全体に指の腹を使って優しくなじませましょう。
【乳液・クリーム】
乳液またはクリームは、主に油分で水分蒸発を防いでバリア機能を整える目的があります。
※一般的に、乳液は水分量が多く、クリームは油分が多く作られている違いがあります。肌の乾燥でお悩みの方は、油分の多いクリームで潤いを閉じこめるようにしましょう。
塗布する際は、適量を手のひらで人肌に温めてから、摩擦を与えないように注意しながら、顔の横方向に指4本の腹で広げます。
目元や小鼻の脇などの凹凸のある細かな部分も、指の腹で優しく伸ばします。最後は顔全体を手のひらで包み込んでハンドプレスし、肌にじっくりと浸透させましょう。
肌タイプ別!美肌に向けたスキンケア方法
肌タイプ(肌質)には個人差があるため、もしかすると現在のスキンケア方法では肌タイプに合っていない、ということも。
そこで肌タイプを大きく4つに分けて、それぞれの特徴とスキンケアでのポイントを以下に挙げます。
【乾燥肌】
乾燥肌とは、肌内部の水分量、分泌される皮脂量の両方が不足している肌状態を指します。
そのため、すでに水分量が少ない上から油分を塗布しても、根本的な肌内部の乾燥状態は改善しません。そこで重要なのが、肌に潤いを与えて、さらには外部環境に左右されずに水分を肌内部にキープする「水分保持力」を高めること。
そのためには、角層内の保湿成分を正常に働かせる必要があります。元々肌に備わっている保湿成分として「角質細胞間脂質」と「NMF(天然保湿因子)」がありますが、この「角質細胞間脂質」の筆頭が保水成分の「セラミド」です。
乾燥肌の方は、セラミドが不足しているために水分が失われやすくなっている可能性が高いため、スキンケアにおいても「セラミド」を外から補給することがポイントになります。
【脂性肌】
脂性肌とは、肌内部の水分量、分泌される皮脂量の両方が多い肌状態を指します。皮脂分泌量が多いため、毛穴開きやニキビが気になる特徴もあります。
脂性肌の場合、誤ったスキンケアによってさらに脂性肌を招いている可能性があります。たとえば皮脂のべたつきが気になるからと、一日に何回も洗顔をしたり、脱脂力の強い洗顔料やクレンジングを使用したり、油分をプラスしたくないためにさっぱり系の化粧水だけでスキンケアを終わらせたりすることも。
ですが、これらの誤ったスキンケアによって肌が乾燥に傾きやすくなるために、毛穴から過剰に皮脂が分泌される悪循環を生んでいる可能性があるのです。
そのため、脂性肌であっても保湿と油分の補給は健やかな美肌づくりに欠かせないことを念頭に置いて、スキンケアを行いましょう。
【混合肌・インナードライ肌】
混合肌とは、Tゾーン(額から鼻)は脂っぽいのに頬や口元などはかさつく肌状態を指します。皮脂量が多く、水分量が不足しており、肌内部が乾燥しているためインナードライ肌(隠れ乾燥肌)とも近い肌状態です。
肌が乾燥している反動で、毛穴からの皮脂分泌量が増えている可能性が高いため、スキンケアでは乾燥部分をカバーするためにも保湿・保水を補給して、水分・油分バランスを整えましょう。
また、洗顔・クレンジング時はべたつきが気になる部分から乗せるようにして、余分な皮脂は取り除いて毛穴づまりを避けましょう。
【敏感肌】
敏感肌とは、すでにバリア機能が衰えてしまい、ちょっとした外部刺激にも反応しやすくなっている肌状態を指します。
バリア機能を正常に働かす「皮脂」「水分」「NMF」「セラミド」のバランスが崩れており、さらに肌内部の水分が蒸発しやすい状態のため、乾燥スパイラルに陥っていると言えます。
そのためスキンケアでは、まずは保湿成分、特にバリア機能に欠かせない保水成分セラミドを補給できるアイテムを塗布して、肌の乾燥スパイラルを止めることがポイントになります。
なお、少しの刺激でも肌トラブルを招きやすいため、合成香料・着色料などの負担になりそうな成分は無添加のものがおすすめです。
年代別!美肌に向けたスキンケア方法
次に、年代別に注意したいスキンケア方法について見ていきましょう。
【20代】
20代(特に前半)の肌は、水分量とともに皮脂量も多いのが特徴的。そのため、油分量よりも保湿成分を重視してスキンケアアイテムを選ぶようにしましょう。
また、皮脂のべたつきやニキビが気になるからと、過剰に洗顔をしたりスキンケアによる保湿を怠ったりする方は少なくありません。
ですが、元々肌の水分量が多いとは言え、きちんと保湿ケアをしないと肌は乾燥し、バリア機能が乱れてしまうことに。水分不足をカバーしようと皮脂分泌量は過剰に増えるため、さらに肌表面はべたつくようになってしまいます。
そのため、バリア機能を守るために肌に潤いを与えて、肌の水分・皮脂量のバランスを保つように心がけましょう。
【30代】
20代後半から30代の肌は、水分量が減少して乾燥傾向に陥りやすいのが特徴的。また、30代後半からは、水分量と同時に皮脂量も低下し始めます。
そのため、これまでのスキンケアがさっぱり系だった方も、肌質の変化に合わせて保湿成分を重視したり、適度に油分をプラスできるクリームを投入したりするようにしましょう。
また、ホルモンバランスの変化などにより、肌の生まれ変わりサイクル「ターンオーバー」が滞りやすくなる時期でもあるため、乾燥によるくすみや弾力不足なども徐々に気になるように。
そのため、エイジングケア成分が配合されている美容液をプラスして、美肌キープを目指しましょう。
【40代】
40代に入ると、さらに女性ホルモンの減少に伴うホルモンバランスの変化によって、皮脂・水分量や保水成分が減少します。
さらに、真皮層のコラーゲンやエラスチン、ヒアルロン酸の生成量も減少。ターンオーバーも滞ることから、肌は乾燥やたるみ、シミ・シワなどのエイジングサインが目立ちやすくなります。
スキンケアでは、基本の保湿を重視してセラミドなどの保水成分をプラスしつつ、エイジングサインにもアプローチできる美容成分配合のものを選びましょう。
【50代】
50代になると、40代以上に女性ホルモンの分泌量が低下し、さらに皮脂・水分量や保水成分が減少します。ターンオーバー期間が延びてコラーゲン量などは低下するため、40代以上に乾燥やたるみ、シミ・シワなどのエイジングサインが目立ちやすくなることに。
スキンケアでは水分・油分を十分に補給して、肌のバリア機能が低下しないように注意しましょう。また、肌悩みにあった美容成分配合の美容液を選んで、足りない分を丁寧に補うケアを心がけましょう。
美肌になるために生活習慣を見直そう
美肌づくりには、外から補うスキンケアと同時に、身体の内側からのケアも重要です。
そこで次に、美肌を育むために見直したい生活習慣を見ていきましょう。
【良質・適度な睡眠時間】
日中に受けた肌ダメージを修復する成長ホルモンは、睡眠中に分泌されます。そのため睡眠不足は、成長ホルモンの分泌不足を招き、ダメージが蓄積されることになります。
また、睡眠不足が続くと交感神経が優位になり、過剰な皮脂分泌の原因にもなります。
適切な睡眠時間は個人の体質にもよりますが、休日の寝だめが欠かせなかったり、日中に眠気を感じたりするのなら、普段の睡眠時間が不足している可能性が高いでしょう。
また、睡眠時間だけではなく、睡眠の質にも重要です。短時間でも質が良ければ肌へも良い影響があるため、寝つきが良く深く眠れるように「適度な運動・ストレッチなどでストレス発散をする」「就寝1時間前までに、PC・スマホ・テレビなどのブルーライトを浴びない」など、スムーズな入眠に導く習慣をつけましょう。
【適度な運動】
運動不足が続くと筋肉が衰えて代謝が落ち、血行不良になりやすくなります。すると肌のターンオーバーも乱れがちになるため、新しく健やかな肌細胞が育たなくなり、肌表面には古い角質が自然に剥がれずに厚く積もりやすくなります。
また、適度な運動はストレス解消の効果も期待できます。
ストレスがたまると、自律神経が乱れたりホルモンバランスが崩れたりすることに。また交感神経が優位になると皮脂分泌が過剰になるため、肌がべたつきやすくなったり、毛穴の開きや角栓ができやすくなったりします。
最初は軽いストレッチから始めて、慣れてくればウォーキング習慣などを取り入れましょう。
【バランスの取れた栄養摂取】
脂質や糖質の多い食事(白米、パン、麺類、揚げ物、ファストフード、白糖を多量に使ったお菓子類など)は、皮脂腺を刺激して皮脂分泌量を増やす要因になります。
そのため、肌のターンオーバーを整えて過剰な皮脂分泌を抑える栄養素をバランスよく食事から摂取して、美肌を目指すようにしましょう。
■ビタミンA(ターンオーバーを整える):ブロッコリー、カボチャ、ホウレンソウ、チーズなど
■ビタミンB群(皮脂分泌を整える):ウナギ、レバー、サバ、サンマ、イワシ、卵、乳製品、アーモンド、豆腐、納豆、アボカド、葉菜類など
■ビタミンC(ターンオーバーや皮脂分泌を整える):赤ピーマン、黄ピーマン、ブロッコリー、ホウレンソウ、ジャガイモ、サツマイモ、キウイフルーツ、イチゴなど
■カリウム(ターンオーバーを整える):切り干し大根、ドライトマト、アボカド、ホウレンソウ、枝豆、モロヘイヤ、カボチャなど
■カルシウム(角層を整える):牛乳、乳製品、大豆製品、小魚、エビ、小松菜、モロヘイヤ、切り干し大根など
【紫外線対策】
季節にかかわらず、紫外線は一年中地表に降り注いでいます。外部刺激として肌にダメージを与える紫外線は、一年中きちんと対策するようしましょう。
また、紫外線のなかでもUVA(UV-A波)は、雲や窓ガラスを通り抜けるため、日差しの弱い曇りの日や屋内で過ごす場合でも、紫外線対策を怠らないようにご注意ください。
日焼け止めクリームやUVカット効果のあるファンデーション、日傘や帽子、サングラス、UVカット効果のある衣類などを上手に活用するのがおすすめです。
また、紫外線ダメージを和らげるためにも、バリア機能を正常に働かせる保湿ケアを徹底するようにしましょう。
毎日のスキンケアと生活習慣で美肌に近づく!
「うなはだけつ」をすべて兼ね備えた美肌は、毎日のスキンケアとちょっとした生活習慣の見直しで目指すことができます。
現時点での肌質や年代に合ったスキンケアアイテムを上手に取り入れて、内側から潤いあふれるツヤ美肌を手に入れてくださいね。
スキンケアのおすすめの商品
美肌づくりのベースになる、保湿ケア対策におすすめのスキンケアアイテムをご紹介します。
ボタニカルモイストクレンジングミルク(クレンジング)
メイクや毛穴汚れを、やさしく落とすミルククレンジング。
保湿成分4種のヒト型セラミドや3種の植物幹細胞エキス配合で、メイクや毛穴汚れはすっきり落としつつ、ゆらぎやすい肌に潤いとハリを与えるクレンジングミルク。
植物由来の洗浄成分と京都産カイコまゆエキスが、毛穴に詰まった皮脂やメイク汚れをオフ。肌に必要な水分・油分は残して、美容成分が乱れやすい肌のバリア機能を整えます。パッチテスト、スティンギングテスト済。
ボタニカルモイストウォッシュ(洗顔料)
もっちりとした濃密泡がモコモコのクッションになり、毛穴に詰まった皮脂や汚れを落としながら、肌に摩擦を与えずにやさしく洗い上げる洗顔料。
植物由来の洗浄成分と保湿効果が期待できる京都産カイコまゆエキス配合で、肌に必要な水分・油分は残して汚れをすっきりに!
さらに、保湿成分の5種のヒト型セラミドと3種の植物幹細胞エキスが、乾燥しがちな肌に潤いを与えてバリア機能を整えます。
ボタニカルモイストローション(保湿化粧水)
乾燥しやすい敏感肌を潤いで満たし、みずみずしく保つ化粧水「ボタニカルモイストローション」。
4種のヒト型セラミドや3種の植物幹細胞エキスなどの保湿美容成分が、肌に潤いとハリを与えて、乱れがちなバリア機能を整える化粧水。
グリチルリチン酸2Kやアラントインなどの整肌・保湿成分が肌荒れを防いで、乾燥によるエイジングサインにもアプローチ。
ミネラル豊富なボタニカルウォーターが角質にすっと浸透して、みずみずしい肌へと導きます。敏感肌パッチテスト済。
ボタニカルモイストセラム(保湿美容液)
乾燥ジワなどのエイジングサインが気になる肌に、ふっくらハリを与える美容液「ボタニカルモイストセラム」。
保湿美容成分ヒアルロン酸や4種のヒト型セラミド、5種の植物幹細胞エキスやカイコまゆエキスが、不足しがちな潤いとハリをプラスし、肌表面のバリア機能を整える美容液。
カミツレ花エキスやセイヨウオトギリソウ花エキスなどの植物エキスが、目元・口元の乾燥ジワなどのエイジングサインが気になる肌をひきしめて、キメの整った肌へと導きます。
ボタニカルモイストクリーム(保湿クリーム)
保湿成分が水分蒸発を防いで、刺激から守る保湿クリーム「ボタニカルモイストクリーム」。
保湿成分スクワランが肌の水分蒸発を防いで、角質層に潤いを閉じ込めるフェイスクリーム。
保湿美容成分6種のヒト型セラミドや3種の植物幹細胞エキス、加水分解コラーゲンが、乾燥しがちで敏感な肌に潤いとハリを与えて、肌表面のバリア機能を整えます。
さらに、整肌成分の油溶性ビタミンC誘導体が潤い満ちる明るい肌へと導き、みずみずしいハリツヤ肌へと導きます。